
こんちゃーす!関西ジョッキーは大体トモダチ、加藤です。
このところ平日の記事ではひとつのテーマをじっくり掘り下げる形でお送りしてきたんだけど、それ以外にも多種多様な騎手ネタを持ち合わせていたり、日々取材・分析したりしている。
ということで、たまには“詰め合わせ”みたいなのをやってみよう。話題はバラバラ、騎手トーク4選……ぜひ全部チェックしてくれよな!
またしてもトップジョッキーが
軒並み不在の開催で“争奪戦”が重要
例年なら先週の高松宮記念とドバイワールドカップデーが重なるんだが、今年は大阪杯の裏でドバイ開催ということになった。
ということで、海外の大レース開催時には恒例となったトップジョッキー達の遠征……それすなわち“日本を留守にする”という状況が今週は生まれている。
特に今回はルメール・川田将雅・坂井瑠星・武豊といったリーディング上位4名や、短期免許で来日中のムルザバエフ、さらには横山典弘・団野大成まで大挙参戦だ。
そういう状況だからこそ、今週末の中央競馬ではまたしても『トップジョッキーの争奪戦』が繰り広げられていた。
良い騎手を確保できた陣営は特に注目すべきだし、逆に“騎手の選択肢が少ない”ということを逆手にとった采配も見られる。つまり、騎手絡みのヤリ話が普段以上に目立ちやすいということだな。
ちなみに、前回似たような状況になったのは2月末のサウジカップデーで、その時は下記のような的中をお届けしている。今回も色々とご期待いただきたい。
今回同様に“有力騎手不在”の開催
前回(2/24~2/25)は10万馬券含め万馬券続々!
(有料会員様限定)
[2月24日(土)阪神2R]
◎ギマール(4番人気)
△シグネチャーセント(8番人気)
△パカーラン(2番人気)
馬連:1万6600円的中
3連複:1万5650円的中
3連単:11万5120円的中
(ゴールドランク以上の方限定)
[2月25日(日)阪神10R]
◎ピューロマジック(3番人気)
▲ナナオ(2番人気)
△スピリットガイド(7番人気)
馬連2点目:1480円的中
3連複:6120円的中
3連単:2万4640円的中
[2月24日(土)中山12R]
◎エレガントムーン
▲カンパニョーラ(5番人気)
△カンザシ(6番人気)
馬連2点目:1710円的中
3連複:4880円的中
3連単:1万8150円的中
福永祐一厩舎の主戦は意外な騎手に!?
先週はドロップオブライトを出走させて3着(3/24阪神11R)と健闘、これで厩舎開業から(0-3-1-1)と初勝利こそ惜しくも届いていないが、安定感バツグンの福永祐一厩舎。
前々からユーイチ先生絡みの動向を入念に追っていた我々CHECKMATEには、自分やビッグボス堀江記者が中心となった【福永祐一・マニアックス】という特別チームが存在していることは前にも言った通り。
そのユーイチ厩舎についての騎手ネタを少々。どうやら、主戦ジョッキーの一角として中堅の小崎綾也(デビュー11年目、昨年リーディング108位)と、若手の小沢大仁(デビュー4年目、昨年リーディング66位)を重用する意向のようだ。
成績だけ見たら「えっ、なんで?」と思う方も多いかもしれないが、色々と周辺事情を聞いてみたところ、なかなか興味深い裏側を知ることができた。というのも……。
・この両名は現在、ユーイチが現役騎手だった頃にコーチを務めていた人物に師事している
・その繋がりで、ユーイチが求める“馬の動かし方”を理解してくれているという信頼がある
という背景があるんだってさ。乗り役としての技術を見込まれているからこそ、この2人はユーイチ厩舎の調教担当としても起用されているということだな。
もちろん、騎乗技術とレースでの判断力は別物なので、上手さと成績は必ずしもリンクしないのが競馬の難しいところではあるが、ユーイチ厩舎内での活躍をキッカケに、ここから浮上していく可能性を秘めていると言える。2人にとっては大チャンスだろうよ!
世間的には初陣(レオノーレ)だった“ユーイチ厩舎×武豊”とか、強固な絆で結ばれている“ユーイチ厩舎×川田”の方が話題に挙がりやすいんだろうけど、小崎・小沢両名とのコンビについても特に注目してもらいたいね。
今年は騎手の引退ラッシュ
実はまだ続きそうな予兆がある!?
今月上旬には武士沢友治騎手の電撃引退⇒競馬学校教官への転身という話題があった。もっとも、“電撃”なのはあくまで一般的な話であり、我々は事前に皆様に伝えていた話でもあったな。
そんな中、今週は大庭和弥騎手の引退が発表されたんだが、実は他にも近々引退を考えている人物が居るという話を聞いている。
今年は“時季外れの引退”がひとつキーワードになるのかもしれないな。
※まだ正式に公表されたわけではないので詮索は無用だ。
追悼・塚本雄大騎手
騎手情報を扱う人間として、避けては通れないニュースだ。レース中の落馬事故が原因でこの世を去ってしまった。謹んでお悔やみ申し上げます。
塚本雄大くんの人柄や経歴に関しては広く報じられている通り。高知競馬の有望株の一人で、まだ25歳とこれからが楽しみな存在だった。
また、彼は“4兄弟ジョッキー”のひとりとしても知られていた。甲賀弘隆(金沢)、塚本雄大(高知)、塚本涼人(岩手)、塚本征吾(名古屋)と、所属こそバラバラながら、皆が同じ道で活躍していた。残された兄弟たちの心中たるや……。
常日頃から忘れてはいないつもりだが、改めて“競馬関係者は命懸け”であり、中でもジョッキーは特に死の危険に近い立場にいることが身にしみるよ。
立場上、オレはジョッキーの下手乗りに関しては厳しく指摘するし、このコラムで苦言を呈することもあるけれど、それでもリスペクトの精神だけは欠かしてはいけない。競馬を楽しむ上で、読者の皆様もそれだけは忘れないでいてほしい。
……という感じで、他にも色々と書きたい話題は尽きないんだが、今日はここまで。
なお、栗東には今、大阪杯や桜花賞に向けた関東陣営が滞在していることもあって、その辺りの取材も面白いんだよな。“栗東滞在をしないと単純にキツい”ってことなのかもしれないが、ここまで露骨に滞在馬が多いのもなかなか珍しい。
確かに、直前での長距離輸送がないというメリットや、施設の充実といった違いはあるが、慣れない環境での調整が本当に功を奏するのかは怪しい部分も多いからな。
来週の桜花賞は関東勢が上位人気を占めることになりそうだけど、なかなか一筋縄ではいかないと思うぜ。コッチもまた楽しみにお待ちいただきたい!

加藤
関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。
騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。