先週末はイギリスでシャーガーカップというものが行われていました。すごく大雑把な話で言うと、イギリス版のワールドオールスタージョッキーズみたいなものです。
今年、日本から出場したのが藤田菜七子騎手……というのは、一般の報道でも結構取りざたされていましたね。
それよりも私が驚いたのは、今年のシルバーサドル賞(最多ポイント獲得騎手)が、イギリスのヘイリー・ターナー騎手だというところなんです!

ターナー騎手はイギリスの女性騎手。女性初の年間100勝を達成していたり、女性として二度目となるイギリスダービー騎乗なんかを果たしているすごいジョッキーです。2015年に一度現役を引退しているのですが、17年にフランスを拠点として現役に復帰してからもずっと競馬に乗ってるんですよね。
さっきの写真は私がリアルで見た2015年ワールドオールスタージョッキーズのものなんですが、あれから10年近く経っても、こうしてトップクラスで活躍しているんだからすごいことです。
残念ながら藤田菜七子騎手は成績的に奮いませんでしたが、これから先、日本の女性騎手がもっと世界で活躍できるようになるといいですね~。
覚えておきたい
特記事項ホース
1着:ベラジオボンド
ベラジオボンドのレースぶりはなかなか“メチャクチャ”でした。レース後の川田騎手もおっしゃっていましたが、道中は馬が全く進んでいかず、ジョッキーが手を動かしてなんとかかんとか追走。
しかし直線に入って大外に進路を見出すと、最後方からごぼう抜きで差し切り。道中の手応えだけを見ていたら勝ち負けに加わるのは難しそうでしたが、こうして勝ち切ってしまうのだから相当な脚力を持っていますね。
私が注目しているのは1分32秒4という勝ちタイムの優秀さです。中京芝1600m戦では過去に1分32秒台の決着が13例ありましたが、その内11例の勝ち馬が最終的にオープン入りを果たしているんですよね。
中でも、1分32秒台前半(つまり1分32秒0~32秒4)までのレースは過去に3例しかありません。
レコードホルダーであるララヴォルシエルという馬は、長期休養を余儀なくされたり、その後3戦で引退を強いられてしまいましたが、その他の2例の勝ち馬はグレーターロンドン、コンクシェルという重賞ウィナー。中京マイルでこれだけの高速タイムを記録した勝ち馬は、その後の出世が約束されたと言っても過言ではないんですよ。
しかもベラジオボンドの道中のレースぶりは、前述の通り手放しで絶賛できるようなものではありませんでした。つまりはそれだけの伸びしろが見込めるとも言えるのですから、今後どこまで上り詰めていくか要注目ですね。

赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。