春のG1シーズンは今週が2週目。来週は桜花賞、そして再来週には皐月賞といったクラシック競走も待ち構えています。
クラシックが始まるということは、どういうことでしょうか?
それは、中山・阪神開催の終了が近いということでもあるんです。
関東は皐月賞週までの中山開催が終了すると、以降は競馬の花形とも言われる東京競馬場でのロングラン開催がスタート。次の中山開催は9月までありません。
阪神は普段であれば宝塚記念の時期に開催があるのですが、今年はその阪神が改修工事に入ってしまうため、以降の開催日程がまだ決まっていないんですよね。
ということで、様々な理由によって中山・阪神開催を求めている陣営にとって、今週を含めた3週間は勝負どころ。得意コースだったり、馬主さんの地元だったりという理由から力が入るシーンが多々あるでしょうから、そういったところにも注目が必要ですよ!
覚えておきたい
特記事項ホース
1着:メイショウタバル
6馬身差の圧勝だったメイショウタバルのパフォーマンスは、ちょっと驚くべきものでした。石橋守厩舎はこれが重賞初勝利だったのですが、もしかしたらここから一気にG1タイトルにまで手が届いてもおかしくないかも……とまで思わされるほどでしたね。

まず、今年の毎日杯の勝ちタイム=1分46秒0は、当レースが阪神芝1800m戦で行われるようになってから2位タイという素晴らしい時計です。
ちなみに同コースで行われた過去の毎日杯のタイムを速い順に並べて行くと……
2位(1分46秒0):24年メイショウタバル
2位(1分46秒0):08年ディープスカイ
4位(1分46秒2):13年キズナ
5位(1分46秒5):18年ブラストワンピース
5位(1分46秒5):17年アルアイン
と、トップ5はこうなります。
これ、とんでもない表じゃありませんか?だって、表現を変えるとこうなるんです↓
2位(1分46秒0):24年?
2位(1分46秒0):08年ダービー馬
4位(1分46秒2):13年ダービー馬
5位(1分46秒5):18年有馬記念馬
5位(1分46秒5):17年皐月賞馬
みな、その年の内にG1を勝っているんですから、相当な好時計と言っていいでしょう。
しかも他のレースが全て良馬場の中、メイショウタバルだけが重馬場でこのタイムをマークしているというのも、一つ素晴らしいポイントになりますね。
まだまだ他にも特記事項があるのですが、もう一つ見逃せないのが上がりタイム。
阪神芝1800mってタフなレースになりがちなんですよ。直線の長い外回りコースを使用するため、各馬のスピードアップのタイミングが早くなって、道悪なんかだとラスト1ハロンのラップタイムがガクッと失速するパターンが多いです。
しかしメイショウタバルのラスト1ハロンは11秒9でした。過去に重・不良馬場での阪神芝1800m戦で、ラスト1ハロンが11秒台となったレースはたった2例しかありません。そしてその勝ち馬は、ダービー馬ワグネリアンと、OP馬クリノヤマトノオー。
こういった様々な比較を見るに、メイショウタバルはもしかしてG1級なのかもしれません。皐月賞まで中2週と間隔が詰まる点がどうかですが、個人的にこの春最も注目の3歳牡馬は、この馬になるでしょう!

赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。