どうも、美浦の佐山です。
先週は栗東を中心に若手騎手界隈での騒動が大きな話題になったな。調整ルームでのスマホ違反が発覚したジョッキーたちは今週から1ヶ月間の騎乗停止。もう、周囲から散々言われているとは思うが、この機会に自身を見直して戻ってきてくれれば良いんじゃなかろうか。
しかし、一度に6名もの若手が不在ともなると、必然的に他の騎手たちにとってはチャンスとなる。その中から、今日は『この1ヶ月こそが大きなチャンス』となりそうな2名の関東所属ジョッキーを紹介しておこう。
佐山がプッシュする2年目の関東ジョッキー2名に注目!
一人は2年目の西塚洸二。CHECKMATEではリニューアル前の記事でいち早くお伝えしていたが、この春から栗東・藤原英厩舎で武者修行中だ。
栗東にツテが少ない分、滞在直後は騎乗数こそ少なかったが、いち早く藤原英厩舎の騎乗馬で結果を出したのが大きかった。
厩舎サイドとしても彼を乗せやすくなった部分もあるし、今後さらにチャンスは増えて行くだろう。実際、西塚×藤原英の勝負情報馬で大きな配当も獲らせてもらったしな。
そこに、岩田望来が藤原英厩舎所属からフリーになった。この件については“お察し”いただきたい案件なので多くは語らないが、いずれにしても当面は岩田望が重用されるようなことは無くなるはず。そうなると、今まで以上に西塚が起用される場面は増えるだろうね。
今週の西塚は土日ともに新潟で、計11鞍に騎乗。ローカル開催だと、元々所属している美浦関係の依頼と、現在拠点にしている栗東での依頼のどちらも集まるのは良いところだな。
中でも、藤原英厩舎の管理馬は2鞍だ。前走で21万馬券に貢献してくれたホールネス(土曜新潟5R)、直近は崩れているが現級実績のあるアナレンマ(土曜新潟11R)、最低でもどちらかで結果が欲しいね。
もう一人は同じく2年目の佐々木大輔。デビュー年の昨年は9勝、今年はすでに15勝とジャンプアップを果たしている中で、他の若手が“自滅”したのだから必然的に立場が上がる。今週は土日共に新潟で、なんと20鞍もの依頼が集まった。
元々、お父さんが美浦トレセンの中で有名な腕利き助手として知られていてな(二ノ宮厩舎時代にエルコンドルパサーやディーマジェスティを担当、現在は堀厩舎に所属)。
その関係で周囲のバックアップ態勢も含め注目されていたんだが、今年は特に積極性が光っている。先週も3勝を挙げる活躍で、その3鞍がすべて逃げ切り勝ちだ。
今週も、先行しそうな馬に騎乗する時は要警戒。人気薄でも押さえておいて損はないという場面が随所にあると思うぞ。
チャンスが増える分、周囲からの期待も必然的に大きくなって、シビアなジャッジを下される場面も出てくるとは思うが、ココで結果を残せば夏競馬で良い馬も回ってきやすくなるだろう。くれぐれも立ち振る舞いには気を付けてつつ(苦笑)、結果を残してもらいたいモンだな。
また、この両名絡みで推奨馬券が公開されることも今後さらに出てくるだろうから、その際はぜひ注目してみてくれ。
佐山
栗東から美浦へ…ライバル陣営の情報は任せろ
ビッグボス堀江を師と仰ぎ、かつては同じく記者として栗東で活動していたベテラン。栗東を出たことのない根っから地元民だったが、ある時に関東情報の収集のため美浦に派遣されたことをキッカケに、今では『ライバル陣営』にあたる関東圏の勝負情報を一手に引き受けるリーダー的存在となった。
本人曰く『向こうの水が合っていた』とのことだが、実際は“遊び”の環境が揃う関東圏の生活が楽しくて仕方がないらしい。しかし、仕事には一途であり、その“遊び”も含めて関係者からの本音を引き出す技術は一級品である。