個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #28】「あと一か月欲しかった」という未勝利馬が2勝クラス並の時計で走った!?

個性派記者の本音トーク 赤崎


普段は馬主情報やクラブ情報を専門に扱っております、赤崎です。

以前にも当欄で話題に挙げたサラブレッドオークションというものをご存知でしょうか?中央競馬での登録を抹消した馬を現オーナーさんが手放す際に、オークションへ出品するという流れがあるんです。

ただ、このオークションは決してこのパターンだけで使われるものではなくて。まだ育成中の1歳馬やデビュー前の2歳馬なんかも出品可能なんです。

先日、追分ファーム育成の2歳馬が出品されていまして。セレクトセールやセレクションセールでの価格高騰をお伝えしてきただけに、一体どれだけの価格がつくのだろうと思っていたら……安かったんです。

少々語弊のある言い方にはなりますが、デビュー前の2歳馬がオークションに出てくるということは「何かある」んです。それを馬主さんたちがしっかり見抜いたので、馬の価格が高騰している中でも、オークション出品馬の価格が上がり切らなかった。これは、馬主さん界隈でも「恐ろしい」と話題になっていました(笑)。

今週もデビュー前の2歳馬が5頭出品されていますが、どんな値段になるか注目しています。


覚えておきたい
特記事項ホース

8/26(土)小倉6R・3歳未勝利(ダ1700)
1着:ララマルシュドロワ

いよいよ佳境の3歳未勝利戦。使い込まれた馬たちが力を振り絞って走る……なんていうシーンが増えていますが、涼しい顔で5馬身差の楽勝を決めたのがララマルシュドロワです。

この馬に関しては、特殊な情報ルートから話を聞いていたんです。簡単にまとめると「楽勝するぐらいの力はある。ただ、万全に態勢に持って行くには、ぶっちゃけあと一か月ぐらい欲しかった」という雰囲気でしたね。

しかしレースに行くと、ハナを切って楽々の勝利。後続につけた5馬身差という着差もそうですが、優秀なのは1分44秒0という時計もですよ。

たしかにこの日は稍重馬場。少々時計の出やすいコンディションであったことには違いありません。ただ、それを差し引いても超優秀なタイム。翌日に行われた古馬2勝クラスのレースが、逃げ馬が力を出し切って大きく失速しながらのゴールで1分43秒9。

2勝クラスのレースは良馬場の分だけ馬場差を考慮する必要はありますが、ララマルシュドロワは加速ラップを刻んでの余裕のゴール。そう考えると、現時点でも2勝クラス通用のポテンシャルを披露したレースと言えそうですよ。

しかも「ぶっちゃけあと一か月欲しかった」という馬が現時点でこれだけ走れたのでしょう?まだまだこれからパフォーマンスを上げられるだけの余地があるということ。どれだけ成長していくか、楽しみです。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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