個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】あの厩舎が絶好調な理由とは?(注目馬も公開)

個性派記者の本音トーク 堀江
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まいど!栗東のビッグボス、堀江でございます。

4月8日(火)に甲子園で行われた阪神対ヤクルト戦の采配が、結構物議をかもしとる。今年最初の甲子園開幕戦やったから、観客も超満員やったな。トラキチたちもこの日を待っとった注目の一戦やった。

8回裏、阪神が1点ビハインドでノーアウト1塁。バントも考えられる場面で、藤川球児監督が送ったのは代打・佐藤輝明(=通称テル)やったんや。まぁ、采配の意図としては“強行策”やな。

結果、テルは三振。その後も後続がランナーを進められず、0-1の3安打完封負けを喫してもうた。一部のファンは「あそこはテルやなくて、バントができる選手やろ!」って声を挙げとったな。

確かに、ワンナウト2塁という局面になれば、外野も前に来るし、投げる側も守る側もプレッシャーがかかる。そうなれば結果は違ったかもしれへん。

でもな、この日いちばん歓声が上がったんは「代打・佐藤」と場内アナウンスされた瞬間やった。正直なところ、ワシらは勝つのも見たいけど「テルのホームランが見たい!」ってのも本音なんや。たとえ負けゲームでも、テルのホームランが見れたら、ある程度は満足できる。それぐらい、テルを愛してるトラキチは多いんや。

まぁ球児も監督1年目。1年目の調教師とかジョッキーに、我々もそこまで求めへんやろ?岡田から球児に替わった時点で『長い目で見なあかんなぁ』っていう空気にはなっとるよ。まぁ、最近は調教師でもいきなり結果出す人が多なってきとるけどな。 今日はそんな“いきなりから結果を出しとる”若手調教師の話や。

【今週の競馬裏チャンネル】
あの厩舎が絶好調な理由とは?

2022年に浅見厩舎の多くを引き継ぐ格好で開業した中村直也厩舎。

2年目に24勝した際はもっと伸びるかと思われたが、2024年は15勝と案外なところもあった。

それが2025年はとにかく好調で、4月5~6日に2勝を積み上げて12勝と早くも2024年の年間15勝に迫る勢い。社台グループ系の馬もそれほど多くないけど、ようやく軌道に乗ってきた感はある。

騎手の起用も、リーディング上位というより岩田望来といった若手のホープが中心。3月から吉村誠之助も重用している。

ライオットガール、ヤマニンサルバムで重賞を勝ち、ダートの短距離とはいえ、オープン特別のバイオレットSを勝った3歳馬ヤマニンチェルキも楽しみな存在だ。


最近の錦岡牧場(ヤマニン系)は昔と違って若手厩舎にも馬を入れるようになった。関東だと辻哲英厩舎がメインになりつつある。

こういった大きすぎない規模の牧場や馬主からコンスタントに馬を預けてもらえるのは、厩舎を成功させる条件のひとつとして挙げられる。

さらに結果を出したり、預託数が増えて付き合いが深まれば、自分で選んだ馬を入れてもらえるようになる。そういった意味で2歳馬の成績次第では、もっと上位へ食い込んでくるかもしれない。


そして中村直也調教師は義理堅いところがあり、田中健を所属騎手として受け入れ、競馬でもそれなりに馬を回している。

ベテラン厩舎を引き継ぐと、どうしてもスタッフが慣れというか昔のやり方に固執することもあって、その意識を変えることが大変なこともある。また、乗り役自体は欲しいからね。

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厩舎所属の田中健は年間10勝できるかどうかという騎手だけど、現場での立ち位置は世間のイメージと違うもの。現役の競走馬にレースで騎乗したことのある騎手というのは、調教するときのポイントや気性の荒い馬の扱いも理解してシッカリ仕上げてくれるという、貴重な存在である。

そういった騎手を調教だけではなく、ちゃんとレースに乗せているのも厩舎が好調である理由のひとつと言えるだろう。

中村直也調教師は、海外のオブライエン厩舎に留学して馬の扱いは長けていると評判だった。調教師はマネジメントもあるので全部の馬に乗る訳にもいかないが、それでも好調な厩舎はムードも上がっていくもの。この勢いを持続できるのかどうか、そして春競馬の目玉となる馬とは? 最新情報を入手した際はサイト内で公開していくので注目してほしい。

【ビッグボスの情報注目馬】
元スタッフが泣く泣く手放した一頭


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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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