先週の土曜小倉7Rでゴッドヴァレーが逃げ切り。この馬のオーナーはプロ野球・ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手。本人はシーズン開幕に向けてキャンプで練習中だったので来場できなかったものの、ネット中継で勝利を見届けていたみたいですね。

柳田悠岐選手
実は先週末は他にも“プロ野球選手”の話題で盛り上がっていたんです。
例えば、月曜京都4Rが初出走となったアサガクルという馬。同馬のオーナーは近藤健介氏。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、柳田選手と同じホークスに、同じ名前の選手が所属しているんですよね。

近藤健介選手
しかし、アサガクルのオーナーはプロ野球選手とは別人です。偶然名前が同じだっただけであり、馬主さん本人もインターネット上で「近藤選手が産まれるより前から近藤健介だったので、不可抗力です。ご容赦ください」とユーモア溢れる投稿をしていらっしゃったそうです(笑)。
他にも先週は、セリで落札した際の名義が『山本昌弘氏』だった馬もいました。中日ドラゴンズで活躍した山本昌さんの本名と同姓同名だったため、落札当時はかなり話題になったんですよね。しかし、こちらは山本昌さん本人が否定しておりました。
山本昌さんはサンデーレーシングなどで一口馬主をしていることで有名だったので、一見しただけではそう思ってしまうところですよね。
最近は新たに馬主業を始める方も多いですし、どのような方なのか調べる機会も以前と比べて増えている印象。馬主情報班として、この辺りはしっかりと把握していかなければいけませんね。
覚えておきたい
特記事項ホース
1着:コーチェラバレー
小倉競馬場は向正面が下り坂というコースレイアウト。芝の中距離戦では各馬が息を入れたいタイミングでスピードに乗る下り坂区間を通過するため、意外とゴール板付近はタフな展開になることもあるんです。
それを考えると、今回注目する日曜小倉5Rのラップ構成はなかなか異色でした。何せ、上がりの3ハロンが12秒1-12秒2-11秒4と、ゴール前の1ハロンで急激に加速しているんです。
この展開に対応できたのは1着コーチェラバレーと、2着ノアチュロスだけ。2~3着馬の着差が大差だったように、大半の馬は11秒台のラップに対応できず置き去りにされる形となりました。
それもそのはず。日曜小倉5Rは稍重馬場で行われたのですが『道悪(稍重・重・不良)の小倉芝2000m戦』において、ラスト1ハロン=11秒4というラップは史上最速の数字なんです!
ここで私が注目したいのは、史上2位のレース。同条件においてラスト1ハロン11秒5というラップが刻まれたレースが、2021年8/15小倉3R・3歳未勝利戦だったのですが、当時の上位勢を見てみると……
1着ルージュメサージュ
→2勝クラスで2着2回・3着3回
2着ジェムフェザー
→2勝クラスまで昇級
3着エニシノウタ
→3勝クラスまで昇級
と、上位で入線した各馬はみな上の方のクラスでも頑張っているんです!
馬場差を考慮する必要こそあれど、全馬デビュー戦である新馬戦で強烈なラップタイムが出現した日曜小倉5Rは、かなりレベルが高かったのではないでしょうか。特に勝ち切ったコーチェラバレーの今後の動向はしっかりと注目していきたいですね。

赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。