桜花賞はサンデーRのリバティアイランドとコナコースト、更にキャロットファームのペリファーニアとクラブ所属馬のワンツースリー決着となりました。やはりクラシックでは、こういった大手牧場のクラブの馬の活躍が目立ちますね。
今週の皐月賞はノーザン・社台系のクラブ馬があまり多くないのですが、それ以外のクラブからも出走予定馬が揃った面白いメンバー構成になりました。個人的にも楽しみなレースですが、まずは先週の競馬も復習をいたしましょう。
◆覚えておきたい特記事項ホース
4/8(土)中山7R・3歳1勝クラス(芝1800)
1着:⑦ミッキーゴージャス
母はオークスを勝ったミッキークイーン。そして父は宝塚記念を制したミッキーロケット。冠名“ミッキー”でお馴染みのオーナー、野田みづき氏にとって結晶とも言える存在なのがこのミッキーゴージャスです。母も父も自身が所有したG1馬だなんて、ゲームの世界の話みたいですね。1着:⑦ミッキーゴージャス
そんなミッキーゴージャスは少々面白いキャリアの持ち主です。これまでの2連勝はいずれも降雨の影響で荒れた馬場での競馬だったのですが、この両レースは[残り400-200m]⇒[200m-ゴール]が加速するラップ構成になっています。
・2/19小倉5R(芝2000m・不良)
ラスト2ハロン 12秒5-12秒1
・4/8中山7R(芝1800m・稍重)
ラスト2ハロン 11秒9-11秒5
パンパンの良馬場で行われたレースですらゴール前は失速しながらの入線がほとんどだというのに、力の要る馬場で2度続けての加速ラップは珍しいですね。それだけミッキーゴージャス自身に余力があったということで、鞍上のエスコート次第ではもっと後続との差をつけられたということでもあります。
更に言えば、今回は中山の芝1800m戦です。ラストの直線には急坂が待ち構えていますから、道悪ともなるとなかなかこれほどのラップは記録されません。実際に調べてみると、道悪の中山芝1800m戦でラスト1ハロンが11秒5以内のラップとなったのは、ここ5年でわずかに5例だけ。そして今回のミッキーゴージャス以外の4例というのは、道中に13秒台の極端に遅いラップが入っているのが特徴なんです。
ミッキーゴージャス組はスタート直後こそ13秒台のラップがありましたが、以降は12秒台前半。価値が高いのは間違いないですし、今後どのような活躍を見せられるかが楽しみです。

赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。