個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #30】今回は特別編!一挙に12レースの数字を振り返ります

個性派記者の本音トーク 赤崎


毎週水曜日に更新している【先週の特記事項】というコーナーですが、ちょっと今回は特別編。一つのレースにフォーカスを当てるのではなく『一節』に注目しましょう。

ちなみに“節”というのは、簡単に言えば“土日”の2日間のカタマリのことです。中央競馬ではこの2日間のことを一つの“節”とまとめているんですよね。ちなみに今週末の場合は“土日月”の3日間で一つの節となります。


さて、今回私が注目したいのは中山競馬場の芝のレースです。まずは先週行われた中山芝のレース全ての上がり3ハロンを見てみましょう。

土曜中山 上がり3ハロン
2R(芝1600) 12.1-11.8-11.8
5R(芝2000) 12.0-11.6-11.1
7R(芝1800) 11.6-11.6-11.1
9R(芝1600) 11.3-11.6-11.3
10R(芝1200) 11.2-11.6-11.6
11R(芝1200) 11.9-12.4-12.0

日曜中山 上がり3ハロン
2R(芝2000) 11.8-11.8-11.5
5R(芝1600) 12.2-11.9-10.7
7R(芝1600) 11.6-11.3-11.8
9R(芝1800) 11.3-11.3-11.5
10R(芝1200) 11.4-11.5-11.4
11R(芝1600) 11.2-11.8-11.6


赤が加速しながらゴールしているレースで、黄色が失速せず前区間と同ラップでゴールしているレース。つまり先週は12レース中10レースでゴール前のラップが失速していなかったのです。

これは秋の中山の“風物詩”とでも言いましょうか。紫苑Sを勝った横山典騎手もレース後のインタビューで話していましたが、この時期はとにかく馬場状態が良い。しかも野芝オンリーの開催ですから、軽くて時計も出やすい。土曜日もレコードタイムが出ていましたからね。

普段であれば私も高評価することの多い加速ラップですが、この開催に関しては見ての通り、そもそも稀少性がありません。これだけ出現率の多いラップを特別視する必要はありませんからね。

それにも関わらず、一般のマスコミでは「加速ラップで勝ち切ったから将来性がある!」などと馬を評価している記事を書いていたりするんですよねえ。先週の馬場での加速ラップは、ほとんどの場合において高い価値がないというのに……。

ちなみに、日曜中山5Rでマークされたラスト10秒7というラップタイムはコース史上最速タイムです。スローペースとはいえ、そんなラップタイムが新馬戦で出てしまうのですから、とにかく中山芝の時計面は過剰に評価すべきでないでしょう。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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