個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #31】結果だけを見たらクビ差でも、勝ち馬と後続の間には大きな大きな差があったレース

個性派記者の本音トーク 赤崎


3日間開催が終了して、秋の中山・阪神開催も折り返しです。

相変わらず中山の芝はラスト1ハロンがとても速い競馬が続いていますね。先週の記事でもこの現象について触れたのですが、雨が降らずに芝の状態が良好なままとあって同じような競馬が続いたという形です。


中山競馬場は直線が短いコースで、芝のレースだと各馬が良い手応えのまま4コーナーを回るまで追い出さないというパターンも多いんですよね。最後の310mだけ全速力という競馬をになると、さすがに馬はまだまだ余力を残してゴールという形になって。それで馬場状態も良好となると、どうしても加速ラップが記録されるケースが多くなるんです。

私としては引き続き同じスタンスで「今開催のラップタイムは過剰評価しない」というのが全てです。一般マスコミでは大きく取り上げられているレースや馬も多いですが、そういうのは話半分で見るべきですよ。過去と比べてもかなり時計が出やすいコンディションなのは間違いありませんからね。


覚えておきたい
特記事項ホース

9/17(日)阪神6R・3歳上1勝クラス(ダ1400)
1着:ディアサクセサー

結果だけを見ると2着馬とわずかクビ差。小差での押し切りだったディアサクセサーですが、この馬と2着以下の馬のレースは全く違うものと言っても過言ではありませんでした。

ディアサクセサーは早め先頭で後続を一度は突き放し、ゴール前のラスト1ハロンが14秒0と大きく失速しながらの入線。一方で2着以下の各馬は後方から脚を伸ばしての差し込みでした。

後ろがチギれてしまったのも納得。ディアサクセサーが単独で通過した1200m地点のラップが、なんと1分10秒9なんです。良馬場でこのラップタイムは、ちょっと衝撃的です。

というのも、今年行われた阪神ダート1200m戦における良馬場での最速決着タイムは6/4阪神11R松風月S(OP)の1分10秒8なんですよね。もちろんディアサクセサーの方はスタート地点が芝の分だけ少々時計が出やすいのですが、オープンの1200m戦でも十分に通用レベルのタイムを叩き出したということです。

ちなみに松風月Sを勝ったのはオーロラテソーロ。先ほど終わった浦和の交流重賞・オーバルスプリントの3着馬です。距離を詰めればまだまだ上のクラスでも通用するレベルなのは間違いありませんね。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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