個性派記者の本音トーク 佐山

【某調教師はラッパ吹き!?】公式コメントでここまで言う? しかも裏目が多い!?

個性派記者の本音トーク 佐山
佐山

どうも、関東⇔北海道の行き来で頑張っております。佐山です。

先週から始まった北海道シリーズ、函館スプリントSでは関東馬◎ウイングレイテスト(5番人気)を進言させてもらって、的中に繋げることができた。その背景については山川記者がまとめてくれているので、ぜひご覧いただきたい。

3連単まで仕留め切れなかった悔しさはあるが、今後も勝負処でこういった良い情報を関東陣営から引っ張ってこれるよう、取材に励む次第だ。


さて、今日の話題はとある美浦所属の調教師に関する話だ。一応、名前は伏せさせていただく。

先週末に赤崎記者『レース後の関係者コメント』にまつわる裏事情を喋っていたのを読んで、コチラからも“公式コメント”に関する面白い関係者ネタを紹介させてもらおうと思い至った次第だ。

▼赤崎記者の先週末コラムへ
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自分が喋るのは『レース“前”の公式コメント』の方だ。

基本的にどの専門紙・スポーツ紙でも各レースの馬柱と共に、各陣営からレースに向けたコメントが掲載されている。それが調教師のものであるか、厩舎スタッフのものであるかは異なるけどな。

愛読する競馬新聞が
ある方もいらっしゃるでしょう

ただ、新聞向けのコメントで陣営の本音がしっかりと発信されているケースはほとんど無いだろう。中には不調を隠していたり、煙に巻いたりするようなモノもしょっちゅうあるし、表沙汰にしたくない部分は“オフレコ”を指定してくる場合も少なくない。

また、主にコロナ渦がキッカケになったんだが、多くの取材陣との接触を避けるために『陣営から代表者にコメントを出して、それを後から他紙の記者と共有する』というケースも増えている。そうなると、新聞社によっての独自性がさらに薄れているんだよな。

しかし、CHECKMATEに在籍する記者や、繋がりのある情報網は、現場関係者から直接本音を聞き出したり、長い付き合いから来る独特のニュアンスを把握したりすることができる。それこそが大きな強みのひとつだ。


……というCHECKMATEの活動の根幹にあたる部分を理解していただいた上で、この先を読み進めていただきたい。

先週のとある関東のレースに出走した馬について、某専門紙にて『調教師からのレース前談話』としてこんな内容が掲載された。

叩いて状態は良くなっているし、かなりいいと言える。今回は確実に勝てると思う。鞍上の進言もあり、ブリンカーは外す。

いや~、ここまで表向きに言い切っちゃうんだ(笑)


競馬歴が長い方なら「この調教師は普段から慎重な発言しかしないな」とか「また“泣き”コメントだな」とか思った場面もこれまでにあったと思う。『十人十色』という四字熟語の如く、調教師が10人いれば、コメントのニュアンスも10通りあると思っていただいてイイ。

とはいえ、ここまで強気な発言をする調教師はこの人くらいなんだよな。この“確実に勝てる”という言葉をすべての競馬新聞社が採用したかどうかは分からないけどね。


……と、ここまで読んでくださった会員の皆さまは、すでに“察し”が付いていることでしょう。

この馬、結果は2着でした(苦笑)。

そう、この調教師は『確勝級』を大々的に喋った時に、裏目を引く場面が結構あるんだよ。その特徴を知っている側からすると笑い話ではあるんだけど、そのまま信用した人からするとたまったもんじゃないよな。


該当馬や具体的な時期は伏せさせてもらうが、最近1年間ではこういったコメントもあったな。

今回も美浦からの輸送をクリア。メンタルが良く、普段はおとなしく、乗るとしっかり走る理想的な状態。相手次第では確勝級。

長期休養明けを叩いた割に思ったほど絞れず苦労しているが、今回は木曜日に栗東に移動し、当日輸送で臨む。勝ち負けになる。

大分、去勢の効果が出てきて精神面が成長してきました。ここは確勝級でしょう。

さて、それぞれどんな着順だと思う? ぜひ予想してみてほしい。

予想、当たるかな?

答えは上から、3着・8着・10着だ。

せめて馬券圏内ならまだ最低限の仕事とも言えるが、ここまで強気に“ラッパを吹いた”ようなコメントで大敗した日には目も当てられないな……。

※画像はイメージです

一応、ひとつだけフォローしておくと、どれだけ自信があったとしても、レース中の不利や展開のアヤ、相手の激走、鞍上の下手乗りなど、思うようにいかない場面も多々ある。

ただ、その裏では「調教師はなんか強気に喋ってますけど、担当してる自分は良い頃の仕上げには程遠いと思っているんです」と助手が密かに思っている場合だってある。そして、肝心なソッチの方は大多数の競馬ファンには伝わらない……なんてこともな。


そういった中でも、少しでも的中確率を高めるために、CHECKMATEはスポーツ紙や専門紙とは一線を画するような取材や分析、関係者との付き合いをしているつもりだ。

上記のコメントを出した某調教師だって、決して悪気があって言っているワケではない。ただ、この調教師のスタンスを事前に知っていれば、こういう公式コメントに惑わされることもないし、強気な発言の中から“本当に走る馬”だけをチョイスすることも可能になると思っている。

ぜひとも、引き続きCHECKMATEだからこその『より正確性の高い関係者の本音』『独自の分析から導き出される最終結論』にご期待いただきたいところだ。

佐山

栗東から美浦へ…ライバル陣営の情報は任せろ
ビッグボス堀江を師と仰ぎ、かつては同じく記者として栗東で活動していたベテラン。栗東を出たことのない根っから地元民だったが、ある時に関東情報の収集のため美浦に派遣されたことをキッカケに、今では『ライバル陣営』にあたる関東圏の勝負情報を一手に引き受けるリーダー的存在となった。

本人曰く『向こうの水が合っていた』とのことだが、実際は“遊び”の環境が揃う関東圏の生活が楽しくて仕方がないらしい。しかし、仕事には一途であり、その“遊び”も含めて関係者からの本音を引き出す技術は一級品である。

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