
寒いなあ!!
まいど、栗東のビッグボスこと堀江でございます。
2月に入って「あっという間に春になってまうな~」と思っとったんやけど、そんなことなかったね。小倉の人間からは「めっちゃ雪が降ってる!」って報告が入っとったし、あらゆるところで寒波が猛威を振るっとるわ。
木曜は佐賀で交流重賞・佐賀記念も行われるんやけど、あそこは競馬開催に向けて24時間体制でハロー車が馬場をならしとるっちゅう話。競馬開催に向けて関係者は尽力しているだけに、あとは無事に開催が行われるとええなあ。
小倉も開催まで雪が残るかもしれへんし、馬場状態なんかはしっかり見極めないとアカンね。それと同時に人の動きなんかにもいつもより注目せなアカン季節。まずは今週も【競馬裏チャンネル】で、現場の人の動きをしっかり見ていきましょか。
【今週の競馬裏チャンネル】
最後に執念を見せられるか
かつて、調教師の定年・引退は2月末日となっていたが、2025年は開催日の関係で3月4日までが調教師免許の有効期間となる。
CHECKMATEのサイト内でも何度もお伝えしているように、今年定年を迎える音無調教師はJRA通算1000勝まであと6勝に迫っている。残り4週ということや厩舎のラインナップを考えれば、決して届かない数字ではないはずだ。
平地の馬だけじゃなくて、障害のアサクサゲンキも戻ってきているからね。小牧加矢太もこの厩舎に受け入れてもらったことを相当恩義に感じているみたいだし、最後になんとかしたいところだろう。
松若が騎乗停止処分を食らった後は所属に戻したように、音無先生は口は決していい方じゃないけど(笑)、昔気質の面倒見の良さは持っている。スタッフや世話になった騎手たちもJRA通算1000勝のことは意識しているよ。

音無厩舎と言えば、プロキオンS・2着のサンライズジパングはサウジ遠征のプランがあったところ、最終的にはフェブラリーSへ出走することに。
サンライズジパングは近走こそダート戦で結果を残しているものの、元々は芝のレースでもそれなりの成績を残している馬。サウジの長距離戦(3000m)もマッチするだろうとの見立てだったよう。
しかし……音無厩舎にとっては引退直前。最後は日本のG1を優先した格好だろう。
フェブラリーSの1600mが合うかどうかって問題はゼロじゃないけど、近年はサウジのレースに向かう組も多いからね。サンデーファンデーもここに向かうし、JRA・1000勝を目指して、オーナーを含めた誰もが協力態勢にあるのは間違いないね。

松若騎手は半年の騎乗停止処分が明けて今週から復帰。まずは2/6(木)の佐賀記念から実戦での騎乗を再開する。
元々『同情の余地がある処分内容』だとは言われていたが、アルコールが残っていたというのは間違いない事実。前日のお酒が残っていた形ではあるが、違反は違反である。
まあ、前から繁華街で話題になるほど遊び過ぎていたところがあったようなジョッキーだし、そうした普段のツケが出たところもあったかな……。
半年の騎乗停止は厳しいというのは間違いないけど、少しは見つめ直す機会になったのは確か。何より師匠の引退がすぐそこまで迫っているんだから、この1か月は相当頑張らないといかんよね。

音無調教師は騎手に対する辛口なコメントで知られるが、馬主などの周囲の雑音からは、よほどのことでもない限りはきちっと守るタイプ。
そもそも本人がお酒好きでひょうきんな面もあり、気さくな面も少なくない。いよいよ残り約1か月とはなったが、周囲の人間も含めて全力でラストスパートを行う格好となるだろう。
【ビッグボスの情報注目馬】

堀江
栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。
長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?