個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】今年はドバイ裏“じゃない”高松宮記念ということで……(週末の注目馬も要チェック!)

個性派記者の本音トーク 堀江
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いよいよG1シーズンのスタートや!

まいど!栗東のビッグボスこと堀江です。

今週は高松宮記念。ここから春のG1シーズンがスタートやね。来週は大阪杯もそうやけど、ドバイ国際競走なんかもあって、国内外で更に競馬が盛り上がるシーズンが始まるなあ。

改めてやけれども、このG1シーズンに『G1レースだけ注目する!』ってのはちょいともったいないな。

もちろんG1レースってハイレベルなメンバーが集結するからおもろいのは間違いないんやけれども、この時期はどうしても一般マスコミやライトなファン層が、G1レースばかりに注目しがち。

そうなると、G1裏で密かに行われる関係者の“勝負”がいつもよりも公になりづらくなるんや。つまり、いつもより美味しいオッズで……なーんてことが期待できるタイミングっちゅうことやな。

G1レースも楽しみやけれど、この時期に競馬をやるなら他のレースにもしっかり注目していこか。ということで、今週もまずは【競馬裏チャンネル】からいくでー!

【今週の競馬裏チャンネル】
今年はドバイ裏“じゃない”高松宮記念ということで……

例年、高松宮記念週というとドバイワールドカップデーとバッティングしており、上位騎手が不在になりがち。しかし、今年はドバイ開催が来週の大阪杯週になるという珍しい状況だ。

2月のサウジ、3月のドバイと賞金の高いレースが続く。だから、大阪杯はG1になってもメンバーがそこまで揃うことがない。つまり国内組にとっては“空き巣”だったり“実質G2”みたいなレースなんだよね。それでいて、ドバイに劣るとはいえそれなりの高額賞金も魅力だ。

ただ、今年はドバイ週と大阪杯がモロ被りしたことで、川田騎手ルメール騎手武豊騎手が不在という状況。どの陣営も分かっていたこととはいえ、頭を悩ませているよね。

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実際のところ、大阪杯に向けては乗り替わりが多数発生しており、本来ならば川田騎手の継続騎乗となりそうなロードデルレイ(中内田厩舎)は西村淳也騎手に、また多数エントリーしているノーザンF関連馬はルメール騎手が居ない中での難しい騎手手配となっている。


その一方で、例年ならドバイ遠征で日本を留守にしていることが多いルメール騎手が久方振りに高松宮記念に参戦する。これが結果を大きく左右するかもしれない。

ルメール騎手にとっては過去2回しか乗っていないGIで、平地GIでまだ勝っていないのは大阪杯、朝日杯とこのレースだけ。また、トウシンマカオは本来、前走のオーシャンSと高松宮記念は菅原明良騎手がセットで乗るはずだった。

ところが、オーシャンSは菅原明騎手が病気のために乗れなくなってしまうアクシデントが発生。そのため横山武騎手が代打で騎乗し、本番は目ぼしい馬のいなかったルメール騎手に依頼という流れになった。

競馬にタラレバは付き物だが、オーシャンSで菅原明騎手騎乗のまま勝利していれば、この乗り替わりはなかった可能性もある。

昨年の京阪杯で菅原明騎手が乗って勝利したのをオーナーサイドも気に入っていたようなんだけどね。ただ、前走で結果的にコンビ解消となってしまい、続けて乗せる義理もなくなったとなれば、空いているルメール騎手に声をかけたのは自然な流れかもしれないな。

ともあれ、ルメール騎手としては大きなチャンスが回ってきた。今年ようやく先週の弥生賞で重賞を勝ったけど、G1完全制覇に向けて、ここは決めようと思っているでしょ。

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先述の通り、ルメール騎手は来週の大阪杯を不在にすることが決まっており、G1完全制覇の偉業は来年以降に持ち越しとなる。来年以降もこの時期にドバイワールドCデーがあるのは確かなので、『高松宮記念は乗れる時に決めたい』という事情を抱えているのだ。


他にも、近年は海外遠征で起用されるケースが目立つ川田騎手も、今年の特殊な日程だからこそ高松宮記念に騎乗できたと言える。こちらのパートナーは昨年秋のスプリンターズSを制したママコチャだ。

先週、福永厩舎(3/17阪神9R、プリモカリーナ)の馬に初めて騎乗した際は『初勝利は俺が決める』という強い雰囲気があった。

普段は条件戦だとそこまでむちゃ追いする騎手ではないのに相当な気合が入っていたようで“G1レース並か”と取材陣は話題にしていたよ。

近年のスプリント路線のレベルを考えると秋春スプリントG1連覇は十分に考えられる立場だし、何より今回はルメール相手に“好き勝手させない”という思いも強いんじゃないかな?

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そのプリモカリーナといえば、先週の目玉情報『最重要機密情報』の的中にも大きく貢献してくれた存在で、惜しくも勝利には届かなかったが勝負度合いの高さを示す2着確保となった。やはり、ここぞの場面では大いに頼りになるジョッキーの筆頭と言える。

週末には天候悪化の予報も出ている上に、今年は久々に香港馬の参戦(ビクターザウィナー)など、何かとトピックが多い高松宮記念。その中で、例年ならこのレースでは実現しないトップジョッキーの意地のぶつかり合いも見所となりそうだ。



【ビッグボスの情報注目馬】
アンちゃんと共にもう一丁を期待や!


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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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