
まいど!帰ってきました、栗東のビッグボスこと堀江です。
いや~ホンマ暑いね。函館がメッチャ涼しいのはわかっとったけど、千歳や日高といった馬産地方面も夜になったらちょっと寒いなと思うぐらい。かなり涼しかったわ。
せやから栗東に戻ると気温の違いをひしひしと感じるな~。人もそうやけど、馬も涼しい方が調整しやすいところはあるやろう。
北海道からの土産話はたくさんあるんやけど、まだ現時点では詳細はシークレットで頼んます。短時間でも色んな関係者と接触したり、普段は出来ないような情報収集をさせてもらったので、この先に控えている勝負情報には是非ともご注目くださいな。
あ、留守番の山川くんに渡したお土産の話はココで見れるわ(笑)。
余談はさておき、今週の競馬に向けてしっかり準備はしましょうか。まずは【競馬裏チャンネル】から行くで!
【今週の競馬裏チャンネル】
セレクトセール前の一発が期待できる厩舎
来週の月曜日、火曜日はセレクトセールが行われる。
今年は昨年からも10頭近く上場数が増えている。物価高など庶民には厳しい懐事情が続くところだが、富裕層ともなると株価の上昇などが支えとなり、今年も白熱したセールになるのではと言われている。
さて、かねてからお伝えしているように、このセールの前にはいろいろな策謀がうごめく。
馬主も土曜日や日曜日から前乗りしている人が少なくないからね。土日に使う馬がいれば、函館を見学した後に千歳近郊に戻ってきたりもする。日曜の夜にはレセプションパーティーに参加する馬主もいるし、当たり前だけど普段の夏競馬とは注目度が違うね。

このセレクトセール前の土日を得意にしているのが須貝尚介厩舎である。関係者いわく、社台ファームの吉田照哉氏に『よっ天才!』と声を掛けられるほどの営業上手だという。
あっという間に新しい馬主を引き込んでいたりするからね。今年の2歳世代から稼働する今福洋介氏も、既に須貝厩舎に馬を預託しているほど。当然、どうすれば目立つかというのもよく理解しているんだよ。

調べてみれば、須貝厩舎はセレクトセール前の土日にしっかりと馬券になる馬が目立つ。以下の表の通り、馬券に絡まない年の方が珍しい。
1着 | 2着 | 3着 | 出走頭数 | |
---|---|---|---|---|
23年 | 1回 | 1回 | 3頭 | |
22年 | 2頭 | |||
21年 | 1回 | 1回 | 4頭 | |
20年 | 1回 | 1回 | 5頭 | |
19年 | 1回 | 1回 | 3頭 | |
18年 | 1回 | 2頭 | ||
17年 | 2回 | 1回 | 1回 | 6頭 |
16年 | 1回 | 4頭 |
この週の成績がいい理由のひとつは新馬で1800m戦があることも関係していると思う。20年の1勝はソダシがこの条件でデビュー勝ちを決めたものだからね。
土日の競馬直後に多くの馬主や馬産地関係者に会うし、この週に成績がいいと盛り上がるのは確かだし、力が入ってるんだろうね。

今年もその芝1800m戦にマジックサンズという馬を送り込む。同馬は父がキズナ、母がオープンまで出世したコナブリュワーズ。半姉のコナコーストは23年の桜花賞2着という血統的背景を考えても、期待度は高い。
ノーザンファーム系列であるサンデーレーシングの所有馬とあって、勝てば翌日のセールでノーザンファーム首脳陣とにこやかに話ができること間違いなし、だろう。セール前はこういった背景もしっかりと気にしておきたい。
新馬戦以外にも4頭が出走予定。この土日の須貝厩舎には注目が必要だろう。
【ビッグボスの情報注目馬】
まだ7月やけどここが正念場なんや

堀江
栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。
長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?