個性派記者の本音トーク 赤崎

【騎手不足が深刻!?】フェブラリーS当日の京都開催が大変な状況です……!

個性派記者の本音トーク 赤崎
赤崎

馬主情報担当の赤崎が、今週も記事連闘です!

まずは先週お送りした音無秀孝厩舎に関連する記事に関して、この1週間で新たな動きがあったのでご紹介いたします。

といっても、すでに一般的にも報じられている通りです。サンライズジパングサウジアラビア遠征を取りやめて、フェブラリーS(G1)へ参戦する運びに変更となりました。

これは正直、かなり驚きました。

先週の記事で“音無厩舎の通算1000勝達成に向けた道のり”を探る中で、サンライズジパングに関してはここから国内専念に切り替わるとは思いませんでしたもの。こうやって急転直下で現場が動くのも競馬の面白さですよね!

▼先週のコラムはコチラで!

サンライズジパングの鞍上に選ばれたのは幸英明騎手。この馬にはテン乗りとなりますが、選択できるジョッキーの中では良い乗り役が空いていたと言えそうです。

元々参戦予定だったサウジアラビアのレースは芝3000mのレッドシーターフH(G2)だったので、そこからダート1600mのフェブラリーSとはあまりにも大きな方針転換ではありますが、やはり定年前最後の中央G1ということで、音無センセイとしては全力を注ぎたいということでしょう。

そして、音無センセイのその選択を尊重する馬主さんたちが沢山居らっしゃるということでもあります。長年、この世界で結果を残し続けてきた名伯楽への敬意と言えるかもしれませんね。

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さて、本題へ移りましょう。

実はこのフェブラリーSの“裏”で困っている厩舎・馬主関係者がここにきて増えてきています。

関東情報担当の佐山記者が話題にしていた『フェブラリーSの鞍上問題』も非常に悩ましいところですが、

栗東界隈では「最も騎手のやり繰りが大変なのはフェブラリーS裏の京都開催じゃないか?」という声が各所から出ているんです。

というのも、この日の京都開催で騎乗する予定のジョッキーの数がとにかく少ないのです。

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私たちCHECKMATE情報網の間では、それぞれの独自調べでまとめている各騎手の動向表というものがあり、そのリストを見ると“関東主場・関西主場・ローカル”と、どの日にどの騎手が移動するのかが分かるようにしています。

あくまで先の予定の話なので、そのリストの中身自体は日々変化していくんですけど、今のところフェブラリーS当日(2/23)に京都で騎乗する予定の騎手が、ざっと手元で数えて……。


“多く見積もっても20名程度”


しか居ないような状況になっています。

フルゲートは最大18頭ですので、極端な話“18名居れば事足りる”という計算にはなりますが、だとしてもほとんどの騎手が12鞍すべて騎乗する……というのは流石に現実的ではありません。それに厩舎のみならず、近年は馬主サイドも騎手選びがシビアですからね。


何故こんなことになっているかというと、第一に挙げられるのが『サウジアラビア遠征を敢行する騎手が多い』という理由です。

現時点で聞いている限りでも、リーディング上位騎手を中心にかなりの人数が国内を留守にします。

サウジアラビア遠征を予定している騎手

ルメール
川田将雅
坂井瑠星
松山弘平
武豊
西村淳也
団野大成
菅原明良
三浦皇成
津村明秀
永島まなみ()

永島騎手のみ『騎手招待競走』に選出されたのが理由。その他の騎手は日本馬の遠征によるもの。

これだけのジョッキーが不在となると、フェブラリーSの騎手手配に苦労する陣営が出てくるのはある種当然のこと。

その上で、この日はローカル・小倉開催で小倉大賞典(G3)も行われるので、どうしても京都開催が手薄になってしまうんですね。

さらに、冒頭でご紹介した通りサンライズジパングの鞍上は幸騎手に決定。実は彼も当初は京都で騎乗する予定と言われていました。

このように、特に関西ジョッキーがサウジアラビア・東京・小倉と各地での依頼を受けて散り散りになった結果、京都に残るジョッキーが著しく少なくなってしまったのです。

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ただし、この状況は決して悪い話ばかりでもありません。

何故なら、シビアな騎手選びを強いられている京都開催の中から、この混乱を見越した上で「いち早く理想のジョッキーを確保できている!」という風に、特にヤル気になっている陣営の勝負話もすでに入ってきているからです。

また、中には「良い騎手が手配できないならこの週に使わずに後ろに回そうか」という話もあったりします。この手の内部事情に精通している立場ならではの勝負馬券が沢山狙えそうです!

CHECKMATEを古くからご愛顧いただいている会員様は“G1裏での大ヤリ話は、時にG1以上に面白い”ということは重々ご存知だと思います。昨年末には堀江さんの推奨馬券でこんな劇的なヒットも飛び出しました。

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早くも2025年のG1戦線がもう目の前に迫ってきています。大レースはもちろん、盲点となっている裏の勝負情報も、ぜひCHECKMATEにご期待ください!

赤崎

一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。

その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。

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