個性派記者の本音トーク 加藤

【今年デビュー】新人騎手たちの“明暗”(土曜の買い目も公開中です)

個性派記者の本音トーク 加藤
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ども、加藤でございます。

早いもんで来週のダービーが終わったら、暦の上では夏競馬。北海道シリーズもスタートしたら、夏が始まったという実感は強くなるんだろうな。

夏の話はまた改めてするとして(※今年の夏競馬は超面白そうだぞ!)、ここではちょっとだけ春の振り返り。3月にデビューした新人ジョッキーについて見ていきたい。とりあえず、今回は関西ジョッキーだけね。

吉村 [6-3-3-86/98]
高杉 [5-4-2-57/68]
柴田裕[3-4-6-73/86]
橋木 [0-1-3-33-37]

現時点での関西の新人トップは吉村誠之助。地方のトップジョッキーである吉村智洋の息子であり、所属しているのが清水久厩舎。スタートダッシュはそこまで目立たなかったけど、徐々に周りの信頼を勝ち取ってきた印象が強いね。

この上昇曲線を支えていた一人が、オヤジである吉村智洋だったりするんだよね。誠之助って地方で[8-5-2-16/31]と大活躍していて、勝率25.8%・複勝率48.4%という数字の通り高い確率で好走している。

なぜ好成績を残せているかというと「誠之助が地方へ乗りに行く時に、オヤジが頭を下げて『良い馬に乗せてやってくれ』って営業しているんだよ」というのが関係者の話。それによって結果が出ているし、何より順調に経験を積めていることで成績が上がっている印象だね。


一方で、そもそもの乗り鞍が不足しているのが橋木くん。彼の場合はどうも師匠(=西園正師)を怒らせてしまった事件があったようでね……。

その場を目撃した関係者に話を聞いたんだが、4/13阪神12Rで橋木くんは自厩舎の逃げ馬に騎乗。ただ、ハナを守り切れずという競馬になってしまって敗れたんだ。そのレースぶりに師匠がブチギレてしまい、その翌週からはレースで自厩舎の馬に騎乗していない、という流れ。

これではどうしても経験を積んでいくことも出来ないし、やっぱりチャンスある馬が回ってくることも期待できない。誠之助と成績の差が生まれてしまっているのは、こういう立場の違いも大きいんだよな。

しかも、先週日曜の最終レースで、橋木くんが逃げずに怒られてしまった馬を、誠之助が逃がして楽勝というオチまでついてしまった。現状は“明暗”クッキリ分かれてしまった格好。


もちろん、キッカケ一つで火を噴くこともあるのが騎手の世界。まだまだ新人ちゃんは伸びしろ十分の存在なので、今年が終わる頃にどのような成績になっているか、またチェックしていきたいね。

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加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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