今開催の中山は芝コースの状態がかなり悪いですね。昨年12月なんかはすごく馬場状態が良くて、その影響もあって1月の中山芝も基本的にかなり時計の出やすいコンディションとなっていたんですよね。
ただ、その1月開催の後半で雨が降って不良馬場での競馬に。聞くところによると、この不良馬場での競馬でのダメージが非常に大きかったそうなんです。
1回、2回中山開催は間に1か月ほどの間隔がありましたが、寒い2月の休催期間では思うように芝の育成も進まないというのは、想像に難くないでしょう。
それもあって2回中山開催の芝はキックバックも目立ちますし「皐月賞の頃には、ゴールドシップが勝った時みたいな馬場になっちゃうんじゃないか」という声が現場でも出ていました。この辺りは、毎週続けて馬場状態を見極め続けるべきですね。
覚えておきたい
特記事項ホース
1着:アルシオーネ
今回が初めてのダート1400m戦となったアルシオーネが、後続に7馬身差をつけての大楽勝でした。その勝ちっぷりもそうですが、注目したいのは1分24秒0という勝ちタイムです。
良馬場の中京ダート1400m戦において、1分24秒0以下で決着したレースはこれまでに62例存在します。意外と多いですね。
その勝ち馬62頭が最終的にどのクラスまで昇級したかを見てみると……
2勝クラス止まり:6頭(9.6%)
3勝クラス止まり:15頭(24.1%)
オープンまで昇級:47頭(75.8%)
このように、7割以上の馬がオープンクラスまで上がっている馬なんです。確率の話だけで言えば、アルシオーネも7割以上の確率でオープンまで行く……と言っても、決して過剰な表現ではないはずです。
ちなみにこの62頭の内、16頭(25.8%)はオープンでも勝利を挙げています。根岸Sを勝ったエンペラーワケアや、プロキオンSを勝ったドンフランキー、そしてカペラSを勝ったリメイクなんかはこの例に該当するんですよね。
アルシオーネは中央再転入後なかなか結果が出ませんでしたが、基本的に1700m戦に出走し続けていたんですよね。転入初戦こそ1200m戦でしたが、当時はスタートで大きく出遅れてしまうロスがありました。
門別時代のパフォーマンスを考えても、本質的にはワンターンの短距離戦が合っていたのでしょう。今後はこういった短距離戦を本線にしての番組選択となってくるはずですので、あっという間に上のクラスまで駆け上がって行っても不思議ではないですね。

赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。