個性派記者の本音トーク 加藤

【アメリカジョッキークラブカップ】過去10年馬券内率0%のデータとは?

個性派記者の本音トーク 加藤
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ども、騎手情報担当の加藤です。

昨日は『松山弘平の減量』に関する話題をしたが、今日はAJCCの馬券ポイントについての記事だ。

▼昨日の記事はコチラ

今週は、最終週を迎える中山の外回りコースで行われる芝2200m戦、アメリカジョッキークラブカップ(以降AJCCと略す)だ!

当レースは、春のG1戦線でも活躍が期待できそうな好メンバーが揃ったな。昨年の有馬記念で的中馬券(3連複2万0850円的中)に貢献してくれた3着のダノンデサイルや、昨年の産経賞オールカマーを勝利したレーベンスティールなどが出走するな。

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馬券のポイントを話す前に、どうでもいい話を一個していい?

『AJCC』と聞くと競馬好きの皆様は競馬のレースを先に思いつくと思うが、オレはもう一つ思いつくんだ。

『ALL JAPAN CREW CONTEST』なのだが、ご存じだろうか。

これは某有名ハンバーガーチェーンのマ●ドで行われる技能コンテストで、略して『AJCC』と呼ばれている。このコンテストは、マ●ドで働く全ての方が対象で、店舗→地区→県→全国の順でトーナメントを行い、各部門のチャンピオンを決める。

各部門の内容としては、ポテトMサイズを入れるスピードと正確な量を競ったり、ハンバーガーの完成速度や綺麗な形かどうかを競ったりする。

オレは学生の時マ●ドで働いていて、ポテトの部門で地区コンテストに出場したが周りのレベルが高くてランキングはビリ付近だったな……。

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それはさておき、競馬の方の『AJCC』の話をしていくぞ!


今週も馬券のポイントを見つけたんだ。過去10年で“馬券内率0%のデータ”をな!

過去10年馬券内率0%のデータとは?

まずはこのデータを確認していただきたい。

■過去10年のAJCCの脚質別成績
(2015年~2024年)
脚質着別度数勝率連対率複勝率
逃げ1- 0- 1- 9/ 119.1%9.1%18.2%
先行8- 4- 2- 22/ 3622.2%33.3%38.9%
差し1- 5- 6- 47/ 591.7%10.2%20.3%
追込0- 0- 0- 33/ 330.0%0.0%0.0%
マクリ0- 1- 1- 0/ 20.0%50.0%100.0%

追い込み馬は【33頭】いるが、一度も馬券内に来ていないんだよ!

逆に先行馬は【36頭】中、8勝と過去10年でほとんど先行馬が勝利している。複勝率で考えても約4割と高く、先行馬が優勢となっている

その影響もあるのか、平均人気を比較すると先行馬は6.6人気に比べ、追い込み馬の平均人気は10.9人気だからそもそも人気しないんだ。

なので、追い込み馬で人気している場合や穴馬だからといって選択する場合には注意が必要だ。ただ、過去10年で2頭しかいないが、マクリ成功率は100%なので、こちらも合わせて注目していきたい。

かなり遡り、1986年以降のAJCCの脚質別成績を確認してみても、

■AJCCの脚質別成績
(1986年~2024年)
脚質着別度数勝率連対率複勝率
逃げ7- 2- 2- 30/ 4117.1%22.0%26.8%
先行22- 18- 13- 95/14814.9%27.0%35.8%
差し8- 15- 18-106/1475.4%15.6%27.9%
追込2- 1- 4-114/1211.7%2.5%5.8%
マクリ0- 3- 2- 1/ 60.0%50.0%83.3%

追い込み馬が最後に馬券内に来たのは2007年2着インテレット、最後に勝利したのは2002年フサイチランハートなんだ。39回中2回しか勝利していないことからも追い込み馬が馬券内に来るのが難しいことが分かるな。

先行馬は長い期間で見ても勝率が高く、39回中22勝と半分以上勝利している。また、勝率で見ると逃げ馬の成績も高いことが目立つな。

では、なぜ前目で運んだ馬の勝率が良いのだろうか。

なぜ逃げ先行馬の勝率が高いのか

これは中山芝2200mのコースを紐解く必要がありそうだ。このコースは4コーナーを曲がり終えたホームストレッチからスタートする。スタートから1コーナーまでの距離が約432mあるため各馬が欲しいポジションを確保するために、十分な距離があると言える。

1,2コーナー間は緩やかなカーブになっていて、向正面では下り坂になっているため、ペースが緩むことがない。また、3,4コーナー間も緩やかなカーブになっているため、道中はスピードに乗りやすい箇所が多いため極端なペースにはなりにくい。

そのため、道中でペースが緩むポイントがなく、後方から運ぶ馬は脚が溜まらないまま直線へ進入することになると考えられる。

また、脚が溜まっていたとしても、最後の直線は310mと短いため、直線一気するのは難しい。なので後方から運んだ馬の成績が良くないのだろう。

ただ、先行馬を選ぶ際に注意点がある。このコースは、急坂のある直線を2回通ることになる。そのため、スタミナが必要となってくる。道中はペースが落ちにくい特徴があるため、常に一定のスピードで回って来れる持続力も必要になってくるので、その点も踏まえて慎重に馬を選択する必要があるんだ。

逃げ先行が優勢なのは、AJCCに限った話ではないんだ。過去5年の中山芝2200mの脚質別の成績になる。

■過去5年の中山芝2200mの脚質別成績
(2020年~2024年)
脚質着別度数勝率連対率複勝率
逃げ15- 8- 9- 65/ 9715.5%23.7%33.0%
先行42- 47- 36- 171/ 29614.2%30.1%42.2%
差し23- 29- 28- 406/ 4864.7%10.7%16.5%
追込4- 0- 8- 306/ 3181.3%1.3%3.8%
マクリ3- 3- 7- 9/ 2213.6%27.3%59.1%

中山芝2200mは、追い込み馬の成績が本当に良くない。最後に勝利したのは(2023/4/15・1勝クラス)シャドウマッドネスだ。1年以上も勝利していないんだよ。

全体で見ても逃げ先行馬の成績が良い。ただ、後方から運ぶ馬の成績は良くないが、小頭数にはなるもののマクリの成績は高いんだ。捲る競馬は仕掛けタイミングが大事になってくる。向正面の下り坂が終わり平坦になる3コーナー付近から仕掛け、前目に上がっていき押し切ることがポイントとなる。

後方から運ぶ馬の中でも長い距離脚が使える持続力のある馬は4コーナーでは前目にいて馬券内に来る確率が高いためこちらも注意する必要がある。

逃げ先行馬が優勢!では枠は?

逃げ先行馬が優勢なことがお分かりいただけたと思うが、枠の有利不利はあるのだろうか。

まずは過去5年の中山芝2200mの枠別成績を確認していただきたい。

■過去5年の中山芝2200mの枠別成績
(2020年~2024年)
着別度数勝率連対率複勝率
1枠15- 11- 8- 88/12212.3%21.3%27.9%
2枠9- 10- 11-103/1336.8%14.3%22.6%
3枠8- 6- 11-115/1405.7%10.0%17.9%
4枠9- 16- 10-111/1466.2%17.1%24.0%
5枠11- 6- 9-128/1547.1%11.0%16.9%
6枠8- 11- 11-132/1624.9%11.7%18.5%
7枠13- 12- 14-136/1757.4%14.3%22.3%
8枠14- 15- 14-144/1877.5%15.5%23.0%

1枠の成績が良い。これは、直線を2回通るコースになっているため、スタミナを多く使う。そのため、距離ロスなく立ち回れる1枠がいいのだろう。

ただ、1枠には劣ってしまうが、7,8枠の成績も良い。これはスタートから1コーナーまでの距離が約432mと長い分、外でレース展開を見ながらポジションを確保できるため、積極的に前目を取りに行きやすいことが考えられ、好成績に繋がっているのだろう。

次に過去10年のAJCCの枠別成績を確認すると

■過去10年のAJCCの枠別成績
(2015年~2024年)
着別度数勝率連対率複勝率
1枠1- 0- 1-12/147.1%7.1%14.3%
2枠1- 1- 2-10/147.1%14.3%28.6%
3枠1- 1- 0-14/166.3%12.5%12.5%
4枠1- 1- 3-11/166.3%12.5%31.3%
5枠1- 1- 1-15/185.6%11.1%16.7%
6枠2- 2- 1-15/2010.0%20.0%25.0%
7枠1- 2- 1-16/205.0%15.0%20.0%
8枠2- 2- 1-18/238.7%17.4%21.7%

内枠が4勝、外枠が6勝している。内外でそこまで大きな差はないが、外枠が若干有利な成績になっているな

ただ、1枠の成績がAJCCになると成績を落としている。これはAJCCが最終週に行われるため、馬場の内側が傷んでの結果だろう。

ただ、どの枠も馬券になっていることから、逃げや先行馬がどの枠に入っても、枠で評価を落とす必要はなさそうだ。

ということで、AJCCについてまとめてみると、

AJCCの馬券ポイント!

①逃げ先行馬が優勢

②枠による有利不利は特になし

過去10年で追い込み馬は馬券内率0%になっているため、追い込み馬の馬券購入を検討する際は頭に入れておこう!

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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