個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】いよいよ今週デビューの新人から『アレ』を獲った騎手をピックアップ(ビッグボスの注目も公開)

個性派記者の本音トーク 堀江
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また、この季節がやってきたな……



花粉の季節が……。

まいど。栗東のビッグボス、花粉症の堀江です。

トレセンでも花粉症に苦しめられて大変なことになっとる人も少なくないわ。どうしても外に居なければいけない仕事だけに、この時期はツライのう。


とまあ花粉症はさておき、今週はもっと大事なことがあるっちゅうの。

定年を迎える調教師さんにとっては、今週末の競馬開催がラスト。そんでもって、今年デビューの新人ジョッキーは今週末が最初の競馬開催になる。“最初”と“最後”が入り混じる複雑な開催や。

こういう“最初”とか“最後”ってのは、どうしても色んな思惑が交差するところやな。

「弟子に初勝利をプレゼントしたい」

「師匠が花道を飾れるように、最後に勝って終わりにしたい」


などなど、それぞれ気合入れて臨むタイミングになる。

当たり前やけど、ワシらはそういう関係者の『特別な話』っちゅうのを早くからドンドンと入手しとる。今週末もそうやけど、来週末はユーイチ(福永祐一調教師)を含めた新人調教師のデビューも控えとるからね。楽しみなトピックが色々あるで~。

さて、まずは今週も【競馬裏チャンネル】からいきましょか。

【今週の競馬裏チャンネル】
今年のデビュー予定の騎手たちは……

今週、関西では4名の騎手がデビューを迎える。

園田の名手・吉村智洋騎手の息子である吉村誠之助騎手清水久詞厩舎

この世代のアイルランド大使特別賞を受賞した高杉吏麒(りき)騎手藤岡健一厩舎

橋木太希騎手はベテラン西園正都厩舎に所属。

そして、柴田裕一郎騎手は父親が調教助手を務める中竹和也厩舎だ。

特に関西は減量の内にしっかりと成績を残さないと、あっという間に忘れられてしまう。今年の4人の中にも『既に危ない雰囲気のあるヤツがいる』って話だし、プロとしてデビューする前に気を引き締めてほしいよな。

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そんな今年の新人騎手の中で『上手い』と評判になっているのが、高杉吏麒騎手である。前述の通り、優秀な生徒に贈られる『アイルランド大使特別賞』も獲得している。

鞭の持ち替えなんかもスムーズだし、頑張れば成績を伸ばせるポテンシャルはあるよ。

ただ、藤岡健一厩舎はどうしても息子の佑介、康太の2人がいるからな。その先輩2人よりも目立つことができるか、あとは他の厩舎で成績を残せるかがカギとなるんじゃない?

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かつて藤岡健一厩舎からは城戸騎手がデビューしているが、1年目は4勝に終わった。

城戸騎手の場合は競馬学校入学が1年遅れであったり、乗馬が未経験という背景もあったものの「どうしても最初は所属の調教師が馬を用意してやらないと、どんなに上手い騎手でも成績を伸ばすことはできない」という声も周囲で挙がっていたのだ。

ちなみに、終わってみれば昨年は田口貫太騎手がJRAで595鞍に騎乗。関西の同期は河原田騎手一人だけ、そして地方にも馬を持っている馬主たちのバックアップも大きかっただろうが、本人が周囲の信頼を勝ち取ったのだから素晴らしい。

さて、今年デビューの4人はどのような騎乗を見せてくれるか。そして、今年が終わる頃にはどれほどの乗り鞍となっているだろうか。まずは今週のデビュー週から注目である。



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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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