個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】定年間近の河内洋調教師に注目!重賞だけでなく、G1でもチャンスが……!?

個性派記者の本音トーク 堀江
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まいど!栗東のビッグボス・堀江でございます。今年もよろしゅうね。

2025年の中央競馬が始まったけど、しばらくの間トレセンはバッタバタになりそうやな~。

年末年始のスケジュールについては『競馬裏チャンネル』の原稿部分でもお伝えするんやけど、調教に関しては変則日程でいつもと違うスケジュールを強いられる面があったんよ。

しかも開催初週は月曜日も競馬があったから、1/7(火)がトレセンの全休日やった。これが大事でな。

全休日に馬房で過ごした競走馬ってのは、元気一杯というか、ストレスが溜まっとるというか……「時には放馬祭りになるほどですよ」なんて厩舎関係者が苦笑いするぐらいの状態。せやから、全休翌日は軽い調教でガス抜きして、翌々日以降に追い切りをかけるってのが一般的な調整パターンなんや。

今週は水曜よりも木曜に追い切りをする馬が自ずと多くなるし、しかも今週末も3日間開催で月曜まで競馬があるやろ。変則日程での調整が毎週続く状況。

こうなってくると「上手く調整できなかった」なんて馬も出てきがちやし、いつも以上に情報収集が大事になってるで~。ってな訳で、ワシらの公開する情報にも注目してもらえると嬉しいわ。

それでは、新年一発目の『競馬裏チャンネル』からご覧くださいな!

【今週の競馬裏チャンネル】
年始の悲喜こもごも

2025年の中央競馬もスタートした。昨年末から変則日程が続いているが、現場では『まだ今年はマシ』と声も多い。

というのも、昨年の最終日・12/28は土曜日。そして今年の初日・1/5は日曜日と、いずれも普段から競馬開催が行われる土日が絡んでいたから。

水曜や木曜に中央競馬が行われる場合は追い切りのスケジュールなども普段と比べて大きく変更が必要となるが、普段と同じ土日であれば影響は少しでも小さくなる。

もっとも、12/29(日)や1/1(水)が全休日となっていたため、完全に普段の週と同じスケジュールではなかったが、平日が絡んでいたここ最近と比べれば“マシ”というところなのだろう。

ただ、どの厩舎も年末年始は『パズルのよう』だというのは間違いない。馬の入れ替えも年末は28日まで、年始は4日からというのが通常。年末年始の開催が土日にあっても、今週末は3日間開催が行われるためローテーションが崩れやすい。追い切り日程も狂いがちだ。

しかも、そろそろ降雪の予報なんかも出てくる季節だからね……。今年は1月の主場が中京ってのもあって、どうも馬の入れ替えはスムーズにはいかない。

デビューしていない3歳馬なんかは馬主から『早くデビューさせてくれ』っていうプレッシャーもある。どこの厩舎も取り扱いに苦慮しているケースは少なくないね。

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そんな年始の京都金杯で2着だったのが、河内厩舎ウォーターリヒト。今年で定年を迎える河内調教師は3月4日までが免許有効期間で、残された現役期間は2か月あるかないかというところだった。

ウォーターリヒトは左回りのレースで好結果を残していた。使い詰めだったNHKマイルCこそ8着止まりであったが、昨秋は東京競馬場でのレースで連勝。今年は京都金杯の舞台が左回り中京とあって「運もあるな」というのが現場の雰囲気だったようなのだが……。

田辺騎手も初日から中京に駆け付けて本馬に騎乗したが、結果はクビ差の2着。調教師は淡々としていたものの、厩舎スタッフからすると悔しい決着に終わってしまったことは間違いない。

当初、同馬はフェブラリーSへ挑戦するという報道も流れたが、一応は東京新聞杯に向かう予定だ。

河内厩舎はアイコンテーラーが引退したことで、OPや重賞で勝負になりそうなのはウォーターリヒトしかいないんだよ。明け3歳馬はそもそも入厩数が少なかったし、大きいところで勝負になる馬はこの1頭しかいないのが実情。

当然、ウォーターリヒトには東京新聞杯で好勝負してもらいたいし……場合によってはその後にフェブラリーSって可能性も、ゼロではないよね。どちらにしてもJRAでは重賞もサンライズソア(2018年)以来勝てていないし、ウォーターリヒトにかかる期待は大きいよ。

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騎手時代の成績を考えると少々寂しい調教師成績ではあるが、最後に爪痕を残すことができるのかにも注目だ。



【ビッグボスの情報注目馬】
少なくともここで足踏みはできんね


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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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