個性派記者の本音トーク 佐山

【阪神JFに大アクシデント】色々【その裏で……】

個性派記者の本音トーク 佐山
佐山

美浦担当の佐山です。普段は週末メインでやらせてもらっているが、ちょっと今日は美浦から色々な話題があるので筆を執るとしよう。

まず、今日(水曜日)は今週出走組の大半が追い切る日なんだが、阪神ジュベナイルF(GI)で恐らく1番人気を争うことになるであろうボンドガールが追い切りを回避した。

実は、昨日(火曜日)ほとんどマスコミの居ない状況下で、調整中に放馬するというアクシデントがあってな。それで大事を取って今日は様子見ということになった。

一応、状態面に問題が無ければ明日追い切って出走……という運びになるだろうが、さすがにコレは陣営にとって頭が痛いことになってしまったな。


とはいえ……元々、CHECKMATEとしてはこの馬に付け入るスキがあると見ていて、それは前走(サウジアラビアRC)で騎乗した川田サイドの感触からも『人気ほど絶対ではない。素質は確かだが現状は課題が多い』という部分は明らかだったんだ。

馬券的にはコレを“逆張り”するのが面白い状況とも考えていたんだが、このアクシデントによって様相がどう変わるか。まずは明日の追い切り確認とその後の取材に専念したい。

編集部注:この記事の更新から約2時間後、17時前にボンドガール陣営から回避が表明されました。

というわけで、一般的にこういったGI絡みの話題や、先に控える有馬記念に向けた出走馬の動きなんかに注目しているメディアが多いようだ。今年の開催も残り3週間少々となり、大レースも残り僅か。当然、スポーツ紙や専門紙はそちらをメインで採り上げるだろう。

有馬記念に関して言えば、やはり騎手の乗り替わりの背景が色々とポイントになる。今のところの想定はこんな感じ。

ソールオリエンス 横山武川田
タスティエーラ モレイラムーア(再来日の場合)
スルーセブンシーズ ルメール池添
スターズオンアーズ ビュイックルメール

一応、“ムーアは本当に有馬記念週だけ再度来るのか?”という点が少々引っかかっている。代わりにこのところ堀厩舎の主戦扱いである松山あたりをスタンバイさせる可能性はあるだろう。

それにしても、石橋脩はすっかり堀厩舎に乗せてもらえなくなったな……。裏話は色々と聞いているが、長年“便利屋”扱いだった頃を思うと少々可哀想にもなる(苦笑)。

それから、騎手以前にソールオリエンスとタスティエーラに関しては『古馬相手に本当に通用するのか?』という点で、正直言ってまだパフォーマンス面からは保証されていない部分が大きい。もうちょっと分析を重ねたいところだ。


それよりも、だ。


この12月は『年内に何とか勝たなければならない』と各陣営がスタンバイさせている馬が色々と居て、特に平場戦が面白いんだよな。

例えば、関東騎手リーディングは横山武史(118勝)と戸崎圭太(109勝)の一騎討ち。ほぼ武史優勢だけど、戸崎サイドだってそう簡単には諦めていない。実際、今週日曜日は阪神ジュベナイルFに乗りに行く武史に対し、中山で多数の騎乗依頼が集まっている戸崎の方が固め撃ちが狙える状況になっている。

これは分かりやすい例だが、他にも『厩舎の目標である○○勝には絶対に乗せたい』とか『お世話になったオーナーへ馬券で“お歳暮”代わりに儲けてもらいたい』とか、色々な思惑が蠢くのが師走競馬だ。

そして、そういう話が得意な、個人的に“馬券厩舎”と呼んでいる某厩舎絡みで、如何にもな極秘ネタが下りてきてるんだよな。


これはちょっと、あくまで全体にはシークレットで“内輪だけで……”という話になりそうなのはご了承いただきたいが、今週に限らずこういった濃厚な裏ネタが揃いやすい師走競馬、そしてその先はお年玉馬券と、関東からも渾身の勝負情報を続々と入れていくつもりなので引き続きご注目いただきたい。

佐山

栗東から美浦へ…ライバル陣営の情報は任せろ
ビッグボス堀江を師と仰ぎ、かつては同じく記者として栗東で活動していたベテラン。栗東を出たことのない根っから地元民だったが、ある時に関東情報の収集のため美浦に派遣されたことをキッカケに、今では『ライバル陣営』にあたる関東圏の勝負情報を一手に引き受けるリーダー的存在となった。

本人曰く『向こうの水が合っていた』とのことだが、実際は“遊び”の環境が揃う関東圏の生活が楽しくて仕方がないらしい。しかし、仕事には一途であり、その“遊び”も含めて関係者からの本音を引き出す技術は一級品である。

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