個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】乗り替わり自体が上手くハマらなかった?(注目馬も公開)

個性派記者の本音トーク 堀江
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春の甲子園は、早くもベスト4が出揃うな!

佐山クン本命の◎健大高崎も順当に勝ち上がっているけど、ワシが注目してたんは◎横浜高校や。今日で公式戦18連勝中、負けなしやって。

まぁ今さら推したらミーハーっぽく聞こえるかもしれんが、実は昨夏の神奈川予選から注目しとったんや。

というのも、昨年5月、3年の椎木クンから2年の阿部クン異例のキャプテン交代があったんや。2年生がキャプテンを務めるなんて、普通はありえへんからな。

そして、夏のスタメンも3年生はわずか3人。明らかに『1、2年生中心のメンバー』やった。その子らが中心となる今年が、弱いわけがないやろ。あの、プロ野球養成所みたいな横浜高校が、これだけ力を入れてる代やから、夏まで大本命と言えるやろな。

実はこれ、競馬の世界でもようある話で、

あえて預託予定の2歳馬を少なくする年を作るんですよ。そういう年を作らないと、馬房が回らないんです。逆に次の年は良い馬を多く集めるなど、勝負の年になりますね。

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ってことらしい。かつての名門・角居厩舎なんかも、ようやっとったんやで。まぁ高校生の部活で『捨てる年』を作るんは、ちょっと可哀想な気もするけど、競馬の場合は、事前に馬を入れへんだけやから、馬が不幸になることはないわな。

まぁ、そう言うと『横浜高校の3年生が可哀想』って話にもなるんやけど、4番を務めてた元キャプテンの椎木クンは、神奈川県の決勝戦で4番キャッチャーとして出場し、サイクルヒットも達成しとる。実力がある3年生は、ちゃんと起用されてたわけや。

私立高校の監督なんて雇われやし、結果を出さなあかん立場や。時には冷酷に、勝てるチームを作らなあかん。プロ野球の監督も、調教師も、チームの長を務めるってのは、やっぱ大変なんやろな。ワシには到底、務まりません(笑)

【今週の競馬裏チャンネル】
乗り替わり自体が上手くハマらなかった?

阪神大賞典では以下の万券的中を仕留めたが、

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ここで取り上げたいのは、ショウナンラプンタが1番人気を裏切って4着に敗れてしまったことだ。

超スローペースという状況で武豊騎手が選択した脚を溜めて後方からという競馬は、あちらこちらで騎手批判の声が挙がっているようだ。

確かに超スローで溜めて動かないのは、せっかく乗り替わった意味がないとも言える。そもそもスローペースになるのはメンバー的に想像できたと思われるが、恐らく武豊騎手としては『菊花賞で4着には入っているけど、長距離が得意というより他馬の距離適性が不安な分だけマシ』という判断で騎乗していたようにも感じられる。


武豊騎手のポリシーとして、上のクラスの馬で早めに仕掛けていって脚を失くすというのは、みっともないというのがある。

騎手の考え方には

・ゴール前は脚を余してでもいいから最後にトップスピードに乗せていたいタイプ

・ゴール前には脚をしっかりと使い切りたいタイプ


という2種類に分類されるだろう。

説明するまでもなく武豊騎手は脚を溜めて、ゴール前でトップスピードに乗せていたというスタイル。

もちろん想定より流れなかったところはあるとは思われるが、あの結果が今のショウナンラプンタの実力と受け止めることもでき、仮にペースがそこそこ流れたとて、サンライズアースが前々で突き放す展開ならば勝ち切るのは至難の業と言えるだろう。



それでも収得賞金の関係で賞金加算したかったのは事実だ。



ただ例年の傾向から、天皇賞・春でそこまで馬が集まる訳でもない。武豊騎手も本番をある程度想定してのものと思われるし、もっといってしまえば、前哨戦で大騒ぎするなといった雰囲気も感じられたくらい。

その一方で、武豊騎手を若手の頃から知る記者の中には別の意見もある。

結局、脚を溜めるスタイルが染みついてしまっているだけのところもある。サンデーサイレンス産駒やディープインパクト産駒では溜めれば切れる馬も少なくなかったし、ペースが遅かろうがドウデュースのような馬は難なく差し切ってしまうからね。

ただ少し力の足りない馬だからこそ、騎手の工夫が大事なんじゃないかな。仕方ないとはいえ、最近は逃げるか溜めるかしかないから、乗り替わり自体が上手くハマらなかったというだけだと思うよ

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武豊騎手は3月24日の時点で17勝と、そこまで悪いペースではない。今さらリーディングトップは狙ってないだろうし、あとは馬の質がついて回るかどうかだけだ。

金鯱賞のデシエルトを含めて、難しい馬が回ってきているだけ。技術自体を云々する前に騎乗馬と手があっていないのは明らかで、そもそもが武豊騎手に対して求めすぎているんじゃないかな

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本人も阪神大賞典のレースはそこまで気にしていなかったという。百戦錬磨の騎手だけに、違う形で結果を残すことができるのか、CHECKMATEでは騎手情報班が「これは勝てる」「あの馬には勝てないよ」といった独自に入手した『騎手の本音』をお伝えしていくので、春のG1週でも注目してほしい。

【ビッグボスの情報注目馬】
桜花賞馬候補にも名乗りを挙げた素質馬


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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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