馬主界隈では時々出てくる、そんなに珍しい話ではないのですが……現役馬を所有しているオーナーが逮捕されてしまう事件があるんです。
ただ中央競馬では、逮捕されたからといって即馬主免許剥奪という流れではありません。禁固刑以上の刑が確定した時に、馬主登録を取り消されるというルールになっておりまして、基本的には逮捕されただけでは馬主免許に影響がないんですよね。
なので、現役馬を重賞にも送り込んでいるようなオーナーが実は逮捕されていて、まだ刑が確定していないだけというパターンもあるんです。
なぜこんな話をしたかと言うと、先週、そして今週末に有力馬を送り出す某馬主さんが既に今年逮捕されていて、有罪判決が下ったことで馬主業を続けられない可能性が濃厚の状況に。今週のサラブレッドオークションでも既に所有馬が上場されていたりもします。
今週末に出走予定の馬は現状予定通り出走ができそうとのこと。もしかしたら馬主さんの最後の勝利になる可能性もありますね。
そのレースの結果はもちろんのこと、個人的にはオークションに出品されている馬がどれほどの金額で落札されるかも気になるところ。馬主情報班としては、どういったオーナーが積極的に入札していくのかもしっかり注目したいです!
覚えておきたい
特記事項ホース
2着:ベルベルコンパス
今年の札幌一発目の新馬戦はなかなかのインパクトがあるレースでしたね……。勝ったナチュラルライズ、2着のベルベルコンパスが後続を大きく突き放し、2~3着の間はなんと2.3秒差。前2頭のレベルの高さが派手に目立ちました。
勝ったナチュラルライズの走破タイムは1分45秒7。良馬場札幌ダート1700mでの2歳戦において、1分45秒台のタイムを記録した馬はたった5頭しか居ないんです。
ペリエール(オープン馬)
マジカルスペル(オープン馬)
ハヤブサナンデダロ(3勝クラス)
ナチュラルライズ
この中でオープンクラスに昇級していないのはハヤブサナンデダロだけ。この馬は2勝クラスを勝った際に故障してしまい志半ばで現役をリタイアしているんです。
裏を返すと、順調にレースを使い続けることさえできれば、まず間違いなくオープンまで行けるだけのパフォーマンスということです。
そしてナチュラルライズにこそ離されてしまったものの、1分46秒7で走ったベルベルコンパスも優秀な走りだったんです。
同じ良馬場札幌ダート1700mでの2歳戦において、1分46秒台で走った馬を見ると……
スターバリオン(オープン馬)
マイネルオフィール(オープン馬)
ナムラカイシュウ(オープン馬)
コパノニコルソン(オープン馬)
バニーテール(3勝クラス)
コスモルーテウス(2勝クラス)
クインズウィンダム(1勝クラス)
ベルベルコンパス
このように、ベルベルコンパスを除く8頭中5頭がオープンまで昇級。脚元の関係などで出世しきれない馬も居ましたが、なかなかの確率でオープンまでは出世しているんですよね。
特に新馬戦で1分46秒台をマークしているのは、ユティタム、ベルベルコンパス、ナムラカイシュウだけ。ベルベルコンパス以外の2頭がオープン入りしていることを踏まえても、かなりの好時計と言っていいでしょう。
どうしても衝撃的な勝ち方を見せたナチュラルライズに注目が集まりがちですが、今後の活躍という観点に関しては、2着のベルベルコンパスの方も見逃し厳禁ですね。
赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。