まいど!栗東のビッグボスこと堀江です。
今週末は大阪杯ももちろん楽しみやけど、ドバイ国際競走もほんまに楽しみやなあ。
ウシュバテソーロ、リバティアイランド、ドウデュースといった国内トップホースがドバイでどんな走りを見せてくれるか楽しみで仕方ないんやけれども、それ以上もワシが注目しているのは、UAEダービーに出走するフォーエバーヤングなんや。
何せ前回のサウジダービーの走りがほんまに秀逸。さすがにそれじゃ届かんやろってところから差し切った辺り、能力の高さは相当やろ。ちなみに、ここを勝たへんとアメリカ・ケンタッキーダービーへは駒を進められない可能性が濃厚だけに、陣営としても結果が欲しいところやろな。
ちなみにUAEダービーではバロンドールっちゅう馬も出てくるんやけど、こちらには横山典弘が騎乗。あのホクトベガのレース以来のドバイ遠征やから、そちらも気になるところやね。
G1や海外の話ばかりしてもうたけど、今週はそんなG1裏の隠れたデカい勝負話もあるさかい、しっかりそちらも注目してな。まずは今週も【競馬裏チャンネル】から行ってみましょ。
【今週の競馬裏チャンネル】
社台ファーム系に例年より注目が必要!?
3月末ともなると2歳馬の数が少しずつ増えてくる。レース自体は6月以降とあって、本格的に多くの馬が入厩するのは4月に入ってからというところだが、早々に使えそうな馬は今の内にゲート試験を受けさせてしまうことも。早めにゲート試験を通過させ、再度栗東近くの外厩で調整という流れだ。
どこの厩舎もまだ3歳未勝利馬をそれなりに抱えているので、2歳馬に割ける馬房ってのはそこまで多くない。ただ、例えばノーザンファーム系は一世代で600頭ぐらい居る訳で、早期に移動している馬はじゃんじゃん6月から使っていくから、どうしても入厩も早くなりがち。
とはいえ2歳馬ってのは、育成場では動いていてもトレセンに入ってさっぱりという馬も居るし、当然その逆もある。しっかりと注目し続けないといけないからこそ、やり甲斐もあるけどね。
ノーザンファーム系列の馬は、充実した牧場や外厩設備があることも関係し、全般的に始動が早くなりがち。ただ、今年に関しては社台ファーム系の各馬も次々にトレセンへと入ってきている。
渡辺厩舎や小崎厩舎には社台レースホースの所有馬が既に入厩。他にも、小崎厩舎では社台ファーム生産のインゼルレーシング(キーファーズ運営のクラブ)の馬などもおり、順調なら6月からガンガン使っていくことになりそうだ。
一方、ノーザン系は斎藤崇厩舎、武幸厩舎などで坂路を中心に乗り込んでいるシーンが多く見受けられる。
先週、2週前辺りはPOGの取材を頼まれている記者たちが調教師に色々と聞いて回っていたな。昔と違って、3月での北海道での取材時には既にこっちに移動している馬も少なくないからね。でも、どの調教師も『この段階だと全容は把握できないよ』って苦笑いしていたな。
あとは調教師のクセが出るかどうか。例えば、藤原英厩舎は速い調教時計を出した馬ほど“一旦寝かせる”ことがある。去年ダノンマッキンリーなんて早い時期から好時計が出ていたんだけど、6月にデビューさせずに放牧へ出した。そもそものセレクトセールでの値段とかは別にしてもそれだけいい馬だったということでしょう。
新人調教師たちの馬もボチボチ入ってきているようで、話題の福永厩舎にも3月中旬に1頭入厩している(エトピリカの2022、父シルバーステート、馬名カムイカル予定)。
3歳クラシックの桜花賞が始まろうかという時期ではあるが、水面下では既に2歳馬の準備も始まっているのだ。
【ビッグボスの情報注目馬】
ここは負けられへんところやな!
堀江
栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。
長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?