個性派記者の本音トーク 加藤

【外国人多数参戦】日本で大活躍の名手がオススメ!? この初顔に要注意

個性派記者の本音トーク 加藤
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どうも、今年も関西ジョッキーは大体トモダチ、加藤です!

年末特別版でお送りした地方競馬の記事は、ライデンリーダー記念が推奨2頭のワンツー、高知県知事賞は期待通りユメノホノオが勝ってくれた。マニアックな情報にご注目いただいた皆様、誠にありがとうございました。

年明けから日本では大変なニュースが相次いでいる。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

自分ができることは限られているが、ひとまず持ち場においてはCHECKMATE会員の皆様に今年もより一層競馬を、馬券を楽しんでいただけるように努力あるのみと考えている。今年も何卒、よろしくお願い申し上げます。


というわけで、早速だが騎手絡みの話題だ。

すでに一般でも報道されているように、年明けから外国人騎手がとにかく多い。しかも“初めて短期免許で参戦する”騎手が大半を占めている。どういう面々かしっかりとチェックをしておこう。

年明けから短期免許で騎乗する
外国人ジョッキー一覧
リチャード・キングスコート(英国)
身元引受:木村厩舎(美浦)
契約馬主:サンデーレーシング

レネ・ピーヒュレク(ドイツ)
身元引受:栗田徹厩舎(美浦)
契約馬主:シルクレーシング

レイチェル・キング(オーストラリア)
身元引受:堀厩舎(美浦)
契約馬主:ダノックス

オレリアン・ルメートル(フランス)
身元引受:斉藤崇厩舎(栗東)
契約馬主:フジイ興産

ルーク・モリス(英国)
身元引受:友道厩舎(栗東)
契約馬主:吉田和美

モリスは12月から続けての免許取得。正直、日本ではまだ評価が上がってきておらず騎乗馬の質も何とも言い難いが、限られたチャンスで頑張ってもらいたいもの。時折光る騎乗はあるんだけど、今のところ強みがあまり見えてこないのが現状だな。

それ以外の4名が初の短期免許取得。女性騎手レイチェル・キングは昨年のWAJSの参戦(総合2位)はあるものの、本格参戦は初めて。残る3名はマジモンの初参戦だ。

……それにしても、ヨーロッパの競馬界が軒並みオフシーズンとはいえ、この時期に短期免許の5枠が全部埋まるのも相当珍しいことだ。水面下では外国人同士での熾烈な争いがあって、選定基準から漏れたジョッキーが結構居たらしいな。昨年のこの時期に参戦して、それなりに結果を残していたバシュロも再来日を希望したらしいが、残念ながら選ばれなかったと聞いている。


まあ、そんな余談はさておき、外国人騎手絡みで押さえておきたいポイントは『厩舎や馬主のバックアップ体制がどれだけ充実しているか』だ。

身元を引き受ける調教師や馬主の存在を知っておくことは重要だし、それ以外にも現場で広まる前評判なんかは馬券に直結するからな。もちろん、実際の騎乗ぶりで評価が大きく変わることもあるけどね。

中でもこのジョッキーに注目してくれ!
アノ名手も太鼓判を捺している

そんでもって、今のところ栗東ではオレリアン・ルメートルの前評判がなかなか高い。

というのも、これはあまり知られていないと思うんだけど、外国人騎手にも独自のネットワークが存在して、例えば1人の通訳が複数人を担当する……いわゆるエージェントに近いような構図があるんだ。

そんでもって、ルメートルの来日に関しては、あのクリスチャン・デムーロを担当した通訳が色々とバックアップしているらしいんだよな。

クリスチャン自身は前回の来日時に制裁をもらい過ぎた関係で、2023年は来日することができなかったんだけど、自国フランスではリーディング3位の活躍。ルメートルも5位と上位を争った。

そういう間柄だからこそ、ルメートルのことはよく知っているみたいで「彼は日本向きのタイプだと思う」と陰でプッシュしているとの話なんだよね。これは表には出回ってないネタだろうから覚えておきたいところ。


それだけじゃないぞ。身元引受の馬主さんは“ララ”の冠名でお馴染みのフジイ興産となっているが、実際はノーザンF側も色々とバックアップしているようで、開幕週から騎乗馬も結構多い。

その中には引受厩舎となった斉藤崇厩舎の馬が目立っていて、斉藤崇厩舎は3日間で7頭使う内、6頭にルメートルを起用だ。この采配には、何かしらの“意図”があることはお分かりいただけるだろう。

今週末(1/6~1/8)
斉藤崇厩舎の出走予定馬
1/6(土)京都2R
シュヴァイゲン ルメートル

1/6(土)京都11R(京都金杯)
セッション 坂井瑠

1/7(日)京都2R
ファセット ルメートル

1/7(日)京都5R
グロリアラウス ルメートル

1/7(日)京都8R
オーガスタスカイ ルメートル

1/8(月)京都2R
アルサプーア ルメートル

1/8(月)京都6R
アルヒジュル ルメートル

⇒厩舎からのバックアップが手厚いぞ!

後はルメートル本人が結果を出せるかどうか。オレもレースでの騎乗ぶりを楽しみにしている。皆さんはくれぐれも『ルメールとルメートルを見間違えないように』だけお願いしたいね(笑)。

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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