個性派記者の本音トーク 堀江

【初日から285倍的中も公開】知ってるかな? 札幌と函館、実は特徴が大きく異なる競馬場や!

個性派記者の本音トーク 堀江
ビッグボス堀江

まいど~、栗東の堀江でございます。

今日のハイライトは札幌やったかな。夏の始まりに限定募集した【北海道攻略】の特別情報で、札幌開幕初日から良い的中をお届けすることができました。的中報告をお寄せいただいた皆様、誠にありがとうございました。

北海道攻略:特選インサイダー
(オプションにご参加の方のみ)

[7月20日(土)札幌7R]
◎ハレアカラフラ(3番人気)
○バシレウスシチー(4番人気)
△ソングフォーユー(6番人気)

馬連1点目:1740円的中
3連複:5220円的中
3連単:2万8510円的中

ところで、一般的に『北海道シリーズ』として総称される函館開催と札幌開催やが、実はこの2つの競馬場、コース形態が随分と異なることはご存知やろうか?

よく、ローカル開催って“小回り”という特徴で括られやすくて、かつ函館・札幌ともに洋芝という特殊な馬場状態でもある。それゆえに、どちらの競馬場も似たようなモンやろう……と思われがちや。

実際、似ている部分もあるにはある。例えば1周距離の長さとか、ゴールまでの直線の長さを比較すると、ほとんど変わらへんな。

ゴールまでの直線の長さ比較

【函館】
芝:262.1m(Aコースの場合)
ダート:260.3m

【札幌】
芝:266.1m(Aコースの場合)
ダート:264.3m

コース1周の距離比較

【函館】
芝:1626.6m(Aコースの場合)
ダート:1475.8m

【札幌】
芝:1640.9m(Aコースの場合)
ダート:1487.0m

また、レースが施行される距離もほぼ同じや。札幌だけ芝1500mという特殊な条件があるが、それ以外は全く一緒やな。


けれども、実はこれ以外は違う部分が多い。まずは“高低差”や。どちらも平坦コースという扱いを受けがちで、実際に直線はほぼ平坦やが、全体の高低差はめちゃくちゃ異なる。

高低差の比較

【函館】
芝・ダート共に:3.5m

【札幌】
芝:0.7m、ダート:0.9m

「え、函館ってアップダウンが意外とあるの?」と思った方は来年に向けて覚えておこう。

実は、函館競馬場はゴール板を過ぎた辺り~2コーナー出口までの間に約2m下っていて、そこから向正面~3コーナーの終了地点までを今度は約3.5m上っている。そして4コーナー~ゴール地点手前までで1.5mほど下るんや。

そして、一番大きいのは“コーナーの角度・半径”の違いや。これは数字化するのが難しいんやけど、実は札幌競馬場のコーナーはかなり大きいんよね。

具体的な数字を出すのは難しいけども、例えば下記2枚の航空写真を見比べてもらっても、少しは伝わるんやないかな。若手スタッフに協力してもらって、Googleマップの航空写真を同じ尺度で並べてもらった。上が札幌、下が函館ですわ。

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……もっと分かりやすい資料があればエエんやが、これでも何となく伝わるんちゃうかな。縮尺がほぼ同じやのに、コース全体の縦幅が全然違うもんな。


これ、例えばスポーツ紙や専門紙の記者でも、札幌のことを“小回り”って称する人間が結構居る。それくらい、案外気づかれていない要素なんや。

そんでもって、この違いから何が起きるかというと『函館で好走して人気を集めた馬が、札幌でコース傾向が大きく変わって成績を落とす』という場面やな。これに気を付けなアカン。

裏を返せば『函館ではダメで人気を落としても、札幌でガラリ一変するケースに高配当チャンスが眠っている』ということでもある。つまり、函館のレース成績は良くも悪くも、気にしすぎたらアカンっちゅうことや。

特に、今年の函館は天候不順や馬場状態の不安定により、紛れるレースが多かった。それに比べたら札幌開催の方がより狙いが立ちやすいレースが増えることはほぼ間違いないやろう。


そんな感じで、この開催替わりのタイミングで改めて、札幌に関する話も随時していければと思っとります。ぜひご覧になって、より知識を深めながら日々の競馬をお楽しみいただけたら嬉しいね。

※スタッフよりお知らせ
堀江は所用により、当欄での推奨馬券の公開はございません。何卒ご了承くださいませ。

堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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