個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #32】完璧的中の神戸新聞杯を振り返ります!

個性派記者の本音トーク 赤崎


早いもので、中山と阪神の2場開催は今週で終わりです。ここ最近は夏競馬だったり、京都競馬場の改修工事といった影響があってロングラン開催が多くなりがちでしたから、4週間での開催終了というのはちょっと早く感じますね。

今年の夏以降はあまり雨の影響を受ける開催がなく、今開催も道悪の競馬はあまり多くありませんでしたね。特に関西圏は芝のレースが全て良馬場で行われましたので、馬場へのダメージが小さい傾向にあったのではないかと見ています。

今週末も天気は良さそうなので、阪神の芝は“最終週”というイメージを全く持つ必要はないかと思いますよ。レースによってはレコード級の時計が飛び出すこともあるのではないでしょうか?


覚えておきたい
特記事項ホース

9/24(日)阪神11R・神戸新聞杯(芝2400)
1着:サトノグランツ

先週の神戸新聞杯は、重賞・G1担当の山川さんがやってくれました!◎サトノグランツはもちろんのこと、10番人気のサヴォーナを含めて◎○▲3頭での大的中は本当に素晴らしいですね!

今回はこの神戸新聞杯というレース自体を少々振り返りましょうか。

私がこのレースで最も注目しているのは、上がり3ハロン10秒7-10秒9-12秒0というラップ構成です。4コーナーから直線半ばにかけてで急激に速いラップが刻まれた一方で、状態の良い馬場コンディションでもラストが12秒台まで失速したというのが興味深いんです。

というのも、この二つの要素ってあまり共存しないんですよ。10秒台でキレ味が必要か、12秒台まで上がりがかかってタフなスタミナ勝負か、どっちかにしかならないことがほとんどなんです。

実際、阪神芝2400mの神戸新聞杯で上がり3ハロンが33秒台となったレースは過去に3例あるのですが、これらはいずれもラスト1ハロンが11秒台です。そしてその3例って……

10年ローズキングダム
11年オルフェーヴル
19年サートゥルナーリア

ちょっとすごいラインナップなんですよね。レベルの高い世代だったローズキングダムに、三冠馬オルフェーヴル、間違いなく高いポテンシャルを持っていたサートゥルナーリアと力のある馬でなければ出ていないラップです。

これらと比べると今年の神戸新聞杯というのは、前半1000mの通過ラップ=61秒2が頭一つ抜けて速かったです。他3例は全て63秒台ですからね。もちろん馬場状態の影響もありますが、淀みなく流れつつ終いも速かったというのは、レベルの高さを感じさせます。


サトノグランツは直線で10秒台のラップがマークされた区間では前との差を詰め切れませんでしたが、失速したゴール前で急激に交わし切る競馬。ちょっとモタついたとも言えますが、良く言えばキレキレな馬が得意なラップでも離されずに食らい付いたんですよね。

今年の菊花賞は本来の京都開催に戻ります。長距離戦のスタミナ勝負に対応できることはこれまでのレースからも問題ないでしょうし、なにより高速上がりのマークされたレースを差し切れた今回の競馬に進化を感じました。どんな展開になっても心配がなさそうなので、菊花賞でも中心の一頭になるでしょうね。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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