
まいど!栗東のビッグボス、堀江でございます。
2週前の週末のことを覚えとる?京都競馬場や、その付近で雪が降ってもうて、競馬開催が順延になったっちゅう週やな。
あの日は京都競馬場のコース上に雪が積もってもうたこともあったけど、それよりも現場では「高速道路はおろか、国道まで全部雪で通行止めになりそう。京都まで輸送できないかも」という話が出ていたんよな。
そんでもって、実は昨日も高速道路が通行止めになっとったんよ。この前の雪で寒さのピークは過ぎたかなあなんて思うてたけど、やっぱりまだまだ2月やね。競馬開催や各馬の輸送に影響が出ないような天気で済んでくれたらええなと思うんやけど、こればっかりはしゃあないね。
さて、今週末はフェブラリーステークス。そしてサウジアラビアではサウジカップデー。国内外で日本のトップホースが走るタイミングやから、いつも以上に注目していきたいね。
しかも“G1裏”には、それよりも面白い馬券話が……っと、この話はまた改めてやね。
まずは今週も【競馬裏チャンネル】からいきまっせ!
【今週の競馬裏チャンネル】
デビュー時は派手だったが……
今村聖奈騎手はデビュー年に51勝を挙げ、早々に重賞も制するなど順風満帆なスタートを切った。
ただ、2年目はスマホ不適切使用による騎乗停止もあって25勝。昨年は怪我の影響もあっての6勝と低迷してしまっている。
更に今年は先週終了時点で1勝。残念ながら波に乗れていない状況。
まあ“波に乗る”も何も、馬が集まらないとどうしようもないよね。エージェントは基本的に岩田親子なんかを担当している敏腕が務めているんだから、本来ならもっと乗鞍が集まってもいいはずなんだけど……。
調教もしっかりと手伝ってはいるけど、やっぱデビュー年のような勢いが感じられない。馬群を怖がるばかりレースをしているので、厳しい感じは受けるよね。

大活躍だった1年目は、藤田菜七子・元騎手のJRA年間女性騎手最多勝記録を抜かそうと周りも協力していた。テイエムスパーダで早々に重賞を勝ったことも大きかったのは間違いない。その秋には既に外を回す癖が出ていたようだが、勢いで誤魔化すこともできた。
しかし一度勝ち星が減ると。どうしても悪循環で馬が回ってこない。
競馬に関しては真面目なタイプだし、勝ち気な性格は騎手向き。ただ、スマホ事件以降はマスコミを避けがちなところもあるね。減量を失敗したこともないし競馬に関してはプロ意識は高いんだけど……それ以外に色々ありすぎた感じだ。

まだ20代前半の若者。目立つ職業に就いてしまっており、そういった意味ではかわいそうな部分もあるのも確かだろう。
ただ、騎手としては踏ん張りどころであることは間違いない。女性騎手はこの後もドンドンとデビューを予定しており、現状ナンバーワン格の永島まなみ騎手も勝ち星自体は増えている訳ではない。その中で低迷が長くなってしまっているだけに、今村騎手にとって厳しい状況ではある。
調教では福永厩舎も手伝っているが、実戦で乗せてくれるのは女性騎手に理解のある馬主さんだけ。クラブ関係の馬は、今のままだと“走る”と分かればスイッチされてしまう立場であり、そもそも自厩舎の寺島良厩舎からの依頼も少なくなっている。
そんな悪循環の要素の一つとして、どうも『競馬に集中していない』と見られているところもあるよう。そもそもの乗鞍が激減してしまっているだけに、周囲の信頼を再び得ることができるかどうかは、普段の立ち回りも重要となってきそうだ。
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堀江
栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。
長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?