個性派記者の本音トーク 加藤

【年末特別版】地方競馬の重賞で気になるレースをピックアップ!無料で見解を公開します

個性派記者の本音トーク 加藤
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どもども、加藤でございます。

中央競馬は28日で一区切り。まあ正直ホープフルSは物申したいことだらけで……ショウナンラプンタ(鮫島)克駿が道中から全く制御できていなかったし、最後の直線ではムルザバエフシンエンペラーが強烈な斜行をしてサンライズジパングの進路をカット。まだ若い2歳馬の競馬だったとはいえ、ちょっと後味の悪いところはあった。

更に言えば、矢作厩舎ミスタージーティーが直線でドン詰まり。矢作先生が「騎乗ミス。酷い競馬。勝ちまであった」と、弟子の(坂井)瑠星の乗り方に対して辛辣なコメントを出していたね。まあ、瑠星だからこういうコメントになったんだろうけど、陣営としては悔しい競馬になったよなあ。関西勢は上手く立ち回れなかった馬が多かった。

ただ、勝ったレガレイラってのは強かったね!関東の佐山さんからも「これは勝ち負けになっていい。来年は皐月賞やダービーに出ているかも」って報告が入っていたけど、まさにその通りになるかもしれないわ。


さてさて、我々は既に1/6(土)から始まる新年の競馬に向けて準備を進めている。その中にはすげえ面白い話もあって、個人的にもメチャクチャ楽しみにしているんだけど……


まだ

2023年の競馬は

終わりではない!


ということで、今回は特別編。年末に行われる地方競馬での注目レースを公開しようと思う。

もちろん、我々にとってメインは中央競馬になるから、年末年始に中央競馬の予算を大きく減らすなんてことがあったら本末転倒。遊びで楽しむ程度に見ていただければと思いますので、そこらへんはご了承くださいませ。

では、一気に大晦日分まで見ていきましょう!

12/29(金)大井9R(15:40)
東京大賞典

オレはここは“ケン”ですわ。

⑧ミックファイアはここが試金石。というか、たしかにジャパンダートダービーは勝っているんだけど、本当に強い3歳馬ってのは別路線に居たんだよね。みやこSを勝ったセラフィックコールとか、ダート転向後にとんでもない走りを披露したサーマルソアリングとかね。

で、頓挫明けでのぶっつけ本番ってのを考えても、さすがにここは厳しいんじゃないかと見ている。裏を返すと、ここもクリアしてしまうようならば、ちょっと来年はミックファイア時代の到来になりそうだけどね。

とはいえ、9頭立てじゃ馬券的にどうのこうのはナシっつーことで。

12/30(土)笠松10R(15:50)
ライデンリーダー記念

現時点での東海地区の2歳トップに立っているのがフークピグマリオンって馬。この馬、12/22名古屋11Rで勝っているんだけど、このレースって古馬のA級4組っていうクラスだったんだよね。要するに、名古屋の古馬の中でも実績ある馬しか集結していない、上級クラスだったんだ。

地方競馬は特殊なクラス分けが影響して、たまに2歳馬が古馬と対戦することがある。高知競馬なんかよくあるんだけど、ただその時のクラスってのは大体C級なんだよ。一番下ってことね。A級で戦うなんてなかなかない。

そんなフークピグマリオンに前走で0.1秒差だった③ミトノユニヴァースと、0.4秒差の②ニジイロハーピーってのはまあ普通に力上位だろうな。ここはこの1点でカタいと思うが、配当妙味って点では微妙か。

割って入るなら⑤スペリオルパンサー。この馬は元々門別所属→金沢→そして現在は名古屋。今年から地方競馬ではネクストスターっていう1着1000万の重賞が新設されていて、それを行脚するのに各地回ってきた、ずる賢い馬(笑)。

ただ、態勢が整わずネクストスター名古屋は使えず、ちょっとリズムが崩れている現状。立て直せば、普通に勝負になると思うがな。

12/30(土)大井10R(16:30)
東京シンデレラマイル

このレース、大体差し決着です。

南関東における牝馬の大一番っていう立ち位置なんだけど、大井の内回りコースが舞台とあって、まあペースが上がるんだわ。最後の直線が短いコースってのは、騎手心理的にも焦りが出るんだろうね。

牝馬戦線では中央勢とも対等にやれる⑪スピーディキックは普通に有力だと思う。ただ、今の大井の重い砂に対する適性面が若干怪しいところもあるんじゃないかと見ている。ほら、去年はフェブラリーSで6着まで来ているからね。軽い砂の方が得意なんじゃないかな。

オレの狙いは差し馬の②サーフズアップ。桜花賞2着→東京プリンセス賞1着と南関東牝馬クラシックで主役級の走りを見せて、10月では金沢での全国交流でも3着。しかも当時は休み明けで、ジョッキーも主戦ではなかったんだから、良い内容だったと思う。

前走の楠賞はレース序盤に引っかかって制御不能になった馬が目の前で落馬して、それを避ける大不利食らってる。それでいて4着まで来たあたり、やっぱり力はあると思うし、赤崎さん経由でオーナーサイドの話を聞いたら「間違いなく前走以上の状態」って胸を張っていた。ちょっとこれは逆転を狙ってもいいんじゃないかと。

12/31(日)高知6R(17:30)
高知県知事賞

高知競馬のレベルアップはすごい。とにかくすごい。元中央馬が流れていきがちってのもあるんだけど、今や一番下のC3下でもそう簡単には勝てない魔境になっている。

ちょっと話は逸れるけど、オレは来年も高知から中央への転入馬を積極的に狙いたいと思ってる。多分、まだ世間は高知のレベルをちゃんと評価できていないと思うからね。

県知事賞は今年を締めくくる、高知競馬版の有馬記念みたいなもの。重い砂での2400m戦とスタミナが必要なレース。

古馬初対戦だけど、ここは⑩ユメノホノオに期待したいわ。現在10連勝中の高知三冠馬。特に強かったのが今年の高知優駿(ダービー)で、南関東からの遠征馬を子ども扱いして2.1秒差の大楽勝。見た目としては、本当にダービーか?ってレースだった(笑)。

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ゲートが悪くて出が遅いんだけど、一度加速してしまえばなかなか失速しないタフさはいかにも長距離向き。個人的な感触だけど、恐らくこの馬は来年のダートグレードに出ているよ。そのレベルの馬。鞍上の吉原寛人も能力は相当買っているみたい。

復活した⑦ガルボマンボに、距離延長がプラスに働きそうな⑪ロードブレスが相手の本線。穴は①アヴァンセを狙おうかと考えてる。

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以上、年末の地方重賞を軽く触れていきました。繰り返しだけど、年明けの中央競馬の予算を減らして無理に勝負することはないように!

改めて今年一年間ありがとうございました。また年明けにお会いしましょう。よいお年を~。

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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