個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #29】史上2位の高速ラップを差し込み!未勝利で終わる器ではない有望2歳馬

個性派記者の本音トーク 赤崎


まだまだ暑い日は続きますが、暦の上では今週末から秋競馬。北海道で滞在していた関係者がトレセンに戻ってきており、お土産を渡しているような姿も現場では見られていましたね。

同様に北海道から帰ってきたのが専門紙のトラックマンです。札幌で滞在して取材を進めている人は毎年同じようなメンツになりがち。自家用車を持って行っている人はフェリー経由で帰ってきています。

この時期、そんなトラックマンたちがよく口を揃えて言っているのが「久々に見るから美浦の馬がわからない」ということですね。

特に時計班の方々は、ゼッケンを見ながら時計を採っていくわけです。なので、毎週見慣れている馬であれば一目見てすぐにわかるトラックマンが多いはずなのですが、北海道に行っていた方からすれば何カ月ぶりに見る馬ばかりなので、困惑することもあるようです。

ということで、北海道に滞在していたトラックマンの印は、これからしばらくいつも以上に信用ならないものとなりそうですね。


覚えておきたい
特記事項ホース

9/2(土)新潟5R・2歳新馬(芝2000)
2着:ヴェローチェエラ

新潟の芝2000m戦は、新潟記念のような重賞などを含めた、1勝クラスよりも上のレースでは外回りコースを使用します。

一方で、新馬戦や未勝利戦で使用するのが内回りの芝2000m。同じ『新潟芝2000m』なのですが、問われる適性が全く違う2コースなんですよね。今回採り上げる新馬戦は『内回り』です。

小回りの内回り芝2000m戦はどちらかというと上がりのかかるコース。直近5年間の平均ラップを算出すると、上がり3ハロンは36.1秒ほどになるんですよ。ちなみに、外回りだと34.9秒ぐらい。1秒以上違うんですよね。

ただ、ヴェローチェエラの出走した先週の新馬戦はかなり上がりの速いレースとなりました。上がりの3ハロンは平均を上回る35秒1で、なおかつゴールに向かって加速していくラップ構成。ラスト1ハロン=11秒4というラップは、過去に当コースで行われたレースにおいて史上2位という記録なんです。

スローペースからの加速ラップですから、こうなると基本は先行馬が有利。差し馬はこの加速ラップを上回る速いタイムで走らないと勝てない訳ですもんね。3コーナー7番手から差し込んだヴォローチェエラは、決め手が活きるコースに替わればすぐ勝ち上がれるでしょう。


ちなみに、当コースのラスト1ハロンで最速記録を持っているのがシュトルーヴェという堀厩舎の馬。4角11番手から豪快に突き抜けて、終い11秒3と素晴らしいタイムで駆け抜けたんですよね。その馬は現3勝クラスで、未勝利を勝ち上がった後は②①①②②着と、しばらくの間ずっと安定して走り続けていました。この比較からも、ひとまずヴェローチェエラは未勝利で終わる器じゃないですね。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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