まいど!堀江でございます。
今週の栗東トレセンはいつもに増して色んな人が現場に出てきていたなあ。
そもそも今週は桜花賞やろ?牝馬三冠が始まるってだけでも盛り上がるっちゅうに、この桜花賞に関してはアスコリピチェーノ、コラソンビート、ステレンボッシュ、チェルヴィニアといった関東馬が栗東に滞在して調整をしとる。
専門紙とか一般マスコミのトラックマンも、栗東では普段は関西馬だけを取材しておけばええところ、関東馬も取材せなアカンから、てんやわんやってな感じやろな。
ただでさえG1ってのは、普段はトレセンに来うへんような芸能人が来たりして、いつも以上にごちゃごちゃするタイミングなんよな。で、そうなるとG1裏に存在する勝負情報なんかが普段よりも報じられなくなったりするからな。
このG1シーズンはそういうチャンスも存在するから、色々なレースにしっかりと目を向けて行かなアカンね。
さて、まずは今週も【競馬裏チャンネル】からいってみましょか。
【今週の競馬裏チャンネル】
定年まで残り1年を切って……
来年定年での解散を迎える音無厩舎は、かつて全国リーディングの常連だった。ただ、昨年は27勝。馬房数が28あるだけに、少し寂しい結果だったといえるだろう。
今年も勝ち切れないところが目立ち、先週までで6勝という具合。ただ、良血の3歳馬が多いだけではなく、来年春での転厩が確定している2歳馬も良血馬を含めて入厩してきている。
3歳勢の中では、芝でサンライズジパングが軌道に乗ったかと思ったのだが、弥生賞を回避してしまった。
幸いにも大きな問題はなかったから、皐月賞はアキラ(菅原明騎手)で使う予定。
JBC2歳優駿で2着に入って中途半端な賞金になってなかなか使い方が難しかったけど、若駒Sを勝って厩舎最後のクラシックに繋がったのは良かった。調教師やスタッフの意地みたいなところもありますよ。
元騎手ということもあり、騎乗した騎手へのジャッジは厳しいものがあることも、音無調教師の特徴の一つである。「レース後に頭に血が上って、思ったことをはっきり言ってしまうところがある」
意外にも本人はあっけからんとして何も思っていなかったりもするんだけど、騎手からすればたまったもんじゃないよな(笑)。過去にはベテラン騎手とゴタゴタしたこともあった。
ただ、最近は松若を可愛がっているし、乗せられる馬はかなりの数を乗せている。後はどれだけその期待に応えることができるかってところでしょ。
カンパニーなどで繋がりのあった近藤英子氏の馬はいなくなってしまったが、金子真人HDの馬は引退前でもかなりの数が残っている。オーナーは義理堅いところがあり、過去に実績を残してくれた厩舎には最後まで馬を入れ続ける傾向にある。
“ダノン”でお馴染みの馬主・ダノックスなども馬を多く預けているように、定年が迫った今もまだまだ多くの実力馬が預託されている。
厩舎としては現在JRA通算976勝を挙げているだけに、何とか1000勝を達成出来ればというところだろう。今年はまだ6勝だが、大きいところを狙える馬も少なくないし、今後の巻き返しが期待できそうだ。
【ビッグボスの情報注目馬】
健闘に見える前走やけど、関係者の本音は……
堀江
栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。
長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?