個性派記者の本音トーク 加藤

【共同通信杯】過去10年で1番人気が0勝!高配当もあるぞ!

個性派記者の本音トーク 加藤
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ども、騎手情報担当の加藤です。

今週は、東京芝1800mで行われる3歳重賞、共同通信杯だ!

共同通信杯は皐月賞のトライアル競走ではないものの重要な一戦となっており、過去10年で共同通信杯から皐月賞に直行した馬は5勝しているんだ。

昨年はジャスティンミラノが共同通信杯を勝利し、皐月賞に直行し制覇している。

クラシック路線で活躍する馬を多く輩出している共同通信杯だが、実は過去10年で1番人気が1勝もしていないんだ。成績は[0-4-2-4]と6割で馬券圏内に来ているが勝ち切れない結果となっている。

昨年は朝日杯フューチュリティSを勝利し1番人気に推されたジャンタルマンタルが2着で、4番人気→1番人気→9番人気の決着となり、3連単11万0030円の高配当となった。共同通信杯は、馬券妙味のあるレースになっているんだ

では、どの馬が好走するのだろうか、考えていこう。

共同通信杯は上がり3ハロン勝負!

共同通信杯は東京芝1800mで行われるが、特徴としては前半がスローペースで、上がり3ハロン勝負になりやすいということが挙げられる

東京芝1800mのコースレイアウトは、2コーナー付近にあるポケットからスタート。2コーナーを斜めに横切る形で向正面に入る。向正面では3コーナーまでの距離が長いため、先行争いが激しくなることはなく、ペースはゆったりと流れる。

そのため、直線の瞬発力勝負になりやすいんだ。直線で速い脚が使えることが好走のカギになってきそうだぞ

実際に過去10年の上がり3ハロンの1位の成績を見ると[5-1-1-4]と5勝しているんだ。

ただ、直線での瞬発力勝負だけでは勝利するのは厳しくなってくる。過去10年の脚質別成績を確認してみると、

脚質着別度数勝率連対率複勝率
逃げ0- 2- 2- 8/ 120.0%16.7%33.3%
先行6- 4- 4- 16/ 3020.0%33.3%46.7%
差し3- 4- 3- 23/ 339.1%21.2%30.3%
追込1- 0- 1- 27/ 293.4%3.4%6.9%
マクリ0- 0- 0- 2/ 20.0%0.0%0.0%

先行馬が6勝と好成績を上げているんだ。道中を後方で運び、直線で瞬発力を発揮した馬は前に届かない可能性が高くなってくる。そのため、道中は先行しつつ、直線で瞬発力勝負に持ち込むことが勝率を上げそうだ。

ただ、前目に運びながら脚を溜めないといけないため、いかに瞬発力を引き出すかが重要になってくる。騎手の腕にもかかってきそうだな。

では、どの馬が道中を前目で運び、速い上がりが使えるのだろうか。それは前走の距離から分かってきそうだぞ。

前走距離から好走馬を紐解く

これは過去10年の前走の距離別成績になる。

前走距離着別度数勝率連対率複勝率
1400m0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%
1600m1- 4- 2- 23/ 303.3%16.7%23.3%
1800m2- 4- 3- 14/ 238.7%26.1%39.1%
2000m7- 2- 5- 34/ 4814.6%18.8%29.2%

前走2000m組から共同通信杯に出走した馬は7勝しているんだ。東京芝1800mを余力を持って走ることができる分、脚を溜めて直線の瞬発力勝負に持ち込みやすいため、好成績になっているのだろう。

また、共同通信杯を先行した馬の前走の距離別成績を確認すると

前走距離着別度数勝率連対率複勝率
1400m0- 0- 0- 1/ 10.0%0.0%0.0%
1600m1- 2- 1- 3/ 714.3%42.9%57.1%
1800m1- 1- 1- 4/ 714.3%28.6%42.9%
2000m4- 1- 2- 7/1428.6%35.7%50.0%

前走2000m組が4勝と好成績を上げている。つまり2000mを経験している方が、道中で先行しつつ、直線で瞬発力を発揮しやすい傾向にあることが分かる。

昨年勝利したジャスティンミラノは、前走2000m組からの出走だが、道中を[5-2-2]と通過し、3ハロン上がり2位の32.6秒で勝利している。

また、前走どのクラスを出走したかも注目する必要がありそうなんだ。ジャスティンミラノは新馬戦勝ちからキャリア2戦目で共同通信杯を勝利している。

共同通信杯は、前走重賞を好走した馬よりも、まだ底を見せていない新馬勝ちの馬の好走が目立つんだ

前走重賞組が[1-2-3-20]に対し、前走新馬戦組が[3-3-2-5]と好成績を上げている

頭数は少ないが、前走2000m戦の新馬戦から共同通信杯に出走した馬は、[2-1-1-0]と100%馬券になっているから注目だ

今年は前走2000m戦且つ新馬戦から共同通信杯にエントリーがあるのは、関西馬のネブラディスクのみだ。なので、大いに期待ができるな!

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ここでも西高東低が見れるかもしれないぞ!

今回の共同通信杯は、関東馬のレッドキングリーマスカレードボールが人気の中心になりそうだが、前走重賞組の成績がそこまで高くなかったことや、過去10年で1番人気は0勝と勝てていないこともあるため、高配当のチャンスになっているぞ!

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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