個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】今年も残り2ヶ月ほど、未勝利ジョッキーの行く末はいかに!?(ビッグボス注目馬も公開中)

個性派記者の本音トーク 堀江
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まいど!栗東のビッグボスこと堀江でございます。

天皇賞が終わると、早いもので10月も終わりやね。11月は主場である東京・京都は10月からの連続開催となるけれども、ローカルは福島開催へ。

そして11月が終わり12月に入ると、中山・阪神・中京というそれまでとは全く違うコースレイアウトの各競馬場での開催が始まる。もう12月というのもそう遠くない話やから「そろそろ中京に向けて準備を……」なんていう声が、ワシの周りでも既に出とるんよね。

やっぱりこうやって目当ての競馬場を狙ってきている陣営ってのは要注目。『ひと叩きして、あの競馬場で一発狙う!』みたいな話も現場では結構あるからね。

ライトなファンや一般のマスコミはどうしてもG1ばかりに注目してまうけど、条件戦の方もおもろい情報はたくさんあるで。そっちもちゃんと見ていかないとな。

では、今週も【競馬裏チャンネル】から行ってみましょ!

【今週の競馬裏チャンネル】
未勝利騎手たちの巻き返しは!?

ここでは平地だけに限定するが、関西でも未勝利騎手が多くいる。

例えば森裕太朗騎手。手伝っていた角居厩舎が2021年に解散し、再びフリーの道を進むと2022年は3勝。今年は未だに勝ち星なしという状況だ。

とはいえ、決して結果が出ていない訳ではない。10月はこれまで2鞍しか騎乗していないものの、実はその2鞍でいずれも馬券圏内に好走している(10月1日クリノオリーブ②着、10月22日ファイヤーウィップ③着)。

なんでこんな鞍数が減っているかというと、ちょこちょこ乗せて貰っててた大橋厩舎田口騎手が所属するようになって疎遠に。中尾秀厩舎なんかも、お手馬だったカネコメノボルが地方へ転出してから関係性が薄れている。腕はあっても立ち回りが上手くないって感じがするんだよ。

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減量期間のときは順調に推移していた加藤祥太騎手も、今年は未だに勝てていない。

こちらは春先に、Mデムーロ騎手が乗れなかった福島牝馬Sでミスニューヨークに騎乗。同馬を含めて、所属の庄野調教師も依頼はしているのだが、やはり実力馬は他のジョッキーに流れてしまっている。栗東は新人騎手へのバックアップには手厚い面があるものの、減量が取れてからはなかなか立場的に難しくなってしまう。


一方、大久保友雅騎手は減量があっても馬が集まっていない。ただ、伯父である大久保龍調教師からの騎乗依頼はあり、その内の1頭がラガークインという馬。新馬3着、未勝利3着と好走した後は放牧中だ。

ノーザンファームの生産馬にしては安かった馬だし、これはどうやら牧場サイドとの半持ちではないみたいだからね。自由度が高い分だけ乗せやすかったということなんだろうけど、問題は次走も続投させてもらえるかどうか。年内に使って乗せて貰えるようなら未勝利を脱出するチャンスはあるよ。

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大ベテランの小牧騎手も苦戦が続く。エージェントを交代したが乗り鞍は増えず「身体にガタも来ているのが正直なところだよね」という声が現場で出ている。熱心にサポートしてくれる馬主は居るようだが……。

未勝利騎手たちの苦難は続きそうではあるものの、ノーチャンスという訳ではない。まずは足掛かりをつかむことに期待したい。

【ビッグボスの情報注目馬】
秋の新潟向きやし、鞍上も力の入る一戦やで


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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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