個性派記者の本音トーク 加藤

【ダミアン・レーン】YOUは何しに日本へ? スポット参戦に見え隠れするウラ事情と思惑

個性派記者の本音トーク 加藤
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ども、関西ジョッキーは大体トモダチ、加藤です。

今週はジョッキー絡みのネタが色々と多いねえ。

例えば、今週になって田口貫太岩田望来と立て続けに海外修行の話が出てきたな。この件については急ぎではないし、目先の馬券には関係してこなさそうなところなので、個人的な見解は追々喋るとしよう。

ちなみにこの件は堀江記者が毎週水曜日に更新している【競馬裏チャンネル】の方で掘り下げられているので、そちらもお見逃しなく。

他にも、ちょっと個人的に楽しみにしているレースが宝塚記念の“前”にあって、これは順調にコトが運べば……♪ なんて欲もある。いずれにせよ、上半期の総決算を一緒に盛り上がりましょうぞ!


ということで、宝塚記念ウィークでカギを握るジョッキーの話題をお送りする。ズバリ、ダミアン・レーンの来日だ。

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レーンの来日については、実はCHECKMATEでは結構早くからコッソリ明かしてはいたんだよな。有料会員様限定情報で述べていたり、オレの過去の記事でも“来る前提”で書いていた部分がある。

この記事の後半で、昨年の来日時に制裁点をもらいすぎた関係で、1年間の短期免許NGが出たレーンにも触れていたが、当然ながらこの時に宝塚記念週の来日予定は聞いていた。

そして、すでにスポーツ紙でも報じられているように、今回の来日は『宝塚記念週のみのスポット参戦』である。実際は翌週の帝王賞でセラフィックコールに騎乗するまで日本に居るんだけど、その週末の福島・小倉・函館の開催では騎乗する予定はない。

これ、実は結構面白い裏があると思っていて、何故1週間しか滞在しないのか……の背景に、オレは“レーンが自国でリーディング順位を守るため”だと思ってるんだよな。

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ココでオーストラリアの競馬、そしてリーディング事情について少々。

オーストラリアの競馬シーズンは【8月スタート⇒7月末まで】という区切りで行われている。つまり、リーディングが確定するのが7月末なんだよね。

要するに、レーンはシーズン終了が差し迫っている中で来日するんだけど、実は自分が拠点としているオーストラリア・ヴィクトリア地区の騎手リーディングで首位を走っている真っ最中。

そんでもって、レーンとしてもこのリーディングについては必ず確保しておきたいところで、これがモレイラの時にも触れた『短期免許取得のルール』に影響してくる。

短期免許取得に必要な条件(いずれか)
①免許取得国のリーディングで上位に入る(直近2年が対象)

②過去2年+当該年に『定められた海外競走(GI)』を2勝以上

③過去2年+当該年に『JRAのGI』を2勝以上

※リーディング上位の条件は国ごとに異なっている(主要国を抜粋)

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実は、レーンは日本へのコンスタントな参戦や、海外への遠征などがある関係で、ココ数年は自国のリーディング成績が決して良いとは言えない。今年は辛うじて、直近2年で中央GI2勝の規定を満たしている(2022年マイルCS・セリフォス/2023年日本ダービー・タスティエーラ)から短期免許が取得できているんだ。この権利も、このままだと来年は受けられなくなる。


一応、今のペースなら首位の座は死守できそうではあるが、個人的にはそういう部分も影響してるのかな、とは思ったり。そういう事情もあって、今シーズンは是が非でも自国のリーディングを獲得して、来年以降の来日に繋げたいところだろう。

ただ、実のところ、オーストラリアの競馬開催に関する話やリーディングの細かい規定については自分も把握しきれていない部分がある。そもそも、オーストラリアって競馬場が300くらいあるらしいんだよね……(笑)。

ここまで書いて、“だったら自国に専念してわざわざ1週だけ来なくても……”という気もするんだが(苦笑)、その辺りは身元を引き受ける堀調教師や、ノーザンFの思惑も少なからずあるんだろうな。

ただ、オレが個人的に色々と聞いていた中で、恐らく最初はタスティエーラに騎乗予定だったんだよな。それが状態面が整わず、同じ堀厩舎シュトルーヴェにスライドした格好だ。


まあ、GIについてはココではノーコメントにさせてもらうが、それ以外にも良い馬が揃いまくっているのも事実。果たして久々の日本での騎乗でどういう結果を残すのか、そして今回もまた制裁点を稼ぐようなことが起きてしまうのか。色々と見ておきたいところだ。

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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