まいど!“栗東のビッグボス”でお馴染み堀江でございますー。
早いもんで、今週末で中山・阪神の開催は終わりや。次週からは東京・京都へと開催が移る。
関西情報社からすると、やはり京都の開幕というのは一つ大きなタイミングになるわ。もちろん阪神開催も楽しみな要素が多い開催であることには違いないんやけど、“京都の方が”という関係者も少なくはないからね。
例えばやけど、阪神と京都は同じ右回りなんやけど、阪神は最後の直線に坂があって、京都は最後が平坦。「坂のあるコースだと詰めが甘いタイプなんだけど、平坦コースだったらゴールまで脚が持つ」なんて馬もおる訳やからな。
同時に始まる東京は、1年で一番盛り上がる開催と言っても過言ではない。ダービーやオークスといったビッグレースがいくつも行われる時期やから、ファンだけやのうて一般のマスコミも取材に熱が入るんよな。
そうなると、G1裏で密かに行われる大勝負が新聞等の一般マスコミでは報じられづらい状況になるってこと。今後も楽しみなレースがたくさん控えているので、是非ともお見逃しのないようにな。
では、今週も【競馬裏チャンネル】からいってみよか!
【今週の競馬裏チャンネル】
ここに来て評価急上昇!
ここに来て西塚洸二騎手の評価がうなぎ登りだという。美浦では所属していた鹿戸雄厩舎に不義理を働いてしまったというが、徐々に慣れてきた今は、実質的に面倒を見ている藤原英調教師の評判も高い。
今や『(岩田)望来を超える素質を秘めている』とベタ褒めしてるぐらい。話半分に聞いた方が良いとはいえ、元々乗り役としての素質は高いとは評価されていたからさ。野中厩舎や河内厩舎からの依頼も増えているし、ローカル回りをしていれば、それなりに関西馬が集まるだろう。
今年は同期である佐々木騎手の戦線離脱があったとはいえ、3年目を迎える騎手の中ではトップとなる14勝を挙げている。福島では関西馬の出走もそこまで多くないが、新潟開催が始まれば量も質も上がってくるだろう。
成績アップに伴い、一時期は全く依頼のなくなっていた関東厩舎からも声が掛かるように。しばらくは2キロ減の恩恵もあるように、3場開催で騎手も分散しやすい時期ならコンスタントに乗り鞍が集まるだろう。
しかも、西塚騎手のエージェントは敏腕とされるK氏である。
同じエージェントで同期の今村聖奈に馬が集まらなくなった一方で、西塚への依頼は増えているからね。3月に栗東も新人が4人デビューしたけど、依頼が増えたり、馬質が上がっていくのはこれからでしょ。
西塚がツイてるのは、ひとつ下の世代が関西では田口と河原田の2人しかいないこと。田口はすでに1キロ減になってるし、競馬に慣れている騎手で2キロ貰える利点は大きいと思うよ。
この世界は斤量が有利というだけでは乗せて貰えないところもある。例えば、まだ3キロ減の恩恵のある今村騎手は現場では“過去の人”という状況になりつつあり、有力馬は自厩舎や父が助手として勤める飯田厩舎ぐらいのもの。
騎手ってのは乗れなくなると、潮が引くように周りが去っていくからさ。ひと世代上の永島まなみこそ2キロ減になったけど、持ち直しているように依頼馬もそれなり。
それでも去年のレベルよりは落ちていると思うし、そういった意味で西塚にしばらくチャンスは回ってくるでしょう。後は関西で今年デビューの4人がどれだけ成績を伸ばしてくるかだろうね。
藤原英厩舎自体の調子が上がってこないところもあるが、それでも基本的には年間30勝は超えてくる。同厩舎のバックアップがあれば、減量特典が減ったとしてもそれなりに活躍する下地が残されているのは確かだ。古巣関東からの依頼も勝ち星につなげていけるかに注目したい。
【ビッグボスの情報注目馬】
乗り替わりに本気度の高さを感じるね!
堀江
栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。
長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?