個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】新人調教師のデビューまであと少し。注目は福永祐一……だけじゃない!?(ビッグボスの注目馬も見てね)

個性派記者の本音トーク 堀江
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栗東のビッグボスこと、堀江でございます。

今年の中央競馬も早いもので2開催が終わってもうた。今週からは阪神&中山での2場が主場開催となりますな。

これら2場はいずれも最後の直線に急坂が待ち構えるレイアウト。こういう坂を苦にせんようなタフな差し馬にとってはもってこいのコースだけに「この開催の内になんとかしたい!」って陣営もおるで。

しかも今年は阪神開催が少ないねん。皐月賞週まで開催をやったら、その後はスタンドの工事などの関係で、しばらくお休みに入ってまう。阪神巧者を管理している陣営からしたら、この春の開催の内に結果を出さないとアカンってことよ。

そんな関係者の思惑が渦巻く阪神&中山開催でも、ワシらの公開する情報にはお見逃しのないように。まずは今週も【競馬裏チャンネル】から行きましょか~!

【今週の競馬裏チャンネル】
福永祐一調教師の陰に隠れているが……

今年は暦と開催日程の都合で、定年を迎える調教師の免許が3月5日まで有効となる。新人騎手は3月1日からデビューするが、新人調教師のJRAデビューは3月9日となる。

今年の注目は何といっても福永祐一調教師だろう。解散厩舎の腕利きスタッフにも声を掛けるなど、現場では熱心な活動が見られるという。騎手時代に繋がりのあった個人馬主たちもこぞって応援する姿勢を表明。

中でも、ノースヒルズ前田幸治オーナーは、昨年のセレクトセールでコンヴィクションIIの23を5億2000万円(税抜)で落札。『福永調教師への開業祝い』と明言されている。

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ノースヒルズグループの勝負服の一部

様々なバックアップもありそうだが、最初は解散厩舎や他の厩舎からの転厩馬をどう回していくかも大事な仕事。スタッフとの意思疎通や、馬房数といった難しさも伴うだけに、一筋縄ではいかない世界。どのような活躍を見せてくれるかに期待したい。


さて、一般マスコミはどうしても福永調教師の話題ばかりになるだろうが、現場では「ノースヒルズといえば、河嶋宏樹調教師にも注目しておいた方がいいよ」という声が出ている。

河嶋調教師は、競馬学校に入学する前にノースヒルズで育成に携わっていた。更に、トレセンに入ってからは中竹厩舎所属でもあった。

預託頭数でいえば、ノースヒルズのメイン厩舎は中竹厩舎と言ってもいいぐらい。マエコーさん(前田幸治氏)と仲が良い、ノースヒルズ生産馬を買っているようなオーナーさんの馬も積極的に預かっているんだよね。

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そこで長年厩舎を支えていたのが、河嶋宏樹調教師であった。超良血馬や期待馬は福永調教師や矢作調教師がメインになっていくかもしれないが、ノースヒルズグループは『出身の人間はとにかく全力で支えていく』という方針とのこと。世間の注目は福永厩舎に集まるだろうが、その分だけ馬券的に美味しい馬も出てくるかもしれない。

また、中竹厩舎はノーザンファーム系の預託馬こそほぼいなくなってしまったが、社台ファーム系の馬はコンスタントの預託されている。

すごく目立つような活躍馬がいる訳じゃないから印象が薄いかもしれないけど、毎年25~30勝はしている厩舎で、安定感がある。そこで厩舎を支える助手をしていたんだし、今年関西で開業する中では一番若い。

関西はこれから定年を迎える調教師が少なくないし、すぐに活躍できなくても、その内成績を伸ばしてくると思うよ。

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競馬界はひと足早く人の異動などが行われる時期になった。騎手も調教師も好スタートを切るために、それぞれ粛々と準備を進めている。



【ビッグボスの情報注目馬】
かつての主戦に手が戻り、再スタートや


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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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