ども、ジョッキー勢は大体トモダチ、加藤ですー。
直前でスミマセンが……
川崎記念はこの人馬に注目!
レース1時間前とかの更新で申し訳ないが(汗)、この後発走の交流重賞・川崎記念(JpnI)を先に触れておくと、吉原寛人が乗る⑩ライトウォーリアは3着以内を期待の穴で買ってみたい存在。
昨日までの馬場を見る限り、今週の川崎は前有利馬場だから、名手が思い切って主張してくれれば面白いだろうし、何よりも今回はハナが切れそうなメンバーだ。単騎逃げならアツいかもよ。
そもそも、中央勢だって牡馬混合の古馬GIを勝っているのが一頭もいないメンバー構成だからな。地方馬(といっても中央時代にオープンまで勝ってるけど)を侮るなかれ!
ルメール離脱でどうなる春競馬!
代役ジョッキー情報が今後は重要に
という話を軽くしたところで、表題の件に移ろう。ズバリ、ルメール離脱問題だ。
先週のドバイWCデーで色々と騎乗馬が居た中で、彼は日本馬以外の依頼も受けていたんだよ。ところが、ドバイターフで騎乗した米国馬キャットニップが最後の直線、それも一番スピードに乗っているタイミングで故障。ルメールは投げ出されるような形で落馬してしまった。
(なお、その馬は予後不良となったそうだ……合掌)
正直、鎖骨と肋骨の骨折で済んだだけも不幸中の幸いと言えるくらいの事象だったんだが、折れた肋骨が肺に刺さったとかで、現状じゃ飛行機に乗れないためしばらくUAEに滞在する予定だそうだ。
こうなると、最短でも春のGIシーズン中に復帰できれば御の字だと言わざるを得ない状況だが、皆様もご存知の通り、この先のGIでは有力馬の依頼が揃っていたからな。その関係者は代役探しに苦心している。
来週:皐月賞(レガレイラ)
4月最終週:天皇賞・春(ドゥレッツァ)
喫緊で言えば今週の桜花賞。まだ代役が公にされておらず、陣営は表向き「まだ探している最中です」と言葉を濁している。
とはいえ、実質的に選択肢はほとんど無いんだから、桜花賞に乗り馬が居ない中でも優秀な部類に入る騎手を機械的に選ぶか、あるいはムルザバエフに乗ってもらうか、抽選組のジョッキーをAB投票で入れるか(=除外になった場合はその騎手に乗ってもらえるようにする)くらいしか“常識的な”手段は無い。
そりゃあ、木曜日の朝になってクイーンズウォークが体調に異常を来たし、回避になったら川田将雅の手が空く……なんてケースもゼロではないが、そんな不幸待ちってのは流石に公言できんだろうからな。
まあ、チェルヴィニアに関しては鞍上以外にも色々と気になる点が多い馬なので、この後の直前取材や過去のレース精査をより深く進めていくつもりだ。
さて、ルメールの不在が痛いのは何もGIだけの問題ではない。彼に依頼をしていた陣営からすれば、どのレースでも乗り替わりは痛すぎるし、「これで勝算が下がってしまった」という陣営も少なからずいる。
逆に「ルメールが乗るような馬が自分に回ってきた!」と意気に感じるジョッキーもいたりする。この辺りの騎手情報が今週はポイントとなりそうだ。
とはいえ、今週はちょっと聞いただけでも“ルメールの代打”がかなり豪華になっている。下記リストはルメールが騎乗予定だった馬の一部なんだが、本日入手した情報を元に代役騎手を見てみると……。
土曜阪神9R:サトノトルネード
ルメール⇒戸崎
土曜阪神10R:サスツルギ
ルメール⇒モレイラ
土曜阪神11R(阪神牝馬S):ウンブライル
ルメール⇒川田
日曜阪神8R:フェブランシェ
ルメール⇒モレイラ
日曜阪神10R:フレーヴァード
ルメール⇒モレイラ
日曜阪神11R(桜花賞):チェルヴィニア
ルメール⇒???
※出馬投票直前で予定が変わる可能性はあります。
いや、代役ジョッキー達がそもそも「まさか君らが空いてたんかい!」という話ではあるんだが(笑)、リーディング最上位の川田や戸崎に、今週から短期免許を取得するモレイラと、大きな不足はないと言ってイイ騎手が多いな。
スポーツ紙や専門紙の馬柱だったり厩舎コメントだと、実際にレースに乗るジョッキーの名前は当然載っているけれど『これはルメールが乗る予定だった馬』ってのは書かれないからな。こういうのを事前に知っているかどうかは馬券検討においてもかなり重要だ。
我々は前もってルメールの予定も把握した上で、乗り替わりになったとしてもその内情を知り尽くした上で推奨レースを選定しているので、この先“ルメールが乗る予定だった馬”が関連してくる情報はより一層ご注目いただきたいところ。
何なら、ルメールクラスになると数ヶ月先の予定まで埋まっていたりするからね。例えば、6月から始まる2歳戦で「実際に使う馬までは決まっていないけど、ノーザンFから新馬戦は先に押さえられている」なんてことはこの時期の恒例なんだ。
ルメールの離脱は非常に残念だし、超一流であるところの彼の騎乗技術をしばらく堪能できないのは正直寂しいんだが、その代わりに台頭してくるジョッキーの存在も楽しみにしながら、春競馬本番も良い情報をお届けできるように頑張る所存だ。
加藤
関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。
騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。