
どもども、新人ジョッキーも大体トモダチ、加藤です。
競馬界は2月に突入し、“引退する人々”に関わる情報が特に盛り上がる時期……というのは皆様にもお伝えしてきた通り。
だが、忘れちゃいけないのは、去る者が居れば新たに出会う者も沢山居るということ。そう、新人騎手たちのデビューである。このまま無事に運べば今年は下記の7名がデビュー予定だ。
氏名 | 所属厩舎 |
---|---|
上里 直汰(ウエザト ナオタ) | 加藤士(美浦) |
遠藤 汰月(エンドウ タツキ) | 伊藤伸(美浦) |
谷原 柚希(タニハラ ユズキ) | 伊藤圭(美浦) |
田山 旺佑(タヤマ オウスケ) | 新谷(栗東) |
舟山 瑠泉(フナヤマ ルイ) | 田中博(美浦) |
森田 誠也(モリタ セイヤ) | 斉藤崇(栗東) |
和田 陽希(ワダ ハルキ) | 杉山晴(栗東) |
我々【関西情報社CHECKMATE】としてはもちろん栗東からデビューする子たちに頑張ってほしいところだし、和田竜二のご子息である陽希クンなんかはどうしたってマスコミから採り上げられる機会も増えるだろうな。
ただ……個人的には今のところ「関東デビュー組の方が台頭してきそう」という風に感じるところがある。その理由のひとつが『一般公開された模擬レースの結果』だ。
確か41期生の模擬レースは計7鞍行われていたんだけど、うち3勝を挙げているのが舟山瑠泉クンだ。残り4鞍のうち2勝が遠藤汰月クン、あとは現役騎手が2勝となっていたように記憶している。栗東デビュー組は一度も勝てなかったんだよな。
もちろん模擬レースの結果だけで腕を判断するのは早計だけど、ここまで結果が偏っているという現実は知っておくべきだろう。
その上で、一番注目しているのが、田中博康厩舎からデビュー予定の舟山クンだ。
個人的に繋がりがある騎手筋からも「騎乗フォームがとにかく安定している」「これは活躍してくれるんじゃないか」という期待の声が飛んでいる。さすがに模擬レースで3勝しているだけのことはありそうだな。
ただ、注目している理由は模擬レースでの活躍や所属厩舎だけではない。この子、お父様が船場競馬の厩務員をやっていて、ナイキマドリードやサウンドトゥルーといった活躍馬も担当してきたスゴイ方なんだ。
そして、南関東競馬にルーツがあるということもあって、舟山クンの憧れのジョッキーは戸崎圭太だという。あまりにゾッコンすぎて、中学生の時に出場したジョッキーベイビーズでは戸崎が南関東時代に来ていた勝負服を譲り受けて出走したそうだ。
戸崎と言えばタナパク厩舎の馬にも数多く乗っているし、幼少の頃から憧れ続けたジョッキーと近い位置で騎手生活を始めることができる。これだけでもモチベーションは高いだろうし、成長スピードも早いだろうよ。
噂によれば「デビュー週から大物馬主の所有馬に騎乗できるかもしれない」という話らしいし、この子の存在は覚えておいて損はない。これ、ひょっとするとエージェントも戸崎と同じ人が付く可能性まであるだろうな。だとしたら騎乗馬も集まりやすいはずだぜ。
とはいえ、下馬評だけでは決まらないのがこの世界だし、遅れて台頭してくる若手が出てくるケースだってある。何よりまずは無事に騎手生活がスタートすることを願うばかりだ。この世界、本当に色々あるからな……。

加藤
関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。
騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。