
まいど!栗東のビッグボスこと堀江です。
なんか、急にさむなってきたな~。みんな言うとるけど「四季じゃなくて二季やろ!」って感じの気候で、すっかり冬って感じ。騎手たちもネックウォーマー着けて馬に乗ってる姿をここに来てよう見るようになってきたし、このまま雪でも降るんちゃうか?って思ってまうぐらい。
この気候の変化って馬券的にも実は大事なんやで。まあザックリしたところで言うと……
みたいな感じ。人間やって気温で調子狂わされるところあるもんね。馬も同じってわけよ。おーん。
そういうところまでしっかり情報収集をしていきますので、今週もぜひサイトの隅々まで見ていってや。まず水曜は【競馬裏チャンネル】や!
【今週の競馬裏チャンネル】
地味ながらも今年はキャリアハイ!
一般のファンからすると地味な印象もあるだろう藤懸貴志騎手だが、今年は好調。先週までに18勝を挙げて、デビュー2年目に記録した16勝を超えている。
デビュー時に所属していた平田厩舎からは今でもコンスタントに依頼があるし、フリーといっても準所属みたいなもの。明るいタイプの騎手で周囲に溶け込むのも早い。調教も真面目に手伝っているし、応援している関係者も少なくないと思うよ。

デビュー2年目にはマーメイドSでクリスマスキャロルに騎乗し2着激走。重賞制覇もそう遠くないと思われていたが、そこから時間がかかった。初重賞制覇となったのは2021年マーメイドSのシャムロックヒルだった。
ハンデ戦で軽い馬に乗れるのが彼のメリット。マーメイドSが初重賞制覇というのも、50キロで乗れるというメリットを活かしてのものだったからね。あの馬は、それまで乗ってた団野が50キロでは乗れないということで藤懸に手が回ってきたんだ。
だからこそ、今年から改定された斤量ルールは藤懸にとって不利な部分もあったよね。基本的に1キロベースアップされる形だから、体重の重い騎手でも多くの馬に乗れるようになった。

この2021年はオークスでハギノピリナに騎乗し16番人気で3着にも入った。騎乗振りは積極的で、スタートも上手な部類。逃げ馬が手薄な際は徹底的に先行することもあるだけに、関係者にとって印象の良いジョッキー。“ケイアイ”の馬主である亀田氏や、前述の“ハギノ”の日隈氏が多く騎乗依頼をしているのは、そういった側面もあるだろう。
この世界は積み重ねも重要なのは間違いない。そういった意味で、藤懸騎手はようやく環境が整いつつあるのかもしれない。
後は重賞を勝てるかどうかだよね。先週の武蔵野Sでケイアイシェルビーを4着に連れてきたのは健闘したと周囲も喜んでいた。東京遠征でスッと番手につけてのレース内容は及第点以上で、負けたのは上位馬が単純に強かっただけ。今年は20勝を超えていきそうだし、あと一歩のところまで来ていると思うよ。

調教師によっては、藤懸騎手が懇意にしている馬主の馬のみを乗せることも少なくないが、それでも勝ち星を挙げていけば、他の馬にも乗れるチャンスは必ず出てくるはず。
目立つ成績ではないが、デビューしてから減量が取れた後にキャリアハイを達成するのは、リーディング上位騎手でもない限りは大変なこと。今年も残り1カ月半程度だが、20勝を超えてくるかどうかに注目していきたい。
【ビッグボスの情報注目馬】
これは各者力が入る一戦になりそうですな

堀江
栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。
長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?