個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #2】新馬戦以下の遅いタイム……実はそれが評価の肝!

個性派記者の本音トーク 赤崎


クラブ情報を担当しております、赤崎です。

先週の平日コラムとして更新した【先週の特記事項】。皆さま見ていただけましたでしょうか。前週の競馬において、特筆すべき走りをした馬を馬券にするため、しっかりと覚えておきましょうというコーナーです。

今回はクラブ所属馬を採り上げることとなりました。私が情報を聞き集めている馬でもありますし、今後が楽しみな1頭ですよ。


覚えておきたい
特記事項ホース

2/25(土)阪神5R・3歳1勝クラス(ダ1200)
2着:⑤バトゥーキ

バトゥーキ京都ホースレーシングの所属馬。この京都ホースレーシングは元々ニューワールドレーシングという名前だったんですよね。ただ前身のクラブが上手いようにいかず、現代表である山上氏が加入する形でリニューアルとなった訳です。

さて、バトゥーキの走った内容にフォーカスを当ててみましょう。まず先週の阪神5Rは1分11秒7で走破。先週は古馬2勝クラスのレースも組まれていましたが、両レースは非常に似たラップが刻まれています。

2/25阪神5R
決着タイム:1分11秒5
前半3F-4F:34秒9-46秒8
後半3F-4F:36秒6-48秒3

2/26阪神12R
決着タイム:1分11秒6
前半3F-4F:35秒0-46秒8
後半3F-4F:36秒6-48秒2

このように、まだ3歳で1勝クラスのレースながら、決着タイムもラップタイムも2勝クラスと遜色ありません。このレースで2着に食い込んだのですから、バトゥーキの実力は計算上は2勝クラスでも通用レベルということです。


さて、本馬についてはもう1点注目したいところがあります。それが2走前の未勝利戦について。当時の勝ちタイムは1分14秒7(ダ1200m)でした。あれ?今回より3秒も遅いですよ。

これは、1回中京開催のダート1200m戦で最も遅い流れだったというスローペースが多大に影響しています。新馬戦以下の超スローで流れたのですから、決着タイムが遅くなるのも当然ですよね。

『タイムが遅いからダメだった』という訳ではなく、『2勝クラスのようなペースでも、新馬戦以下のスローでも走れる』という万能性の持ち主という評価が妥当でしょう。どんな展開でも走れるバトゥーキの今後に目が離せませんよ。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

#赤崎の記事を読む