個性派記者の本音トーク 加藤

【スプリングS】クロワデュノール一強に待ったをかける馬は現れるか?

個性派記者の本音トーク 加藤
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ども、騎手情報担当の加藤です。

今週は中山芝1800m戦、スプリングステークスだ。

スプリングSは皐月賞トライアルとして、上位3着までに入った馬には皐月賞への優先出走権が与えられる。

今年のメンバーは、新馬戦で2歳の札幌芝1800mをレコード勝ちしたキングスコールや2戦2勝のマテンロウバローズ、3走前OP・芙蓉Sを勝利したジェットマグナムや2走前OP・アイビーSでは勝ち馬に0.2秒差の2着と好走したピコチャンブラックなど粒揃いな顔ぶれとなった。

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徐々に皐月賞に出走する枠が埋まってきたな。
スプリングSではどの馬が出走の切符を手にするのだろうか。

ちなみに現時点では、皐月賞は「クロワデュノールが一強なのでは?」という声が挙がっている。

クロワデュノールはG2・東京スポーツ杯2歳では24キロ増で余裕残しの仕上げではあったが、2着と3/4馬身差の勝利。次走G1・ホープフルSでは2着と2馬身差で快勝し、3戦無敗で2歳王者となった。

そのため、本馬は関係者の間でも一目を置かれている存在なのだが、3戦無敗のG1馬以外にも一強と言われる理由があるんだ。

それはクロワデュノールが負かしてきた相手が、3歳重賞で立て続けに勝利しているんだよ

サトノシャイニング
G2・東スポ杯2歳Sで2着。
→G3・きさらぎ賞に出走し2着と3馬身差をつけて勝利。

マスカレードボール
G1・ホープフルSで11着と敗れる。
→G3・共同通信杯に出走し2着と1馬身差をつけて勝利。

ファウストラーゼン
G1・ホープフルSで17番人気ながら、好走し3着。
→G2・弥生賞に出走しホープフルSと同様捲る競馬をし、そのまま押し切る。
この3頭がクロワデュノールに敗れた後、重賞で強い勝ち方をすることで、必然的に東スポ杯2歳SやホープフルSのレースレベルが高かったと位置づけられる

その結果、皐月賞は「クロワデュノールが一強なのでは?」という声が挙がっているんだ。

スプリングSでもクロワデュノールに敗れた馬が出走する。関東馬のピコチャンブラックと関西馬のジェットマグナムだ。

ジェットマグナムは前走きさらぎ賞では逃げの戦法で9着だったが、元々は先行して力を発揮するタイプで3走前OP・芙蓉Sを勝利している。

ピコチャンブラックは前走ホープフルSで3番人気に推され、13着と敗れたが2走前リステッド・アイビーSでは勝利したマスカレードボールに0.2秒差の2着だった。東京芝1800mでは、クロワデュノールが勝利した東スポ杯2歳S(1.46.7)よりも速い1.46.0のタイムで走破している。

どちらも実力はあり、力を発揮できれば重賞を制することが可能な馬ではある。

ただ、キングスコールやマテンロウバローズなど強力なライバルもいるため、クロワデュノールに敗れた馬がまた重賞を勝利するのか、それともクロワデュノールに待ったをかける馬が現れるのか注目の一戦となっているな。

加藤

関西ジョッキーは「だいたい友達」
幼少期に競馬場で武豊を生で見てジョッキーを志し「圧倒的に勝ちまくるユタカとアンパンマンが幼少期のヒーローだった」(本人談)。残念ながら競馬学校入学の規定に合わず夢を断念するも、同じ世界で働きたい一心で業界に飛び込んだ。「最後に馬券を託すのは騎手。騎手なくして馬券は買えない」が座右の銘で、関西ジョッキーはだいたい友達を公言し、騎手エージェント事情にも深く精通している。

騎手を志しただけあって騎乗技術にはとてもうるさく、ほとんどの騎手のクセを手の内に収めている。横山武史、坂井瑠星など、サイト内でブレイクを予告した若手騎手が軒並み大活躍中。

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