個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #76】“見切り発車”の出走なのに、2つ上のクラスに出ていても勝ち負けだった!?

個性派記者の本音トーク 赤崎


今週末はワールドオールスタージョッキーズ。騎手情報班の加藤さんもこのシリーズは楽しみにしておりましたが、馬主情報という観点においてもこのシリーズは面白いんですよ。

実はこのレース、出走できればそれだけでお得というレースなんですよ。特別出走奨励金、出走奨励金、そして特別出走手当というボーナスのようなものが交付されるんですよね。

出走奨励金の類いは着順によって金額が変わってしまいますが、特別出走手当は基本的に出走するだけでOK。人によっては「着順に関係なくレースに使うだけで100万円ぐらいもらえるんだから、出し得でしょ!」と力説されている方もいらっしゃったほどです。

ちなみに、年末に行われているヤングジョッキーズシリーズはここまで手厚くないんですよね。この辺りは、世界のトップが集まるシリーズと、若手騎手の集うシリーズという差が影響しているんでしょうね~。潤滑な開催のために、こうして出走馬を集めるための施策というのもちゃんと行われているんです。


覚えておきたい
特記事項ホース

8/18(日)中京2R・3歳未勝利(ダ1800)
1着:ダブルハートボンド

シルクレーシングダブルハートボンドについては、以前から関係者が「すごく良い馬。これはホンマに走ると思うわ」と素質を絶賛していた存在なんです。ただ、脚元の問題があって3歳8月までデビューが遅れてしまいました。

しかも今回のレースに関しては、ちょっと信じられない調整過程。中間もやはり脚元に不安を抱えていて、トレセンでの追い切りは坂路での1本だけ。黒木さんいわく、外厩でもほとんど負荷をかけられていなかったようで、文字通りの“見切り発車”だったんですよね。

それでいて、結果は後続を6馬身突き放しての圧勝。調教代わりにレースに使うような感じだったのに楽勝してしまうのですから、これは関係者の話通り、本当に走る馬なんでしょうね!


決してメンバーレベルが低かったから勝てた訳ではありません。勝ちタイム=1分53秒2は同日の古馬1勝クラスを上回っており、前週に行われた古馬2勝クラスと全く同じ。あまり現実味がないかもしれませんが、こんな全く仕上げていない状態で格上挑戦したとしても、普通に勝ち負けになっていたという計算なんです。

ここまでの過程を踏まえると、今後スムーズにレースへ使うことができるかどうかは非常に怪しいところですが、もし脚元に問題なく上手く調整が叶えば……あと1つ、2つはサクッと勝てそうですね。色々な意味で注目が必要な馬ですよ。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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