個性派記者の本音トーク 赤崎

【先週の特記事項 #94】あの若手騎手のお手馬が、オープン入りのチャンス大!?

個性派記者の本音トーク 赤崎


1/6(月)は平日ながら中央競馬の開催が行われていましたが、この日は“メイショウ”でお馴染みの松本好雄オーナーのお誕生日だったんですよね。

御年87歳になられたそうですが、今年は金杯デーの中京競馬場にも足を運んでいたということで、まだまだ元気一杯に競馬へと情熱を注いでいます。時には、北海道の牧場へ直接足を運ぶこともあるそうですよ。

松本好雄オーナー
※1月5日の中京競馬場で撮影

残念ながらオーナーが現地で見届けた京都金杯のメイショウチタンは好走できずでしたが、お誕生日当日であった1/6(月)の中山では、メイショウフジが勝利。

長期休養明けではありましたが、お正月らしい名前の馬が、オーナーの誕生日を祝うかのように鮮やかな勝利をプレゼントしていましたね。

もちろんこういった勝利には“偶然”も多く絡んでいます。そもそもオーナーの誕生日に毎年競馬が必ず行われる訳でもないですし、馬のデキによっては出走させられないケースもありますからね。

ただ、送り出すと決まれば……厩舎関係者にとって、こんなに力の入るタイミングはありませんよね。勝てばオーナーにとっても思い出に残る勝利になることは間違いありませんし、もしかしたらその後に『良いこと』があるかもしれませんから。

そういったところも含めて聞き集めていくのが、馬主情報の一つだったりしますよ。

覚えておきたい
特記事項ホース

1/5(日)中山8R・4歳上2勝クラス(芝1200)
1着:レオテミス

新年初日の競馬で勝利を挙げたのが、石田騎手騎乗のレオテミス。石田騎手はデビュー年であった2023年は1勝も挙げられませんでしたが、3年目を迎えた今年はいきなり初日に快勝。着実に成長していますね。

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石田拓郎騎手

さて、このレオテミスは石田騎手が騎乗して①②①着。以前は揉まれる競馬になるとどうしても力を出し切れないところがありましたが、12/15中京12Rでは差しに構える形でも2着に好走と、ここに来て安定感が増しているんですよね。

今回は積極的に逃げの手を打っての押し切り。勝ちタイム=1分7秒1は2020年以降に行われた中山芝1200m戦における、4番目の好タイムでした。

中山競馬場では12月にほとんど降雨がなく、良好な馬場状態をキープしていたので、ある程度速い時計が出るのは納得。ただ、この好時計を逃げたレオテミスがマークしたという事実は重要でないかと見ています。


というのも、中山芝1200m戦において好タイムが記録されるケースにおいて、なかなか逃げ馬がそのまま押し切るパターンは珍しいんです。1分7秒0で決着したスプリンターズSにしても、逃げ馬がハイペースを演出した分だけ全体時計が速くなったという流れでしたからね。

2020年以降、中山芝1200m戦で1分7秒4以下をマークして逃げ切った馬は……

レオテミス
ペアポルックス(リステッド勝ち)
エコロジーク(2歳OP特別勝ち)

の3頭しかいないんですよね。2勝クラスを勝ったばかりのレオテミスですが、他馬のパフォーマンスと比較する限り、3勝クラスも勝ってオープン入りが可能な器の持ち主ではないかと思いますよ。石田騎手としても、これは手放したくない存在でしょうね。


赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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