個性派記者の本音トーク 加藤

【葵ステークス】実はコッチもかなり楽しみなんだよな……【1200m戦線を振り返る】

個性派記者の本音トーク 加藤
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昨日に続いてババーンと登場、騎手情報の加藤でございます。

今日はジョッキーネタじゃなくて珍しくレースネタを色々と。ズバリ、土曜重賞・葵ステークス(京都芝1200m戦)だ。

▼昨日の記事はコチラ

葵ステークスがダービー前日の重賞レースになってから、今年でもう7回目。時が過ぎるのは早いモンですねえ。

個人的には「そんなに昔だったっけ?」って感じだけど、何故そう思ったか考えてみると、このレースがGⅢに格付けされたのが2022年(第5回)なんだよね。それより前は『重賞』っていう微妙な立ち位置の表記・扱いだった。

それが関係しているのかは何ともだが、メンバーレベルが上がってきたのもその2022年からって感じではある。当時の勝ち馬はウインマーベルだったな。続く2023年はモズメイメイがロケットスタートを決めて逃げ切った。


そして今年……これがかなり面白いメンバー構成になったと思うんだ。というのも、CHECKMATEにとって馴染みのある馬たちが何頭も居るからなんだよな。

加えて、あんまり大声で言えない話が、“天は我々に味方している”という出来事があってね。抽選で通った馬、漏れた馬の内訳が、CHECKMATEにとってはかなり理想的になったと言わざるを得ない。



ところで“芝1200m戦”って、それこそ2歳戦が始まるタイミングから数多く組まれているじゃない?

昔はどんな馬でも1000mや1200mくらいの距離からデビューして、そこから徐々に距離を延ばしていくのが基本だった。ナリタブライアンだって1200m戦でデビューしているし、シンボリルドルフに至っては1000m戦から始動したからな。当時はそういう番組構成が基本だったんだ。今でこそ2歳の早い段階からマイル路線だったり、中距離路線だったりに分かれていくようになったけどな。

とはいえ、今でもJRAで最初の2歳重賞は芝1200mの函館2歳Sだし、その後も小倉2歳Sや、オープン(あるいはリステッド)のスプリント戦はコンスタントに組まれている。

そして、そういう番組は得てして同じような顔ぶれになりやすい。マイルや中距離といったクラシックを見据えずに、最初からスプリント路線を徹底して歩んでくる馬が固まるからだ。


これで何が起きるかというと『同じ路線を歩んできた馬同士の能力比較がしやすい』ってことなんだよな。

過去から現在に至るまでの取材情報の蓄積や、レース分析の数々が、しっかりと結果に結びついてくれる。我々にとって非常にやりやすいレースと言えるだろう。

ということで、“現3歳世代によって行われた主な芝1200m戦”を振り返ってみるとこんな感じになる。

【函館2歳S(GⅢ)】

[2023年7月15日(土)函館11R]
◎ゼルトザーム(10番人気)
△ナナオ(6番人気)
△スカイキャンバス(4番人気)

3連複:3万9010円的中
ワイド:5330円的中
ワイド:3200円的中

【小倉2歳S(GⅢ)】

[2023年7月3日(日)小倉11R]
◎ミルテンベルク(2番人気)
○アスクワンタイム(5番人気)
△キャンシーエンゼル(4番人気)

3連単:1万7530円的中
3連複:3000円的中
馬連1点目:1460円的中

【マーガレットS(L)】

[2024年2月25日(日)阪神10R]
◎ピューロマジック(3番人気)
▲ナナオ(2番人気)
△スピリットガイド(7番人気)

3連単:2万4640円的中
3連複:6120円的中
馬連2点目:1480円的中

おやおや、なかなかどうして悪くないじゃないか。世間的にはクラシック路線の方が面白いと思っているのかもしれないが、実は栗東界隈ではスプリント路線に関しても大いに盛り上がっている。

2歳重賞一発目の函館2歳Sに始まり、続く小倉2歳S、そしてマーガレットSと、CHECKMATEで提供したこの世代限定戦の芝1200m重賞・リステッドは3鞍提供ですべて的中と相成っている。

こういう成果が出ているのも、現3歳世代のデビュー前から厩舎取材・牧場取材を積み重ねて、それぞれに対する準備ができているからこそ。その過程が大事になるのが、この時期の世代限定重賞だな。この路線の“一旦の終着点”だからね。

世間がダービーに向けて盛り上がっている中ですが、今週土曜日は葵ステークスの方にもぜひご注目いただきたいところでございます。


ということで、山川記者のハードルを上げておきました(笑)。頼りにしてるぜ!

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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