個性派記者の本音トーク 加藤

【秋・開幕週】要注目のポイント3点&オレの狙い馬を説明するぞ!

個性派記者の本音トーク 加藤
#

昨日に続いて木曜もこんにちは。騎手情報班の加藤です~。

▼昨日の記事はコチラから

今日は山川くんやら佐山さんやらが遠出しているみたいで、それぞれ独自に情報収集を進めているみたい。いよいよ今週末からは秋競馬だし、実はもっと先の東京&京都に向けた動きも始めているとのこと。これから先も楽しみが満載な開催になりそうだね!

ということで、今回はオレからも秋競馬の話を。しかも開幕週となる今週末(9/8~9)に関する話をちょいとさせていただこうと思います。騎手情報だけでもいくつかポイントがあるので小分けにしていこうか。

①秋競馬開幕の今週は
実は“特殊”な週末になる!?

今週からの開催は中山&中京。ローカル開催がしばらくお休みになるので、2場開催……になるんだけど、実は今週に限ってはもう一つ気にしないといけない競馬場がある。

それが韓国・ソウル競馬場。9/8(日)はソウルでコリアカップ(G3)コリアスプリント(G3)が行われる。中央からは5頭が出走し、川田将雅、横山武史、団野大成の3人が遠征するんだよな。

#

ちなみに地方からは吉原寛人が参戦

海外遠征となると、ジョッキーは一週間丸々外国へ行ってしまうというパターンも少なくないんだけど、韓国は日本からメチャクチャ近いってこともあって、土曜の競馬に乗った後の移動で十分間に合っちゃうんだよね。なので、3人共土曜は日本で騎乗してから、日曜韓国で騎乗という流れになっている。

ヨーロッパやアメリカだと時差があって、夜中だの早朝だのにレースが行われているけど、ソウル競馬場は日本と時差もない。そういう意味で、ジョッキーにとっても遠征しやすい場だろうね。


ということで繰り返しになるけど、日曜の中央競馬は川田(関西2位)、横山武(関東2位)、団野(関西10位)が不在となるわけだ。ルメール・戸崎という東西それぞれの1位が残っているとはいえ、上位ジョッキー一気に3人も抜けるとなると、その周辺で様々な動きがあることはお察しいただけるでしょう。

②秋競馬前半は恒例
東西主場のみの2場開催

これまた繰り返しになるんだけど、今週からは中山&中京の2場開催となる。

夏競馬の間は暑熱対策を行っていた2週間以外、全ての週で東西+ローカルの3場開催として行われていた。特にローカルは函館&札幌の北海道シリーズだったので、現地に滞在して調教とレースに乗る騎手がほとんどという状況だったよね。

それが今週からしばらくの間は2場開催。分散していたジョッキーが中山と中京だけの2場に集中することとなる。

トップジョッキーにとってみれば普段と何ら変わらないかもしれないが、若手騎手や伸び悩んでいる中堅どころにとってこの2場開催はなかなかキツイところ。

何せ1日に行われるレース数が減少するんだから、3場開催の時期に比べて出走馬の数が減少。若手や中堅のもとに騎乗依頼の順番が回ってくる前に、上位ジョッキーだけで出走馬の鞍上が決まり切ってしまうという可能性が高まる。

レースに乗れなかったら、それだけ“稼ぎ”の機会が失われるということ。全く乗らずに1週間を終えるなんてことは避けたいはずだし、数少ない騎乗依頼を絶対に活かしたい!という気持ちがいつも以上に高まる時期なんだわ。

③先々に目を向けると
数多の猛者が待ち構えている!?

#

最後、今日採り上げるテーマにおいて最も重要と考えているのがここなので、よーく読んでほしい(週末の競馬にもこの話が直結するよ)。

暦の上では今週末から秋競馬だが、色々な意味で“秋が本格化”と思われるのは、もうちょっと先になってからだよね。気温が下がってきて涼しくなるだとか、G1シーズンがスタートするだとか、そういうのは9月末とか10月になってからの話。

そして10月になると何が起こるか。

外国人ジョッキーが短期免許を取得して一気に来日するようになるんだ。

#

画像はモレイラ
彼が短期免許で来日するのは来年以降だね

日本では10月以降に秋のG1シーズンがスタートするけど、ヨーロッパはこれから先にオフが控えている。そのオフの間を利用し、日本へと出稼ぎに来るというパターンはこれまでも多く見てきたでしょう。

先日の記事でも触れたんだけど、今年もまあ~色んなジョッキーの来日が予定されているんだよね。

まだ公式に発表されている訳ではないので個人名は伏せさせていただくけど、既に日本で短期免許期間中にG1を複数勝っているようなジョッキーが何人も来日する予定。

他にも、スプリンターズSではモレイラティータンが香港馬に騎乗するために来日予定だったり、そのスプリンターズSでは何やら一つの“サプライズ”があるかも?という話になっている。

(この“サプライズ”については、そこに至るまでの経緯も含めて情報を聞き集めてきたんだけど『その手があったかー!』と思える話だったよ)


とにかく世界各国の猛者が日本に集結する予定だってことは忘れちゃいかん。

だって、日本のジョッキー達はその世界の猛者と騎乗馬を奪い合う訳だぜ?今週末なんかは“今までは外国人を乗せてきたけど、短期免許ジョッキーが1人も居ないから”というような流れで手綱を託されている日本人騎手だっているからね。

そしてそんな日本人騎手にとって、今後を上手く生き抜くために必要なものはなにか?もうこれは“結果”しかないよね。

今週はそんな背景を考慮しても「●●(某若手騎手)が頑張らないとアカン!」という情報馬が居る。厩舎サイドもデビュー前からかなりの期待を寄せていた馬だし、順調ならこの秋の内にでも大きなところが見えてくる。

今までの鞍上配置なんかを考えても、ここで半端な乗り方をしているようではコンビ継続が危うい可能性が高い。今後のためにもしっかり結果を出さなければいけないタイミングだけに、オレ個人としても熱の入った騎乗に期待しているんだよ。

※詳しい話はまたレース当日に。推奨文&買い目はご参加の会員様(シルバーランク以上)限定での公開となるので、お見逃しのないように!

#

とにかくオレが言いたいのは、秋競馬もアツいぜ!ってこと。日本人ジョッキーにとっては苦労するかもしれないが、世界の名手たちがわざわざ日本に来てくれるってのも楽しみの一つだからね。

まずは開幕週!しっかり勢いに乗って行けるように気合入れていくぞ!

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

#加藤の記事を読む