昨日に続いてこんにちは、馬主情報担当の赤崎です。
今週の個人的な話は“ネタ元からNG”が出ているので、今日は別の話題をしましょう。ズバリ、ジャパンCにまつわる話です。
天皇賞(秋)でアンタッチャブル・レコードをマークしたイクイノックス、牝馬三冠リバティアイランドの激突はもちろん、脇を固めるタイトルホルダーや、消化不良の一戦から巻き返したいドウデュース陣営だって黙っちゃいないでしょう。
という感じで超豪華メンバーになりそうなのは良いことなんですが、問題は出走頭数ですね。現時点で出走を表明している陣営の想定リストを見るとこんな感じです。
イクイノックス
ヴェラアズール
ショウナンバシット
タイトルホルダー
ディープボンド
ドウデュース
リバティアイランド
【地方馬】
クリノメガミエース(兵庫)
【外国馬】
イレジン
コンティニュアス
ご覧の通り、外国馬2頭を含めて現時点で10頭。万が一、海外馬がキャンセルしたら8頭ですよ8頭。まさか、枠連の販売が無いなんて……ね(笑)。
ただ、ここまでは雑に煽りましたが、実際はもう少し増えると思います。良くも悪くも。
あくまで「現時点では動向を探っている段階」という陣営も居ますし、恐らくスターズオンアースやダノンベルーガあたりは状態面に不安が無ければ出てくるでしょう。それに、先週のアルゼンチン共和国杯組がまだ今後のローテーションを決めかねているという部分もあるはずです。
また、ココからは“馬主事情”が絡む話になりますが、これだけ頭数が少ないと、逆に『参加するだけで得』というか、出走手当や奨励金だけでも結構な金額になりますからね。
例えば、今年から1着賞金が5億円になったジャパンCの場合、10着馬にはその2%が奨励金として付与されます。つまり、これだけで1000万円GETです。結構バカになりません。
また、本来なら11着以下の馬には奨励金は出ないんですが、ジャパンCの場合は11着以下でも200万円がもらえるんです(※条件はありますが)。
この辺の決まりはレースや条件で結構変わってくるので、皆さんは知らなくても大丈夫ですが、1円でも多く馬主に稼がせることが使命である厩舎サイドや、張本人である馬主サイドは基本的にしっかり覚えているモノです。
皆さんも、「なんでこんな馬がGI(重賞)に出てくるんだ?」とか「変な番組選びしてるな~」とか思うシーンがあるかもしれませんが、こういう裏には“お金”が絡んでいるケースが結構あるんですよ。
こういう風に、下位で入線した馬の手当てを手厚くしているのも、なるべく大レースに多数の出走馬を集め、少しでも盛り上がるように……ということなのでしょうが、冒頭の通り今年のジャパンCはかなりの少数精鋭になりそうです。
もちろん、こうなった理由にはプラスの要因もあるでしょう。今年はイクイノックスやリバティアイランドを筆頭にスターホースが揃ったため、超ハイレベルなレースが予想されるから……という側面もあると思います。
ですが、一方で『超高速馬場を嫌って海外馬が来ない』であるとか『魅力的なレースに映らない』というマイナスな理由もあると思います。国際招待レースと謳っている中でのこういう現状が果たして競馬界にとって良いことなのかどうかは、なかなか判断が難しいですね。
それから、もうひとつ断言してしまうと、このままだとジャパンCは馬券的な面白さは薄くなりますよね。見る分にはかなり楽しみなレースだと思いますし、日本最強馬を決める上では重要な一戦ではありますが、大きく勝負して儲けを狙うのは難しいと思います。
そういう意味では、やはり“GI当日、その裏で動く別のレース”の取材を入念に進める方が面白くなると思います。
個人的には今週もかなり楽しみにしているんですが(笑)、その次はジャパンCの裏で動く馬主情報に期待している所存です!
赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。