個性派記者の本音トーク 堀江

【競馬裏チャンネル】若き指揮官の動向から目が離せない

個性派記者の本音トーク 堀江
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まいど! 栗東のビッグボス、堀江でございます。

サッカーもメジャーリーグも大盛り上がり。競馬もG1シリーズが始まる。まさにスポーツの秋やな!

そして日本のプロ野球も、クライマックスシリーズ・ファイナルステージが今日から始まる。我が阪神タイガースは、投手部門三冠の村上が先発予定。二冠王の佐藤輝明、準二冠王の森下も順調に調整が進んどるみたいや。

対戦する横浜とは、シーズンで13ゲーム差もつけたんや。負けるわけにはいかへん。ただなぁ、クライマックスシリーズの難しいところは、1位チームの“試合勘の鈍り”なんよな。競馬で言うたら、有力馬の休み明けみたいなもんや。

対して横浜は、3位・巨人に劇的な勝ち方をして勢いに乗っとるのが怖いところ。ホーム・甲子園の大歓声を味方に、日本シリーズ進出を決めてほしいわ。

そうそう、日本シリーズのチケットも、抽選がぼちぼち始まっとるな。クライマックスシリーズなら、馬主さんやテレビ局の関係者を通してチケットを融通してもらうこともあるけど、日本シリーズとなると中々難しいらしいわ。

やから今回は、自分でチケットを申し込んだで。佐山クンにも協力してもらってな(笑)。ま、まずはクライマックスに勝たんと、当たっても意味ないけどな。村上、頼むで!

【今週の競馬裏チャンネル】
~若き指揮官の動向から目が離せない

2023年に開業し、着実に成績を伸ばしているのが西園翔太調教師だ。

西園翔太調教師は、競馬学校を卒業後に父である西園正都厩舎に所属し、30代前半で調教師免許を取得。2023年は12勝、2024年に15勝と順調な滑り出しを見せ、今年は既に26勝を挙げ、年間30勝も十分可能な勢いである。

開業当初は父親の関係からマイネルやウインといったクラブからの支援で頭数こそ揃っていたが、すぐ勝ち上がれそうな馬が多いとは言えず苦労した面もあった。

それでも2024年から20馬房となり、矢作厩舎や松永幹夫厩舎などで研修していた繋がりもあって預託数も増加。さらにノーザンファーム生産馬も預かるようになって、馬の質も上がっている。まだ厩舎を代表するようなオープン馬こそ不在だが、タガノバビロンが3連勝でオープン入りするなど、楽しみな馬も多い。


現状では、条件戦で勝ち負けできる馬が揃っている一方で、3勝クラスへ行くと頭打ちになりそうな馬も少なくないだけに、今後、さらに成績を伸ばすためには、馬の入れ替えが鍵を握りそうだ。

ただでさえ、JRAでは1頭の馬を月1回で常に使い続けることは難しいため、出走数を増やすにはかなりの工夫が必要となるでしょう。そうなると、成績的に頭打ちの馬や、先々の活躍が見込めない馬をいかに上手く転厩させて、新しい馬を迎え入れられるかが勝負となりそうだね。

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実際のところ西園翔太厩舎では、一部の馬を転厩させて2歳馬を受け入れやすくするなど、この課題に本格的に取り組み始めた様子がうかがえる。

しかし転厩させるということは、馬主との関係性において難しい決断を迫られるとも言える。

かつて矢作厩舎や須貝尚介厩舎といったトップステーブルでさえ、この『馬の入れ替え』を巡って様々な苦労を重ねてきた。厩舎の成績は、単に馬を鍛える技術だけでなく、こうした戦略によっても大きく左右される。

開業3年目にして、すでにトップ厩舎が直面する本質的な課題に取り組み始めた西園翔太調教師。その冷静な判断力と厩舎経営の手腕が、どのように発揮されていくのか、若き指揮官の動向から目が離せない。



【ビッグボスの情報注目馬】
今やG1への登竜門


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堀江

栗東生まれ栗東育ちの大ベテラン
栗東トレセンのほぼ隣に生まれ、トレセンから流れてくる馬の匂いを日々感じ、目と鼻の先で競走馬と関係者を見て育った大ベテラン記者。予想に魅力を感じ専門紙記者になるも、「サラリーマンとしての記者生活はつまらない。囲み取材では誰も本音を話さない」と独自の取材術を磨き、現在はフリーで栗東を中心に活動中。

長年の経験で得た嗅覚を武器としており、関西事情はこの男に聞いておけば大体分かると言っても過言ではない。周囲からは“ビッグボス”と慕われ、厩舎関係者も管理馬の相談を持ちかけることも日常茶飯事。アナタが普段見ている競走馬のレース選択にもこの男が関わっているかも……?

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