個性派記者の本音トーク 加藤

【◎ラヴェルの裏で……】もう一頭の“ド人気薄”を巡るドラマと関東騎手問題

個性派記者の本音トーク 加藤
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石田ァァァアァアアア……!

こんにちは、関西ジョッキー担当の加藤です。

先週は佐賀帰り、今週は※※※帰りなんだけど、その話はまた後日させてもらうことにするよ。

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さて、加藤は何処へ出張に?

突然だが、今回の記事では“先週の日曜日”の話を振り返りたい。エリザベス女王杯当日のことだ。

エリ女に関してはあらゆる箇所でピックアップしているのでココでは割愛するとして、それ以前からの流れを振り返らせてほしいんだ。

ラヴェル以上の“ド人気薄”推奨とは?

この日は3場のメインレースすべて【有料会員様限定情報】として推奨買い目を公開する運びとなった。

福島11R 福島記念(G3)
⇒重賞買い目で3連複1万9070円的中

東京11R オーロカップ(L)
⇒ゴールド会員情報【穴の厳選1鞍】として公開

京都11R エリザベス女王杯(G1)
⇒ご存知、12人気◎ラヴェルから高配当!

【スマッシュヒット】紹介ページでは、エリ女・福島記念の2鞍を中心に舞台裏やお送りしていた関係者情報を公開しているので、そちらもぜひご覧ください。

この2鞍についてはどちらも目立つ配当になったことや、◎ラヴェルという選択に沢山の的中報告をいただいたんだが、実はこの間に行なわれたオーロカップについても、コアな会員様から多数の反響が届いていた。


先に結果を言っちゃうと、このレースは“不的中”でした。

ただ、変な話かもしれないが、メチャクチャ盛り上がった不的中でもあったんですよ。

何故なら、このレースは【穴の厳選1鞍】としての提供となり、その◎本命馬が……。

オーロカップの本命提供馬
◎スコールユニバンス
(石田拓郎騎手矢作芳人厩舎)

単勝は実に17番人気・193.8倍

・最後の勝利は昨年12月末(3勝クラス)
・OP入りから9戦すべて掲示板外
・直近2戦は17着⇒17着
・ハンデ51キロ、無名騎手が騎乗

そう、エリ女の◎ラヴェルなんて比較対象にならないほどのド人気薄。

こんな馬を推奨されたら、普通は「バカじゃないの?」と言われてしまいそうだ。っていうか、この世界に入ったばかりの自分なら間違いなくそう思っているだろうね。

実際、この日東京競馬場で取材にあたってくれた若手情報網の一人も「コレ、本当に推奨できるんですか?」とレース前に言っていたほどだ。

ただ、実はこの馬のことをずっと追っている立場からすると、この推奨はかなり期待を持ってお送りしたものだったし、何より【穴の厳選1鞍】の看板にふさわしいレースだったと思っている。


推奨理由の全容は後ほど紹介するとして、掻い摘んで説明すると、

・前走17着が進路ミスでどん詰まり。ただ手応えは抜群

・当時のレース直後に「まともなら上位進出の手応えがあった」との話

・今年の上半期の敗戦続きは状態面に問題があり、秋は復調ムード⇒パフォーマンスが回復

・軽い斤量で乗れる騎手が少ない中で、矢作厩舎がいち早く若手騎手(石田)を確保して参戦

・一般的には無名でも、直近で評判を上げている騎手の起用

鞍上サイドとしても初の超一流厩舎からの依頼で渾身騎乗が期待できる

という風に、目の前だけじゃなくて、過去から今回のレースに至るまでの流れを知っているからこそ、激走の可能性、何よりも特大配当の可能性を託せるという判断だった。

 ココを押すと当時の推奨文をご覧になれます。

東京11R
オーロC

◎本命馬

⑱スコールユニバンス
(矢作/石田)

朝イチ17番人気と世間からは見向きもされていない⑱スコールユニバンスだが、実はこの中間は関係者内で「次の東京は絶対に面白いはず」と、当レースに対してかなりの期待が寄せられていた。

近走は着順だけを見れば6→17→17着と散々だが2、3走前は共に上がり最速。前走10/14新潟11Rは抜群の手応えで4コーナーを回ってきたものの、直線で全く前が開かず追えないままゴール。「映像を見てもらったらわかると思いますけど、なかなかシビれるような手応えでしたからね。スペースさえあれば突き抜けてたんじゃないかと思うぐらい」と関係者も唇を噛む。

今年上半期は状態面が芳しくなく、着順も上がりも目立たない冴えない競馬が続いていたが、下半期に入ってからのレースぶりには顕著に変化が見られるところ。これは「徐々に復調してきたから」というのが関係者の話。デキ上昇がレースでのパフォーマンスに繋がっている。

引き続き好調で臨める上に、今回の舞台は東京の1400m。直線が長く腹を括った差しに構えられるコースで、なおかつ進路を確保しやすい大外枠ならば、少なくとも前走のようなことはないはず。


鞍上の石田騎手はデビューから丸一年勝てずと苦しい騎手生活を送っていた時期もあったが、今年は大波乱を演出するような穴馬の激走も含めて6勝。

京都でG1、福島で重賞がある“裏”の東京で、なおかつ軽ハンデ必至の本馬は体重の軽い騎手を探さなければいけない状況。人手が足りなくなる可能性を考慮し、厩舎サイドが先手を打って軽量な石田騎手を確保したのだろうが、鞍上サイドからすればこんなにラッキーなことはない。

「当然だけど、矢作厩舎の馬に乗るのはこれが初めて。もちろんあの厩舎には(坂井)瑠星(古川)奈穂ちゃんがいるから簡単ではないけど、上手くいけばローカル要員として目をつけてもらえるかもしれない」とは関係者の声。燃えない訳がない一戦なのだ。

「石田ァァア!」大絶叫の末に……

で、肝心のレースはというと……。これがまた、見せ場がありすぎた。

◎スコールユニバンスの近走は出遅れることが多かったんだけど、今回は出遅れることなくスタートを切ると、4コーナーまで中団につけ、馬群の外を追走していた。

これは大外枠ということもあって妥当な判断だったと思う。むしろ前走みたいにドン詰まりの可能性が消えた分、この時点で“あるぞ!”と思える位置取りだった。

そこから、直線に入って残り400m付近で仕掛けるとじわじわと上がっていき、先団との距離を詰める。ここで現場班は、


「石田ァァァアァアアア~~~~!!」


の大合唱だったらしい。そんな声出す人間、他になかなか居ないだろう。なんてたって、コッチは17番人気を全力応援だからな!


ただ、結果としては石田が“ちょっと焦った”という流れになってしまった。最後は先行勢と脚色が一緒になった上に、勝ったゴールデンシロップはさらに追い出しを待って追い込んできた組だった。

要するに、もうワンテンポ待てていれば……という競馬だ。スコールユニバンスの性質を考えると、ギリギリまで脚を溜めて全然良かったんだよな。


それでもゴール前では6頭の大接戦の中、勝ち馬とは0.1秒差。3着マルディランダとは同タイムでの入線だ。いや~、これは今年の馬券の中でも5指に入るくらい盛り上がった、けどメチャクチャ悔しい馬券だったよ。

推奨理由とセットで公開している【馬券のポイント】では、複勝での購入、あるいはワイド100円ずつの総流しもオススメさせてもらっていただけに、仮に3着でもトンデモナイ回収になっていた。ワイドなんて、どの馬相手でも万馬券は確定してたからな……。

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現地取材班より
レース後に届いた写真
ご丁寧に頑張れ馬券まで……

実際、我々同様の馬券の握っていた会員様が沢山いたようで、レース直後から(GIが始まる前というのに)かなりの量の反響が届いていたと聞いている。こんなにありがたいことはない。

中でも「今年は年明けの22万馬券に始まり、葵ステークスの36万馬券、エマロアの28万馬券と全部獲らせてもらっているが、今回が一番ビックリした」というお声もあった。事細かに見ていただいていることに改めて感謝申し上げます。

大半には分からなくとも、根拠があれば狙えるんです

さっきも言った通り、このレースの馬券は不的中だった。そりゃあ軸馬◎スコールユニバンスが5着だからな。

タラレバは色々あるけども、負けは負けだ。経験値が足りていない石田が乗ることを承知で推したんだから、彼の乗り方を過度に批判するのも筋違いだろう。

ただ、その10分後のエリザベス女王杯で、12番人気ながら◎としたラヴェルが情報通り激走しているように、我々としては「本当に走る可能性があると取材・分析から判断し、配当面を踏まえた上で推奨するに値する」という決断の下で、こういった超人気薄馬を推奨させてもらっていることが伝わっていればと願うばかり。

決して、躍起になって特大ホームランをフルスイングで狙っているのではなく、CHECKMATEが一丸となって、どんな馬であっても徹底的に取材・分析を重ねているという点はご理解いただきたいし、今後もサイトに大きな期待を寄せていただける推奨馬を日々お届けしていきたいと思っている。

こういった情報馬、なかなかコンスタントに居るものではないが、今回は【穴の厳選1鞍】(※ゴールド会員様限定情報)としてお送りした、その舞台裏を特別にご紹介させていただいた。ご興味のある方は、今後もぜひご注目いただきたい。

ゴールド会員情報の主な実績

石田拓郎、期せずして大チャンス!?

で、最後にもうひとつ大事な話をしておかなければならない。

この石田拓郎この先の頑張り次第で一気に花が開く可能性が出てきた。

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石田拓郎騎手

その理由は言うまでもない。周囲の若手関東ジョッキーの“自滅”である。

先月の藤田菜七子の件に始まり、昨日引退が発表されたタケゾー(永野猛蔵)、彼と同時期に騎乗停止を食らっている小林勝太、そして昨日騎乗停止が発表された佐々木大輔横山琉人と、調整ルームでの通信機器問題により、関東はとにかく騎手が手薄だ。

この件で思うことはまた別のタイミングで喋るかもしれません。昨日、堀江さんが書いてくれた競馬裏チャンネルもぜひ。

そんな中で、3キロ減の特典があって、かつ騎手が足りていない状況となれば、この先しばらくは石田への騎乗依頼が増えてくるのは間違いないはず。もっとも、こんなことを言っていて“実は石田もアウトでした……”みたいなオチだけはくれぐれも勘弁してほしいが。

■石田拓郎騎手の成績
(※2024年は11/10終了時点)
着別度数勝率平均人気平均単オッズ
2024年7-8-6-2942.2%11.2人気160.8倍
2023年0-1-1-1040.0%12.0人気186.9倍

ご覧の通り、石田自身の成績はまだまだ目立つモノじゃないし、騎乗馬の平均人気が2ケタという時点で、“ノーチャンス”に近い馬が多すぎるのも事実。そもそも、1番人気馬への騎乗すら先週の競馬が初めてだったらしい(11/10東京4R、ルックアトミーで3着)。

まあ、所属している新開厩舎も決して成績が優れているとは言えない(昨年8勝⇒今年6勝)し、ここまでは環境そのものが厳しかった部分は否めない。

ただ、そんな中でも今年6勝を挙げ、先週のスコールユニバンスでも(我々としては悔しいが)見せ場は作った。こういう姿を見ている関係者は絶対に居るからな。

騎手というのは、いったいどこにキッカケが転がっているかなかなか分からないモノ。石田がここから活躍すれば『デビュー年に未勝利だったアイツが凄いことになったなあ……』と、周囲からの見る目が一気に変わる可能性もある。

個人的には接点はほとんど無いんだけど、関東情報網によると「良い子なんだけど、なかなか騎乗馬に恵まれてないよねえ……」と、決して評判は悪くないと聞いている。

まだまだ経験が足りていないだけに、上手く乗れない場面も少なくないだろうが、このチャンスにぜひとも存在感を示してほしいところ。石田、頑張れよ!

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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