個性派記者の本音トーク 加藤

【騎手が“足んない”】今週の新潟は深刻なジョッキー不足!? 重要な騎手が騎乗見合わせ

個性派記者の本音トーク 加藤
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こんにちは、CHECKMATEのジョッキー情報担当・加藤でっす!

一昨日まで開催があって、火曜日の全休日を挟んで今日から本格取材。せわしなく動いているが、この取材活動が楽しいんだよな。秋競馬もいよいよ特に面白い時期に差し掛かってきた。

皆様にさらに盛り上がっていただき、稼いでいただけるようにますます頑張らせていただきます。


さて、先週の3日間開催で一番の反響をいただいたのがこのレースだった。

当日一番・厳選勝負レース
(※シルバーランク以上限定)

[10月14日(月)新潟12R]
◎レッセパッセ(8番人気)
△ムガ(11番人気)
★ルトゥール(6番人気)

馬連:1万1720円的中
3連複:3万3180円的中

当日一番と位置付けているレースで、8番人気の◎レッセパッセを抜擢したことにも驚きの声が色々とあったが、我々としては「いや、むしろこんなに売れてないの?」が本音だった。そして相手関係も良い選択ができたと思っている。【的中馬券報告】も色々といただくことができました。

この舞台裏については、詳しくは【先週のスマッシュヒット】紹介ページの方を見てほしいんだが、もうひとつココで裏話を明かしておくと、『◎レッセパッセは元々、丹内祐次が騎乗予定だった』というのも、れっきとした強調材料だったんだ。

ハッキリ言ってしまうと、丹内が鞍上のままでも◎本命指名のつもりではあった。理由は後述させてもらうが、今はそれくらい丹内を取り巻く環境が変わってきている。

残念ながら土曜日の落馬負傷により幸英明に乗り替わりとなったんだが、陣営とすれば「前走で騎乗してミスしているものの、馬の特徴を掴んでいる幸が空いていて良かった」というところ。

我々としても、代打が幸だったからこそ推奨できた部分は大きいし、他の騎手なら厳選勝負レースとしての提供には踏み切れなかったかもしれないな。


そう、関係者情報や現場の局面というのは常に変化する。その変化を敏感に察知し、現場最前線で可能な限りギリギリまで踏み込んで追い続けるのがCHECKMATEの使命だ。


で、今日はこの丹内祐次に関するお話。

ジョッキー界屈指の鉄人、かつ近年は騎乗成績も向上させており、今やローカル開催を中心に“なくてはならない騎手”という立場を確立した。近年の騎乗数を見てみよう。

■丹内祐次の年間騎乗回数推移
(※2024年は10/14終了時点)
騎乗回数回数順勝利数
2024年748回1位59勝
2023年862回4位(関東1位)53勝
2022年804回6位(関東3位)64勝
2021年755回11位(関東4位)38勝
2020年720回11位(関東4位)29勝
2019年656回19位(関東9位)27勝
2018年595回32位(関東12位)12勝
2017年572回34位(関東17位)28勝

元々、マイネル軍団からの重用に加えて「どんな馬でも乗ります」というようなスタンスも相まって、成績の割に騎乗数が多いジョッキーではあった。

そこに成績も伴ってきたことや、エージェントの縁(※今のエージェントは横山武史も担当しているので、良い騎乗馬が回りやすくなった)が噛み合って、2022年頃から成績を大きく向上させている。そして今年は現時点で騎乗数No.1だ。

ココだけの話、今やってる新潟開催でも「丹内に騎乗依頼が殺到しまくっていて、依頼を捌くのにめっちゃ苦労している」と聞いているからな。

先述した◎レッセパッセのレースも、様々な依頼の中から吟味した上でこの馬をチョイスしているのがコッチからはミエミエだった。だからこそ、当初から◎本命を打つ準備はできていたんだよな。

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丹内祐次騎手

ただ、今週に関してはこの丹内が不在になる。先週の落馬負傷によって、肋骨にヒビが入ってしまったそうだ。

“鉄人”と界隈で呼ばれるだけあって、本人はそれでも乗る気マンマンだったそうだが、大事をとって騎乗予定をキャンセルしたらしい。お大事にしてくれ。


ただし、これで困るのが、丹内をアテにしていた陣営だよな。

もとより3場開催で人手が不足している上に、先週のスマホ問題のせいで騎乗停止が2名、引退が1名(菜七子……)という状況。代役探しに苦労しまくっていることは火を見るよりも明らかだ。


そう、騎手が“足んない”んですよ。


仮に代役が見つかったとしても、それが『結果的に良い騎手に巡り合えるか、あるいは妥協した選択になるか』なんて陣営の本音は馬券にも大きく影響を与える。

が、スポーツ紙や専門紙では『この馬は丹内騎手が乗る予定でした』なんて話は一切書かれないだろう。こんな大事な話なのにな。この点も情報力の違いのひとつだぜ。


CHECKMATEではすでに先手を打って、週末に丹内が騎乗予定だった馬についても内部事情を色々と入手できる態勢を整えている。

今週末はどこかで“丹内で勝つはずだった馬”が推奨情報で出てくるかもしれないので、その点にもご注目いただきたいところだ。

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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