厩舎の解散に伴い他厩舎へ転厩する管理馬やスタッフの動向、先週デビューした新人騎手、さらには今週末に開業を迎える新人調教師など、取り上げたい話題は尽きません。中でも今回は【先週の特記事項】として、開催が終了した小倉に焦点を当ててお伝えしていきます。
転厩馬について少しだけ触れると、先週のチューリップ賞で2着だったウォーターガーベラと、東京新聞杯を制したウォーターリヒトは、河内厩舎の定年に伴い石橋厩舎へ転厩しました。
また、プロキオンSで音無厩舎の引退ヤリを決めたサンデーファンデーは新規開業の東田厩舎へ、サンライズジパングは新谷厩舎へと、それぞれ転厩しました。
[1月26(日)中京11R]
プロキオンS(G2)
◎サンデーファンデー(音無厩舎・単勝5人気)
○サンライズジパング(音無厩舎)
★ドゥラエレーデ
馬連◎○1点目:1080円的中
3連複:1240円的中
3連単:1万0680円的中

なお、サンライズジパングはすでに次走・川崎記念で幸英騎手が騎乗予定と決まっており、陣営の狙いが早くから固まっていたことがうかがえます。これらの転厩劇は、水面下で調整されていたもので、公にはできなかった"オフレコ情報"でした。
その一方で、11月13日の【特記事項】でも取り上げた厩舎のエース候補ナルカミが!大量の転厩馬が殺到している流れに便乗するような形で、栗東・坂口厩舎から関東のトップ厩舎・田中博厩舎へと転厩することに……。
▼ナルカミに注目した記事
先月、サウジアラビアで行われたレッドシーターフHをビザンチンドリームで制し、初の海外重賞制覇を遂げた坂口厩舎でしたが、その直後に主力馬が流出となれば、落胆の色も大きかったでしょうね。
覚えておきたい
特記事項ホース
4着:サトノクローク
先週の小倉は週中の雨に加えて、日曜の降雨の影響で後半の芝はかなり時計が掛かっていました。メインレースだった関門橋Sでは2分4秒4という、小倉芝2000mの3勝クラス~OP重賞では過去30年の中でも最も遅い勝ち時計で走破していた事からも、異常な時計の掛かり方だったと言えますね。
(それ以前で最も遅かったのが、2024年2月4日に行われた小倉日経OPのダンディズムが走破した2分4秒1でした)
時計もそうですが、馬場コンディションもかなり特殊で道悪適性はもちろん、少しでも馬場の良い外を回らないと厳しい状況下でしたから、道悪適性のない馬や、馬場の悪い内目を通った馬というのは、次走以降で巻き返してもおかしくありません。
その関門橋Sで4着だったサトノクロークの父サトノクラウンは、不良馬場の天皇賞・秋2着や道悪の京都記念を連覇するなど、タフな馬場ほど真価を発揮した一頭でしたね。
でも、この馬に関しては「あんまり道悪が良くない。良馬場が良かったなぁ」と厩舎サイドがレース前から馬場状態を気にした本音を親しい関係者に漏らしていた背景があります。
しかも、直線入り口で一度手綱を引く場面もありましたから、それを思えばこの4着はかなり立派な内容だったと言えます。
実際、騎乗した鮫島駿も「勝ち馬が動いたところで動けなかった。あそこで追えていれば、いい勝負になったと思います」とレース後コメントしていますから、近走は長めの距離でダラっとしていた競馬が続いていた事を思えば、この距離短縮で活路を見出した一頭と言えるでしょうね。

赤崎
一口クラブから大馬主まで網羅する紅一点
元々は“良いクラブ馬に出資するため”と始めた情報収集が高じて、今ではもっぱら馬券優先の毎日を送っている紅一点の存在。個人・クラブを問わず馬主事情に精通しており、懇意の馬主関係者への馬券指南も行なっている。
その傍ら、仲間内でクラブ馬への出資も積極的で、一番の出世頭は海外GIを制覇した※※※※※※※(情報機密のため馬名はオフレコ)という確かな目利きとクラブ人脈を持つ。将来は「馬券で稼いで個人馬主に!」が現在の目標。